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フロリダ州オーランドで起きたテロ攻撃事件は、単独犯行の過激化した米国市民があまりにも多くの人々を殺害できる能力があったことを示唆した為、政治家の間でも国土安全保障の問題として懸念が広がっている。大統領選の共和党指名候補者であるドナルド.トランプは昨日イスラム教徒を閉め出す発言を再度提起したことで共和党を失望させ、「オバマはイスラム過激主義という言葉を使わない」と批判した為、オバマ大統領はいささか怒りを表明し、トランプの「締まりのない杜撰」な発言を叱責した。また、銃規制から米国安全保障に至まで、党派の路線を分ける論争が再燃している。米史上最悪のテロ攻撃は政治的にも余波が著しいことを示唆している。

このショッキングなテロ攻撃が発生する直前まで、メディアはトランプ大学の詐欺行為の裁判を担当する連邦判事に対するトランプの差別的発言を集中的に報道していたが、突然悲惨なテロ事件に焦点を変えた。人種差別の批判から逃れたトランプは急に活力に溢れ、以前提案していたイスラム教徒移民の入国禁止を再度強調した。13日ニューハンプシャー州セント.アンセルム大学で開催された集会で、テレプロンプターを利用しながら「我々は米国に来るイスラム過激派について真実を語る必要がある。我々は失敗した移民システムを通して西洋に過激なイスラム.テロリズムを輸入している」と述べた。また「殺人者がアメリカにいた理由は彼の家族がここに来ることを許可したからである。それは事実であり、我々は話す必要がある。私はサンバーナディーノー後、禁止を要求しましたが、多大な軽蔑と怒りに直面しました。私が選出されたら、このような脅威をどのように終えるかを理解するまで、米国、ヨーロッパ、我々の同盟国に対して、テロリズムの歴史が証明されている世界の地域からの移民を一時停止します」と語った。

トランプのこの発言は、特に政治家からの多大な反響を呼んだ。一方、銃規制を強化する声も高まっている。この事件は米国の利益および安全保障を脅かす国土安全保障の問題として論議が展開されている。上院議会共和党二番目のトップ.リーダーであるジョン.コーニンは、FBIは犯人のオマール.マティーンを二回監視しながら、最終的にウォッチ.リストから解除した為、彼が銃を購入した時、合法的に入手することが可能であったと指摘し、「FBIの監視能力を拡大する」方向性を提案したが、具体的には何も語っていない。国土安全保障省の長官ジェイ.ジョンソンはテロ攻撃の計画を企てているかもしれない人間が銃器にアクセスすることを防ぐため 「意義と責任」のある銃規制の必要性があると主張した。ジョンソンは14日、CNNを含む幾つかのインタビューで「これは安全保障の問題になりました。我々は何かする必要があります。アサルト.ライフルは多数の人々を死亡させた壊滅的な状況を見ています」と語った。

しかし、移民に反対するトランプの支持者は別として、大半の共和党議員は彼の提案に同意していない。今朝下院議会の記者会見で、下院議長ポール.ライアンはイスラム教徒とイスラム過激派との区別を明確にすることの重要性を指摘し「これはイスラム教徒に対する戦争ではありません」と断言した。ライアンは米国のイスラム教徒の大多数は「穏健的であり、我々同盟の中で最良の同盟者であり、テロリストと闘っている最良の人材です」と語った。また「私はイスラム教徒を禁止することは、国益にはなりません」と述べ、移民および米国に来る難民にとって「安全テストであり、宗教テストではありません」と述べた。下院議会はライアンを中心に米国内でのテロリズム防ぐ為、ビザ.プログラムおよび難民プロセスなどの改正などについて協議を進める方針があることを示唆した。

オバマ大統領は14日、安全保障チームとの会談後の記者会見でトランプがイスラム教徒移民の入国を一時停止することを提案している「危険な思考態度」に怒りを表明し、別側の大統領推定指名候補者が「締まりのない杜撰」な発言をしていると指摘した。「我々は、移民を分離し宗教全地域社会は暴力に加担していることを示唆している言葉を聞いています」と述べ、「これは私達が望んでいるアメリカではありません。アメリカの民主的理想を反映していません。宗教の自由を反映していません」と述べた。またイスラム教徒を疎外する着想は「我々を安全にしません。西洋はイスラム教徒を嫌っているとの概念を世界に伝える結果になります」と指摘した。また、「この国は宗教の自由も含めて基本的な自由の精神に基づいて建国されました。我々はこの価値を決して放棄しません。そのようなことを私は許しません」と怒りを表明した。

また、イスラム教徒移民を禁止することは、テロリストに厳しい態度ではない為、むしろ「テロリストがアサルト銃の入手を不可能にする点で、もっと厳しくなるべきである」と力説した。更に、オバマ氏は「 私の政権と私はISISをイスラム過激派と呼ばないと批判されています」と述べ、「彼等はその性質において誰が敵であるかを理解しています。従って、イスラム過激派の言葉にマジックはありません。それは政治的な話の要点であり、戦略ではありません」と指摘し、「この標語達成を何に使うのですか?何を変えるのですか?アメリカ人を殺そうとするISISの献身を減少させますか?より多くの同盟国をもたらしますか?この事で役立つ軍事戦略がありますか? これらのいずれにも答えはありません。別の名前で脅威を呼び出すことがそれを消滅することにはなりません。これは政治的混乱です」と語った。

昨年12月サンバナディーで起きたテロ攻撃犯人は、米国市民の男性と女性イスラム教徒移民とのカップルであった為、トランプはイスラム教徒の入国を一時禁止する提案をしたが、オーランドのテロ攻撃事件は、この提案を正当化する動機を彼に与える結果となった。しかし、多くの共和党はこの提案に反対したが、最初から反対した人達は今度の事件でもその立場を変えることはないようである。トランプはオバマ大統領がイスラム.テロリストとの何らかの共謀があることを示唆する根拠のない発言もしているが、今日大統領は重要な二つの側面から直接トランプを叱責した。しかし、彼がこの極端な政治的アピールを止めるかどうか疑わしい。人種差別者、反移民、イスラム教徒に偏見を抱いている無知な支持者にアピールする為、政治目的で意図的に脅威を煽動している可能性もある。いずれにしても、国内で成長するテロリズムは大統領選の重要な課題になったことを示唆した。

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