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共和党全国大会が身近に迫った今日、ドナルド.トランプは今週末までに副大統領候補者を決定すると公表した。バーニ.サンダースは今日初めてヒラリー.クリントン支持を表明し、団結するためニューハンプシャーで合同のキャンペーンを実施した。また、先日FBIディレクターが公表したクリントンの職務用個人サーバー利用は「極端な不注意」であったが告訴する必要はないとの決定に大半の米国民は同意しなかった事が判明した。12日公表された最新の一部の世論調査はトランプとの支持率が接近したことを示唆したが、複数の選挙分析組織はクリントン選出の可能性はトランプより3倍以上高く、両氏の選挙人数の獲得予想には多大な開きがあることを示唆した。

7月18日から21日までクリーブランドで共和党全国大会が開催されるため、トランプは今週末までに副大統領を決定すると述べているが、本人自身が強く希望しているランニング.メイトは存在しない為、葛藤がありそうだ。現在トランプの副大統領として、リストされている主な候補者は4人である。共和党大統領候補者の一人であった ① ニュージャージ州知事クリス.クリスティはトランプの支持を表明して以来キャンペーンに参加し、側近のような動きを展開している。最初の頃トランプがスピーチを披露している時、苦痛な表情で立っている瞬間をカメラは頻繁にキャッチした。クリスティは、ジョージ.ワシントン橋の一部道路が閉鎖された事件、ハリケーン.サンディ連邦融資の一部不正利用の疑惑など幾つかのスキャンダルにより同州で、リーダーとして地域での信頼性を著しく失った。そのような事情があるクリスティはトランプのキャンペーンに飛びついたが、副大統領として不適格であると言われている。

次にリストに挙っている人物は ② ビル.クリントン時代に共和党下院議長(1995~1999年)であったニュート.ギングリッジである。また、③ インディアナ州の知事マイク.ペンスも候補に挙っている。彼はインパクトが低いが最も可能性が高いと見られている。最後に政界での経験はないが、④民主党として登録している元米陸軍中将で引退したマイク.フリンである。トランプは軍人として経験豊かな彼を尊敬するが、「政治的」な人物の必要性を強調している。反主流派をアピールすることで始まったキャンペーンであるが、共和党統合の為には主流派に尊敬されている人物を好むと述べている。トランプのキャンペーン組織は安定性に乏しく、トランプは彼を支持しない共和党を批判する傾向がある事に加えて、国際貿易協定を含む多数の政策で他の共和党と食い違いがあり過ぎる為、党内の団結はなく、その側面からも彼が成功しているという徴候はほとんど見られない。

一方13ヶ月以上、クリントンに対抗するキャンペーンを展開してきたサンダースは彼の名前を掲げたサインを保持している彼の多数の支持者と共に12日、ニューハンプシャーでの合同キャンペーンに参加した。彼は、経済的公平性、中産階級の向上に戦うベストな次期大統領はクリントン以外には存在しないため、彼女をホワイトハウスに送ることにベストを尽くすと宣言した。25日から28日の民主党全国大会までクリントンへの支持は公表しないと予測されていたが、クリントンのEメール問題で下院監視委員会は長時間の公聴会を開催するなど、共和党のクリントン攻撃が開始された直後、サンダースは素早い行動を開始した。両名が揃った集会に参加した支持者はクリントンのスローガンである Stronger Together(一緒である事はもっと強い)のサインを掲げ団結を強調した。サンダースはスピーチの冒頭で「なぜ、私がヒラリー.クリントンを支持し、なぜ彼女が次期大統領になるべきであるかを可能な限り明確にするためここに来ました」と述べた。また、このキャンペーンはアメリカ人の必要としている事について、また我々が直面している非常に深刻な危機について表明することであり、11月の選挙が近づくにつれ、ヒラリー.クリントンは遥かにベストな候補者であることに疑いはありません」と語り、「彼女が次期米国大統領であることを確実にするためには可能な限りの事をするつもりです」と述べ力強い支持を強調した。

12日のサンダースの支持表明はクリントンにとって画期的な出来事であるが、彼女のメール問題に関し5日のFBIディレクターの決定に大半の米国民は反対した。12日のNBCニュースによると、82% の有権者は国務長官時代、クリントンが職務用に個人サーバーを利用していた事は不適切であったと答え、メールの中には幾つかの機密情報があったものの、告訴する必要性はないとのジェイムス.コミの決定に56%の国民は反対した。これを反映した最近の世論調査はクリントンがトランプをわずか3%ポイント.リードしているだけである。しかし、12日に公表されたロイター/イプソスの調査では有権者の支持率は46%対33%でクリントンは13%ポイントもトランプをリードした。しかし、21%の有権者はいずれの候補者にも投票しないと答えた。FBIディレクター.コミの報告後、11月選挙での当選確率の予測にわずかな減少があったが、クリントンの当選確率はトランプより3倍高い。選挙分析専門家のネイト.シルバーによる両氏の選出確定率は以下の通りである。

報告日 クリントン トランプ
7月3日 78% 22%
7月12日 77.4% 22.5%

更に、当選に必要な選挙人数は270であるが、ヒラリーは大幅に獲得する予測がある。プリンストン大学の選挙分析によると、現時点でトランプが安全に獲得可能な選挙人数は142、クリントンの安全獲得数は既に217である。

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