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25日から民主党全国大会が開催される為、ヒラリー.クリントンは 慎重に検討した結果、エリートでありながら、かなり庶民性と行動力のあるバージニア州出身の米国民主党上院議員ティム.ケインを選択した事を22日に公表した。その約一週間前、ケインはヒラリーのキヤンペーンに参加していた為、その可能性は既にあった。彼の業績を知れば知るほど、クリントンは恐らく最適なランニング.メイトを選んだと言える。どのような点でケインはクリントンにとつてプラスになるだろうか?

ケインはミネソタ州セイント.ポールで溶接及び鉄加工所の所有者であった父アルバート.アレクサンダー.ケイン、及び家庭科の先生であった母メアリー.キャスリーンとの間に3人兄弟の長男として1958年2月に生まれた。1979年ミズリー大学で経済学の学士号を取得した後、ハーバード大学法学部で1983年に法学博士号を取得し、翌年法曹界入りを果たした。彼はカトリックの家庭で育ったため、ハーバード在学中、イエズス会のボランティアとして1980年からホンダラスで9か月間宣教師の援助をした経験もあり、スペイン語は流暢である。1998年から2001年までバージニア州リッチモンドの市長を務め、2002年1 月から 2006年1月までバージニア州の副知事であり、2006年1月から2010 年 1月まで70代バージニア州の知事であった。2009年1月から2011年4月まで民主党全国委員会の議長を務め、2013年1月から米国上院議員である。

一般の有権者がケインのスピーチを最初に聞く機会となった7月14日、彼はバージニア州アナーデェルのコミュニティ.カレッジでの集会で、クリントンのキヤンペーンに合同した。その時、 彼は3つの要点から、ドナルド.トランプ とクリントンの政策を比較する上で非常に賢く理解しやすい話を展開し、有能であることを示唆した。例えば、賃金上昇及び雇用などの経済問題について「あなたは解雇する大統領または雇用する大統領のどちらがいいですか」と述べ、賃金上昇及び平等の賃金をアピールするクリントンと異なり、トランプは解雇する男性であると指摘した。また「自分を優先する大統領と子供や家族を優先する大統領のどちらを選びますか」と聞き、税申告を公表していないトランプの姿勢と、医療保険のない子供のために戦った実績のあるクリントンとを比較した。

ケインはバージニア州リッチモンドの市長として、人種の平等を目指す公民権のリーダーであった。何よりも弱者、少数派、低所得者、貧困者の為に戦う人であり、 住宅、雇用、教育などの平等の機会を公約するだけでなく、実際に行動する政治家である。例えば、彼はホームレスを終える組織の率先メンバーであり、貧困社会の学校を改修し、新たな小学校を建設した。そのプロジェクのため税控除を提供することで、雇用を拡大し、市及び地域社会を潤すことに貢献した。また、銃による暴力を減少する為2000年5月14日母の日、百万の母の行進組織の主催によるワシントンD.Cのナショナル.モールでの集会にリッチモンド市民をバスで参加させる為、公的資金5,000ドル以上を提供した。そのような政策を通して、リッチモンド市の犯罪を55%減少させ、貧困と犯罪率の高かったリッチモンド市は米国のビジネス都市 ベスト10位内のモデルになるほど改善した。同州の知事時代、ケインは南部州の最初の州として公的場所での喫煙を禁止した。

また、ケインは富豪層が選挙に多大な影響を与える結果となった2010年のシチズン.ユナイテッド対連邦選挙委員会の裁判で最高裁の判決を撤廃することを支持し、金融市場の腐敗を防ぐ消費者財務保護政策であるドッド.フランク.ウォール街改革消費者保護法(CFPB)を強く支持している。更に、カトリック教徒でありながら、1973 年の米国最高裁のロー対ウェイド判定を強く支持し、生殖決定は女性個人の問題であり、政府が関与するべきではないとの立場を表明している。貿易及びビジネスも支持し、ほぼ総体的にオバマ大統領の政策にかなり近い。

クリントンは総選挙での議席を犠牲にしないことを含めて、副大統領の選択を非常に慎重に考慮したと言われているが、ケインを選択したことでクリントンには幾つかの選挙でのメリットがあると推測されている。22日のワシントン.ポストによると、ケインが民主党の副大統領候補に選択されたことで、バージニア州はおそらく今年無党派州を「引退することができる」として、この州での民主党の勝利を予測している。最近の研究は、ランニング.メイトの自州では支持率が2〜3%ポイント増加する傾向があることを示唆しているため、今年は、2012年オバマ大統領の3.9%ポイント.マージンより、投票獲得率は高くなる可能性がある。以前共和党州であった同州は民主党の勝利が予期されている。ケインの強みは地域社会、州、連邦政府の「あらゆるレベルでの経験がある」ことである。共和党政治家さえ「ケインは、各仕事に熟練しており、多くの同僚はケインの手腕と合議制を認めている」と評価が高い。また、ケインは知事時代から超党派的姿勢で、共和党とも歩み寄る姿勢があり、米国の上院議員として就任した直後も可能な限り多数の共和党議員らとの共通点を見出す努力をした。

23日マイアミのフロリダ国際大学アリーナで開催された初の公式なクリントンとのキャンペーンで、ケインはまだ自分を知らない人が多いと思うと述べ、市長、知事、米国の上院議員を全て経験している議員は少ないとして自己紹介した。彼は市長時代に小学校建設を推進したこと、不当に市民を扱った保険会社、不動産会社、及び地元政府に対してさえ挑戦するほど真剣な公民権の戦いを展開した経験を語った。ケインはカトリックに属しているため、中絶に反対しているのではないかと誤解し、失望した人もいるようである。知名度がさほど高くないケインは今後のクリントンとのキャンペーンで、バーニー.サンダースが政策で語ってきたような労働者及び中産階級を保護する政策を約20年間実施してきた実績があることを全米の有権者にアピールする必要がある。

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