アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

今月16日までに実施された7つの機関の世論調査の結果は、11月の大統領で全てヒラリー.クリントンがドナルド.トランプを2%から12%ポイントの範囲でリードすることを示唆した。これらの世論調査結果は幾つかの付加的な要因に加えて、数十人の共和党代議員グループが7月の共和党全国大会でトランプの指名を阻止する為、規定を変える動きを開始した主要な要因になっている。反トランプの動きは民主党大統領の推定候補者クリントンの勝利を阻止し、再選で接戦に直面する共和党議員を援助することで多数派を維持するための動機である。

今月公表された多数の世論調査の結果は共和党及び共和党代議員らを恐れさせる要因になっている。クリントンが大統領に就任した場合、2月13日死亡した最高裁判事アントニン.スカリアの空席を埋める判事は民主党寄りになるからである。3月16日オバマ大統領はスカリアの後継者としてメリック.ガーランドを指名したが、上院共和党のリーダーおよび多数の共和党は、任命プロセスを行使する義務を放棄した。多数の共和党はトランプが提供した最高裁の後継者リストに満足していた。特に上院議会共和党多数派リーダーのミッチ.マコーネルは、トランプが大統領に就任しても彼が望む全ての政策を推し進めることは不可能である為、彼が大統領になっても問題はないと主張し、クリントンの勝利を防ぐためトランプ支持を強調していた。しかし、最近の世論調査は、一般国民がトランプを「 好ましく思わない」とする率は前回の約60%から、6月には70%に上昇した。全国の世論調査はトランプに対する国民の評価を著しく反映している為、共和党はトランプが大統領選に勝利する可能性がないことを懸念し始めた。

7調査機関によるクリントン対トランプの競争は全てクリントンがリードしている。

調査機関 調査期間 クリントン トランプ 票差
平均 6/2 〜6/16 44.9% 39.1% +5.8
グラビス 6/16 51% 49% +2
ラスムセン 6/14〜6/15 44% 39% +5
ロイター/IPSOS 6/11〜 1/15 41% 32% +9
ブルンバーグ 6/10 〜6/13 49% 37% +12
CBSニュース 6/9 〜6/13 43% 37% +6
フォックス.ニュース 6/5〜6/8 42% 39% +3
エコノミスト/You Gov 6/2〜 6/5 44% 41% +3

議会内外の多数の共和党メンバーは最近の世論調査の結果に最も失望しているが、総体的にトランプを支持できない理由は他にもあると主張している。12日早朝オーランドでのテロ攻撃事件後、トランプは銃規制をアピールし始めた。これは、大量殺戮が可能なアサルト銃および自動銃であったとしても、如何なる銃規制にも反対する狂気じみた銃保持権利のロビー.グループが再選に直面する議員に圧力をかけている事も一因である。この事件後、トランプは国内テロの問題をどうするか理解するまで、テロリズムの歴史がある国からのイスラム教徒移民を全て一時的に禁止するとの提案を増強したことに対して、トランプは保守派の原理を保持した真の保守派ではないと主張している。またこの事件前、トランプはトランプ大学の裁判を担当するメキシコ人の世襲を引き継ぐ米国生まれの連邦判事ゴンサロ.キュリァールに対して、人種的表現で侮辱した事もトランプを指名できない理由の一つに挙げている。

多数の代議員らはトランプの指名を阻止する為、7月18日から21日までオハイオ州クリーブランドで開催される共和党全国大会で、コーカスや予備選での結果に関係なく彼等が思いのままに指名したい人物に投票することを可能にする指名規定を変える計画を公表した。これら代議員の多くは、大統領選の競争から辞退したテッド.クルーズ、マルコ.ルビオ、ジョン.ケイシックなどの支持者が含まれている。全国大会でトランプの指名を阻止する動きは先週16日から開始された同盟グループによる最後の抵抗であると見られている。なぜなら、大会での指名の規定を変える為には大会規定委員会約110人のメンバーの50%以上の署名が必要になる為、共和党全国委員会(RNC)の関係者はこのような動きは無意味であると指摘した。

この動きに加えて、反トランプに影響力のある ジョージW.ブッシュおよび彼の弟であるジェブ.ブッシュもトランプ指名阻止の運動に参加している。ブッシュ家族は先月、7月の大会には参加しないことを公表したが、彼らがトランプを支持しない主な理由はトランプが2003年のイラク侵略はブッシュの壊滅的な外交政策であるとして、ブッシュの43代大統領のレガシーを否定したからである。トランプは共和党を「逆さま」にしただけでなく、ジェブ.ブッシュはキャンペーンから辞退する前まで、屈辱的な思いをしてきたという理由で個人的な悔恨があるようだ。また、ジェブの兄ブッシュは、ベトナム戦争で捕虜になったことでトランプに侮辱を受けた米国上院共和党議員ジョン.マケインおよび他数人の再選を援助する為、選挙資金集も開始した。ブッシュは総選挙での再選で接戦になる可能性がある複数の候補者を援助する為、数百万ドルを集めることを期待しているという。特に上院議会で共和党支配の地位を維持する努力である。

前大統領の反トランプの動きはトランプおよび彼の支持者を不安にさせているが、トランプも議会内で共和党の支持を得るため選挙資金集めに奔走している。しかし、数ヶ月前から、多数の企業は共和党全国大会でトランプを支持しないと公表している。昨年、連邦航空局及びNBCユニバーサル、メイシーズを含む 10以上の企業は早々にトランプに対する不支持を公表し、最近マイクロソフト、フェイスブック、グーグルなどのハイテク企業、フォード、ウェルファーゴーなどがトランプを拒否していたことが判明した。18日アップル社はトランプを支持できない為、共和党に献金しないことを公表した。これらの企業は、 7月に開催されるRNCが主催する共和党全国大会に融資しないことを表明している為、今年の大会は前例と異なるマイナス要素があると予測されている。世論調査結果及び根強い反トランプ運動など、トランプは大統領推定指名者として、クリントンより遥かにマイナス要因が多い。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。