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10月までに辞職すると公表していたイギリスの首相ディビッド.キャメロンは11日、今週水曜日に辞職すると述べ、彼の後継者は内務大臣であるテレサ.メイであると発表した。1979年から1990年まで初の女性首相であったマーガレット.サッチャーに続いて、2番目の女性首相の誕生である。皮肉な事に保守派党に支持された彼女は6月23日の国民投票で欧州連合(EU)に残ることに投票した人物である為、複雑な立場にあるようだ。外見的な雰囲気は幾分サッチャーを回想させるが、彼女ほど徹底した保守派ではないと思われる政策を公約した。この急速な展開は何を示唆している?

1956年10月生まれのテレサ.メイはオックスフォード大学で地理学を専攻し、夫のフィリップとは同大学で出会った。保守派協会のダンスで、後年パキスタン首相であったベーナズィール.ブットーに紹介され35年前に結婚した。夫婦の間には子供はいない。2010年以来、内務大臣であり、1997年から議会メンバー(MP)であり、保守党のリーダーである。彼女はキャメロンがエリザベス女王に正式な辞任を報告した後、13日から英国史上二人目の女性首相として就任する。総選挙なしに就任が決定したこの急遽な展開の理由は、彼女のライバルであったエネルギー大臣のアンドレア.レッドサムが子供を育てたことがないメイを軽視する発言をしたことが要因であると言われている。レッドサムは突然、英国の保守党をリードする競争から辞退した為、キャメロンは月曜日急遽短いコメントを披露し、メイは「強く有能」な女性であると評価した。マイクロカメラは「ありがとう」と述べると、ハミングをしながら事務所に向かったキャメロンの明るい様子をキャッチした。

リベラル保守派でもあると言われている彼女は内務大臣として、移民、裁判所、法執行機関を監督してきた。2013年の英国紙ガーディアンによると、彼女は「不公平で実行不可能である」との批判があった厳しい移民法案を保護した。移民である借家人の地位をチェックすることを個人の家主に要求する条項はその一例である。長期間の不法滞在に反対している事も含めて、特に不法移民には厳格な立場である。サッチャーと同様に有能な女性であるが、リベラルな側面もある保守派のリーダーである。また「政治的に穏健」派であり、今日の声明で平等、企業より労働者を保護し、減税を制限する政策を公約した。彼女はこの仕事のために選ばれたことの「名誉」と「謙虚」の思いを表明し、「一握りの特権」クラスの為ではなく全ての人々の為に働くことを公約した。

10日の英国紙テレグラフによると、2014年からスコットランドの女性首相であるニコラ.スタージョンはEUの国民にスコットランドは国民投票を行なうことが出来ると公約しているため、テレサ.メイは「EUの国民は第2の独立国民投票で投票することが許される」と述べ、彼女が首相になった場合、EUを保存することを誓約している。彼女は「私はいつもEUに位置するスコットランドのために立ち上がり、我々は一緒に共存することが強く安全であることを示す明確且つ情熱的な例を作ります」と述べた。スコットランドは6月23日の全国国民投票で英国がEUに残ることを62%で圧倒的に支持した。しかし11日、メイは英国民の決定を無視できない為「BrexitはBrexitです」と述べ「EUに残るための試みは実行されない」とし「裏ドアから再統合する為の2回目の国民投票はない」と述べた。

これはイギリスがEUから離れるプロセスを加速する可能性があることを示唆している。EUに残ることを希望する国民は再度投票を求めている為、そのような動きを支持するリーダー達により、離脱決定を放棄することを説得される可能性もあるなど、テレサ.メイは各方面からのプレッシャーに直面すると予測されている。移行期間もなく、突然就任することを余儀なくされた彼女は、国内政策では英国民の離脱決断に伴う潜在的な国内経済の低迷を避ける責任と義務が要求され、外交政策においては知識と経験が乏しいため様々な挑戦に直面する懸念もあるようだ。

 

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