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ドナルド.トランプは引き続き自業自得により自身のキャンペーンを弱体化している傾向が目立っている。スコットランドはEUから離脱する決定はしていないが、トランプは先月同国に滞在中彼等もEUから離脱したと発言した為、同国の多数の国民は軽蔑的なツイートで対応した。また資金不足である事に加えて、前代未聞の連邦選挙法違反が暴露された。更に、専門家はトランプが大統領として選出される可能性はわずか20%前後であると予測している事に加えて、独立派の州は接戦になるが、多くの接戦州でヒラリー.クリントンの勝利が予測されている。また、その幾つかの州では数十年以来の出来事として、多くの有権者が民主党に投票登録し始めた。

トランプは、 国民投票の結果イギリスが欧州連合(EU)から離脱することを決定した先月23日、家族と共にスコットランドに所有する彼のゴルフ場を訪問していた。この日イギリスの決定を称賛しただけであるなら問題はなかったが、トランプはスコットランドも離脱したと述べた為、ソーシャル.メディアを通して同国の多数の人々は、スコットランドの圧倒的大多数の国民は「EUに残ることを決定している」と反論していた。政治風刺番組フル.フロンタルの進行役サマンサ.ビーは27日、スコットランド人はトランプに対して、ユーモア、軽蔑、および皮肉を示唆する様々な表現でツイートしていた多数の投稿内容を紹介した。

トランプのこのミスに加えて、トランプ及び彼の家族は連邦選挙法違反であるにもかかわらず、数カ国の議員に選挙寄付を請願するEメールを海外に送付していた事が判明した。6月29日、2つのウォッチドッグ組織は連邦選挙委員会(FEC)を告訴するという驚くべきエピソードが紹介された。アイスランド、スコットランド、イギリス、オーストラリアの政治家、公務員は選挙資金の寄付を要請するEメールをトランプのキャンペーンから受けていた事実が暴露された。これは米国大統領に立候補し、推定指名候補者である人物が選挙資金規定に関連する連邦法を知らなかったことに加えて、海外の公職者に寄付を求めるEメールを送付する行動そのものが「前代未聞」であると指摘された。トランプのキャンペーンからEメールを受けた海外多数の議会メンバーはトランプのリストに記載されていた人達であり、彼等は驚きと狼狽をツイッターに表現した。

上記のエピソードを含め先月末までには複数のトランプの呆れた言動が注目されているが、同時に彼に対する支持も減速しているようである。特に接戦が予測される主要な州でクリントンの勝利が予測されている。コロラド州もその独立州であるが3日のAPによると、20年以来初めて多数の有権者が民主党に登録し始めている。不法移民が多いメキシコ人の強制送還を提案している為、ヒスパニック系アメリカ人の多いネバダおよびニューメキシコ州でもトランプは敗北する可能性がある。また、2012年の再選挙でオバマ大統領はコロラド州で勝利したが、クリントンはこの州でトランプより「遥かに良好である」ことが報告されている。また、2015年3月のポリティコによると、イリノイ、ウィスコンシン、ペンシルベニアは過去の幾つかの大統領選で民主党の大統領に投票する率が高く、近年もっと民主党寄りになっている。

更に、クリントン及びトランプのキャンペーンで利用される広告宣伝の選挙資金にも極端な差がある。クリントンは11月の選挙日までのテレビ宣伝広告にコロラドで240万ドルを使い、彼女を支援するスーパパック(SPAC)グループのプライオリティUSAは1,360万ドルを支出している。ネバダ州ではクリントンは200万ドル及びプライオリティは1,004万ドルを使っている。一方、これら2州でトランプを後援しているSPACグループは存在しない。しかし、全米ライフル協会はクリントンを攻撃する広告にコロラド州で155,000ドル、ネバダ州で98,000ドルを使っている。トランプに選挙資金が乏しい事実は、海外の議員メンバーに寄付を求める緊迫した行動と何らかの一貫性があることを示唆している。

そのような状況下で、トランプが大統領選で勝利する可能性は著しく減速した。大統領選の結果を正確に予測することで知られているネイト.シルバーは3日、11月8日の大統領選でクリントンが勝利する可能性は 78%、一方トランプは22% であると予測した。この予測は頻繁に更新される為、数値は日々微妙に変化する。また、大統領選は人気支持率での競争ではなく、総割当選挙人数538の過半数270を獲得した候補者が勝利する。接戦が予測されるアイオワ、ウィスコンシン、オハイオコロラドネバダ、ノース.キャロライナ、バージニアフロリダ、ペンシルベニア、ミシガン、ニュー.パンプシャーの11州中、特に下線部の7 州は激戦地になることが予測されている。しかし、民主党に投票する傾向が高いヒスパニック系および他の少数派が多いコロラド、フロリダ、ネバダ、ノース.キャロライナ、バージニアに加えて、ウィスコンシン及びペンシルベニアでもクリントンの勝利が予測されている。

 

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