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18日からオハイオ州クリーブランドで開催される共和党全国大会は異例の混沌が予測されている。トランプの指名を阻止する反トランプ運動のメンバーは最後の挑戦を開始したため、この動きに対抗する委員会との紛争が注目されている。更に、オープン.キャリーが合法的な州で開催される全国大会での懸念は、攻撃的な群衆が銃器を会場の外側で持ち歩くことである。喧騒が予測される共和党全国大会では、驚異的な数の警察官が配備されるため物騒な緊張感のある行事になると言われている。

例年とは雰囲気が異なる大会の特徴は多数の共和党主要人物が参加しないことである。特に、ブッシュ家全員は欠席すると宣言した。また、マルコ.ルビオ、サウス.キャロライナ州の知事、ニューメキシコ州の知事を含む多数の大物政治家も参加拒否を事前に公表している。ポール.ライアンは下院議長として共和党の団結を強調するはずであるが、テッド.クルーズ及びトランプを支持しない複数の選挙戦の元ライバルは彼等の代議員に声明を発表する予定である。元候補者の一人で、ほぼ最後まで葛藤を続けたオハイオ州知事のジョン.ケイシックはスピーチを控えると公表している。

ドナルド.トランプはこの大会で彼の副大統領を紹介することに加えて、妻メラニア及び娘のイバンカを紹介し、彼らを含む他複数の家族のメンバーはスピーチを披露する予定である。外国生まれの移民として2006年に市民権を取得したばかりのメラニアは英語には幾分ハンディがある為、公式にスピーチを披露することは滅多にない。しかし、重要な大会ではスピーチを準備していると言われている。イバンカは父親の性格について語る予定である。トランプは通例の大会は眠くなるほど退屈であるため、芸能界のセレブ及び有名人を参加させ、娯楽的な大会にすると述べている。少なくとも15人のセレブはスピーカーのリストに紹介されている。

また、反トランプ運動の保守派グループは最後の戦いを開始した。共和党全国大会の規定委員会は14日からクリーブランド.コンベンション.センターの地下室で指名方法の規定について論議を始めた。反トランプ.グループは同じ場所で今朝から抗議活動を展開している。大会で最初の代議員投票を自由にすることを主張しているこれらの保守派グループには一部クルーズの支持者も含まれている。彼らは、トランプに必ず投票すると約束していない代議員も多数存在するため、州での予備選結果に関係なく、代議員は最初の投票で誰にでも投票する権利があると主張している。しかし、トランプ指名の阻止を望んでいる彼らは代替え候補者さえ探すことに成功していない。約110人のメンバーで構成される委員会はトランプの指名を阻止する計画はない。トランプは数百万人の有権者の支持を得た共和党候補者であり、指名に必要な代議員数を獲得しているため、彼を放棄することは共和党の勝利を放棄する危険性に繋がる。RNCの委員長ラインス.プリーバス及び下院議長のポール.ライアンは民主党を敗北するためには個人の感情を捨て、党内で団結する必要があると主張している。

また、会場の建物はクイッケン.ローンズ.アリーナであるが、外側には拳銃を保持した多数のトランプ支持者が待機すると予測されているため、暴動が発生する懸念もあるようだ。オハイオ州はオープン.キャリーを合法化しているため、学校の安全ゾーンなど規定された場所を除きほぼ大幅に全ての公共場所での銃携帯を許可している。多数の人々が銃を持参することを予測している同市の警察当局は安全対策を強化した。会場内での銃携帯は許可されないが、会場の内外ともにシークレット.サービスのメンバーが監視する区域でも銃携帯は許可されていない。特にこの大会期間中、ナイフ及び先端が鋭い用具の携帯を許可していない。クリーブランド市議会のブライアン.カジィは、MSNBCニュースのインタビューで「非常に心配です。人々が共和党全国大会に武器を持ち込まないことを望みます」と述べた。NBCニュースによると、大会期間中5,000以上の警察官を配備し、数百の警察官はバイクでパトロールする予定である。また、警察当局の任務の一つは危険と思われる個人及びグループを監視または隔離することである。

規定委員会及び反トランプ.グループとの指名プロセスに関する紛争、党内関係者の共和党全国大会の政綱案に関する葛藤、感情がくすぶっている反トランプ.グループと強烈なトランプ支持者との衝突の可能性など、様々な角度から混沌たる大会になることが予測されている。特に人種問題による一連の銃殺事件後、国民の間で緊張感があるため、また銃器を保持する群衆が押し寄せることが予測されているため、法務執行当局は最大の安全対策を強化したようである。女性記者の一人は戦地での取材に赴くような緊張感があると語った。

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