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終焉を迎えたと思われたヒラリー.クリントンのEメール問題は予期しなかった方向に複雑化してきた。5日 FBIディレクターのジェイムス.コミは、彼女が国務長官時代、公職の用件に個人サーバーを利用していた事実は「極端な不注意」であったが起訴すべき犯罪を犯した証拠はないと公表した。この FBIの判断はEメールに機密情報として分類される文書が含まれていた事を意味する。しかし、先週ビル.クリントンは法務省長官のロレッタ.リンチに会っていることも含めて、ディレクターの声明はヒラリー.クリントンを大統領選の強力な政敵と見る共和党の多大な関心を引いた。7日 緊急に開催された共和党先導の下院監視委員会の公聴会で、コミはあらゆる角度から共和党議員の辛辣な尋問を受けるはめになった。公聴会の目的は、クリントンが「嘘つき」であることを意図的に描写するためである印象を受けた。

FBIディレクターのジェムス.コミは、クリントンがノース.キャロライナ州でオバマ大統領との合同キャンペーンを実施していた5日、彼女のEメール問題に関して クリントンは「極端に不注意」であったが、犯罪の証拠はない為告訴しないことを勧めると宣言した。しかし、彼女のEメールには幾つかの機密情報があったことを公的に明確にした為、かなりの衝撃があった。法務省長官リンチはどのような決定であろうと「FBIの判断を受け入れる」と事前に公表していた為、コミの公表後の翌日に告訴はないと公表しEメール調査を閉幕した。これは共和党の政敵には不満が残る結論である。クリントンのEメール問題はひとまず閉幕したと思った矢先、今日東部時間午前10時から開催された両党合同の緊急聴聞会での冒頭で、この委員会の委員長を務めるユタ州の米国下院共和党議員ジェイソン.シャフェツはクリントンが特別扱いを受けたFBIの決定には「クリントンに関して、司法にダブル.スタンダードがある」のではないかと指摘した。

質問を提起した両党の代表議員は異なる意味でいずれもFBIディレクターに対する怒りを表明した。民主党はクリントンが機密情報の扱いに「極端に不注意」であると公的に表現し、クリントンの立場を危うくしたことに不満を表明した。共和党は告訴しないFBIディレクターの決断に怒りを露にし、クリントンの機密情報の扱いに多大な誤りがあったにも関わらず、彼女は元ファースト.レディ、ニューヨークの米国上院議員、元国務長官であり、現在民主党大統領の推定的指名者であるため、通常なら手錠をかけ、投獄されるはずであるが起訴しない決断をしたのではないかとの疑惑を表明した。コミは機密情報が含まれていた事を公表した為「我々は、貴方が概略した事実のパターンと到達した結論に混乱しています」と述べ、明らかに不適切な扱いがあったにも関わらず、告訴しないとの結論が理解できないと追求した。

委員長シャフェツの左側に着席していた民主党の主なスピーカーであるメリーランド州米国下院議員のイライジャ.カミングスはFBIディレクターの威厳を尊重することを強調し、事実と告訴しない決定との間に「知覚的なギャップ」がある為、そのギャップを貴方が埋めない場合、他の人が埋める」ことになると含蓄のある提案をした。FBIディレクターは「極端な不注意」の表現を「偉大な不注意」に変え、そのような不始末はあったもののそれが意図的であった証拠はないと述べた。また、シャフェツが「クリントンは嘘をつきましたか」と尋ねた時、ディレクターは「「私たちには、彼女がFBIに嘘をついたと結論する根拠がありません」と答えた。

長引く Eメール問題で、クリントンは数回「機密」とマークされたものは何もなかったと公表している。この問答でシャフェツは明らかに、その件でクリントンが嘘をついているとの懐疑心を表明した。また、ベンガジ委員会の委員長として過去に散々クリントンを叩いたサウス.キャロライナ州の下院共和党議員トレイ.ゴウディはクリントンの公式声明を読んだと述べ、「それは本当ですか」と尋ねた。FBIディレクターは「機密のメールはありました」と答えた。クリントンは職務関連のメールは提出したと報告していた為、ゴウディはその状況について質問した。FBIディレクーは「職務関連のメールで提出されていないものが数千あることを発見しました」と答えた。従って発言した他の共和党メンバーはクリントンが国務長官として当時メールの使用で「意図的に法律を破った」可能性があるかどうか質問した。それに対して、ディレクーは「その明確な証拠は掴んでいませんでした」と答えた。ジェイムス.コミは 「一連のメールのトップ機密のひとつはクリントンがタイプした」ことを報告した。それは機密情報を受けただけでなく、その課題について返信したこともあると語った。更に3つのメール文書には部分的に機密に分類される情報が含まれていたことも語った。

長時間続いた公聴会の後半では、陰謀があったことを示唆する疑いを向けられた為、コミは苛立ちを表明する場面もあった。先週、数名のFBIメンバーはクリントンに直接インタビューした。一方、ビル.クリントンは法務省長官リンチと面談した事実があり、5日のジェイムス.コミの決定を受けて昨日クリントンのメールの調査はリンチによって閉鎖された為このような一連の動きが疑惑を高める一因になったようである。ディレクターは「胡散臭い」との表現で疑惑を露にした共和党に対して怒りを表明し、クリントンには個人的に会っていないことを明白にした。

告訴をしない決定を下したFBIディレクーに対する共和党先導の辛辣な公聴会で、ディレクーは驚くほど率直に語っている印象を受けた。この公聴会が暫く続く場合、クリントンのキャンペーンに打撃を与える可能性もある為、民主党は基本的にFBIディレクーを擁護する姿勢があった。一方、クリントンを民主党大統領推定指名の立場から脱却させる機会を掴んだ共和党は、ディレクーの決定に挑戦したが、4時間以上開催された公聴会で彼は徹底して、彼の決断の攻防姿勢を貫いた。コミはジョージW.ブッシュ政権下で2003年から 2005年まで副検事総長として米国司法省で2番目に高いランクにあり、2013年にはFBIディレクーとしてオバマ大統領に任命されたユニークな経歴のある共和党員である。

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