アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

ドナルド.トランプの公式指名は最終日の木曜日になると予測されていたが、大多数の代議員はトランプに投票したため、昨日の大会の初めに突然、指名を獲得したことが公表された。今日三日目を迎えた大会は、トランプとの党内統合及び政策について語ることより、クリントンを攻撃することで共通の目的を見出したようである。ニュージャージー州知事のクリス.クリスティは一連の度重なる不運により、主に苛立ちからヒラリー.クリントンを攻撃し始めた。クリスティはトランプにオバマ大統領に任命された全ての閣僚を解雇することを容易にする法律改正を提案したと伝えた。

トランプは最初の副大統領の選択として、オハイオ州知事のジョン.ケイシックを希望していたが拒絶されたため、残されたショート.リストから社会保守派のインディアナ州知事マイク.ペンスを選択する結果になった。指名を公表する数日前、イバンカを含むトランプの子供達はペンスに会い彼を承認したようである。トランプとペンスは多数の政策において著しい違いがあるため、両氏の間には既にぎこちない雰囲気があるが、ペンスを選択したことで、指名に必要な1,237を無理なく獲得し、19日トランプは共和党大統領候補者として正式に指名を受けた。中絶や同性結婚に反対する強力な社会保守派の代議員らは、そのような課題で立場が頻繁に変わるトランプを信用していなかったため宗教を最も重視すると宣言し、社会政策で極右派であるペンスを副大統領に選択したことが著しく効果的であったようだ。議会内の社会保守派もペンスが副大統領候補者であることに安堵感を得たようである。トランプは予想より早く指名を受けもっと強力な立場になったが、大会でのスピーカーはトランプのことを語るより、クリントンを攻撃することで団結する方向性をアピールしている。

昨日の共和党全国大会のテーマは「再びアメリカに仕事をさせる」であり、経済が主な課題であったが、スピーカー19人中13人は多かれ少なかれクリントンを批判し、特にクリスティは19日の大会でのスピーチでクリントンに対する攻撃に集中した。クリスティはクリントンが「米国の秘密を守る事より自分の秘密を保護する」事に集中していると批判し、中東での混沌は国務長官時代に「 利己的で酷い判断」により、外交政策に失敗した彼女に責任があると主張した。クリスティは「今夜何か面白い事をしましょう」と会場に呼びかけ、クリントンを全国共和党大会の裁判に置くため、会場の代議員らは陪審員であると主張した。例えば、シリアでは独裁者のアサドを擁護し、40万人の死者が存在することを想像した場合、ヒラリーが有罪か無罪であるかを判定しなくてはならないとして、クリントンの政策を非難した。クリントンは早くからISISとアサドを同時に打破することを提案しているため、これは虚偽の主張である。更に、ジョージW.ブッシュが開始したイラク戦争で、多数の人々が死亡する結果となったその責任はクリントンであることを示唆する批判を浴びせる度に、会場からはLock her up(彼女を投獄せよ)と唱える声が響き、クリスティは反クリントン.ムードを扇動した。

また、クリスティはトランプがホワイトハウス入りの競争に勝利した場合、オバマ大統領が任命したほぼ全ての閣僚及び役員を解雇する計画があると語った。20日ロイターの独占取材によると、トランプは解雇することが好きなビジネスマンであることでも知られているが、公務員法を改革することで解雇に煩雑な手続きを必要とする従来の措置を簡素化することを目指している。トランプが就任した場合、政権交代の移行時期のリーダー的役目を果たすクリスティは「トランプの移行顧問は、オバマ大統領が政治的に任命した役員を彼らより多くの雇用保障がある公務員に転向させることを恐れている。これは、おそらく新しい共和党政権下で役員が彼らの仕事を維持することを可能にする」と語った。従って、クリスティは共和党議員が公務員法を直ちに変える必要があるとトランプに提案したという。つまり、役員は公務員法で保護されているため理由もなく解雇できないシステムになっているが、議会がその法律改正を実施した場合、政権が変わる度に党派の異なる大統領に任命を受けた役員は、雇用を失う危機に直面することを意味する。それは危険な独裁的発想であり信憑性がない。

クリスティは地元では敗北者、大統領選では最低ラインの支持率で早くから締め出され、期待していた副大統領の指名も受けなかった。元連邦検察官の経歴を持つ彼はトランプ政権下で司法長官に適用されることを期待していると言われているが、積もったフラストレーションを抱えている現状である。彼がオバマ政権下で任命された高官を全て解雇する手段をトランプに提案しても不思議ではない。しかし、彼の提案は彼が自州で実施したと思われる腐敗体制であり、連邦政府ではそのようなことは認識されていない虚像である。なぜなら、公務員職は党派に関係なく試験による競争に誰でも参加することが可能な民主的システムあるからである。大統領は4年または8年で入れ替わるが、政権の役員及び公務員は大統領がどの党に属していようと就労は続くことが一般的である。クリスティは、トランプの副大統領または連邦レベルの高官として、現在の立場から脱出することに必死である。彼が任命した同州5人の公職者は連邦賄賂による腐敗で先週有罪が宣告されたばかりである。知事として州レベルで評価される政治体制の運営に失敗している彼が連邦レベルで成功する可能性があるとは信じ難い。

今年の共和党全国大会は、最も反L.G.B.T、反イスラム主義など極右的な政綱及び憎悪の強調が目立っている。いずれにしても、今夜及び明日スピーチが予定されている後半の大会では、主要な共和党メンバーは党内の統合を促すことが期待されているものの、クリントンに対する攻撃の勢いを高める可能性がある。大会の内側は政敵に対して攻撃的であるが、外側で抗議活動に参加しているグループは比較的平和であると警察当局は伝えている。現場を取材している記者は、抗議者の数よりメディアや警察官の数が目立ち、他の特徴として、ほとんど黒人が疎外されていると伝えている。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。