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民主党全国大会は25日東部時間午後5時から「共に団結」をテーマにフィラデルフィアのウェルズ.ファーゴー.センターで開催されているが、民主党全国委員会(DNC)の女性議長デビー.ワッサーマン.シュルツは、ハッキングされた電子メールの内容が暴露サイトに漏れた責任を負い、昨日DNCの議長を辞退すると発表した。バーニー.サンダースは、ヒラリー.クリントンの当選を推進する過程で不公平な動きがあったとして以前からシュルツの辞職を主張していた。一部の支持者に動揺があるものの、誠実なサンダースはクリントンを後押しする姿勢を維持している。DNCのコンピューター.システムのハッキングはこれが初めてではないが、ロシアはドナルド.トランプの当選を援助するため、ハッキングに介入していたことが判明した。この問題はトランプがロシアと長年付き合いのある事実を表面化させているが、彼はハッキングとの関与を否定している。

盗まれた電子メールは24日ウキリークスに公表されたが、その情報提供者が誰であるかを明かしていない。25日のABCニュースによると、公開されたメールの中にはサンダースと彼のキャンペーンに対する4つの決定的な攻撃的な内容が含まれている。その一つは彼のキャンペーン.マネジャーは「忌々しい嘘つき」であると表現している。二つ目はサンダースの信仰に対して 「無神論者」であるとの疑惑を表明している。次にサンダースのキャンペーンに対する否定的な要素をアピールする努力があったことである。最後にサンダースは「民主党メンバーであった事はない」ため、民主党を理解していないという批判である。DNC議長のシュルツは、複数の上級役員がクリントンを後押しするため秘密メールの交信をしていた事実に対して昨日DNC議長を辞退したが初日の大会は混沌たる雰囲気がある

DNC職員の恥ずべき行為は、特に公式にキャンペーンを辞退していないサンダースにはまだ指名を獲得する資格があるため、サンダースの一部支持者は彼の指名を諦めない要因になり、電子メールの情報漏れはその団結にヒビが入る要因になると指摘された。NYTは、公表された約20,000の電子メール情報はDNC のトップ 職員がサンダースを「歪み鈍く批判している」為 、サンダース支持者の「不満を増幅する」要素があり「当事者がサンダースのキャンペーンを弱体化させるため働いていたことを示唆している」と報告した。サンダースは7月12日にクリントンの支持を公表したばかりであり、クリントンはこの大会でサンダース支持者及び代議員との団結を期待していたが、当分彼らの怒りを煽る可能性があると言われている。

昨日サンダースは、DNCの電子メールが彼の大統領選に敵対し、クリントンに好意的であったことを明白にした為「失望」を表明した。しかし、DNCの選挙システムに非民主的な側面があることを昨年から指摘しており、 彼の議題を大会でのスピーチで公表することはあっても既にクリントン支持を表明しているため、その公約を覆すような言動はない。今日フィラデルフィアで大会が始まる前に会場に到着したサンダースは、早くから待機していた数百人の彼の支持者に、トランプは憲法を脅かす危険な候補者であるため、彼を打破するためにはクリントンに投票する必要があると訴えたが、怒号があり「私達はサンダースを望んでいる」と反応した。また、サンダースは彼の支持者に抗議活動を行わないようテキスト.メッセージを送ったと伝えた。今日公表されたピュー.リサーチの世論調査によると、圧倒的多数のサンダース支持者はトランプよりクリントンを好んでいる。サンダースの一貫した支持者の90%を含むすべての民主党及び民主党寄りの登録有権者は 11月の総選挙で圧倒的にクリントンを支持している。しかし、これは昨日調査された結果ではないため、状況は目覚ましく変化しており、サンダース支持者の行動を当分予測することは不可能である。

連邦捜査局(FBI)は25日、このような恥ずべき状況はプーチンに好意的なトランプの勝利を援助する為、ロシア情報局が関与した事を確認した。DNCの情報が最初にハッキングされたのは昨年の夏であり、二回目のハッキングは今年6月中旬である。ロイターによると、FBIは「DNCをサイバー侵入したその性質と範囲」を調査しているが、FBI当局はロシアのために働いたハッカーは情報を盗み、米国の大統領選挙に影響を与えるため違反したと報告した。クリントンのキャンペーン.マネジャーのロビー.ムックはCNN でのインタビューで「これらの電子メールが大会前日に公開された事を偶然だとは思いません。それは不穏だと思います」と語った。つまり、11月の大統領選挙で彼女のライバルである共和党指名候補のトランプを援助するため、また民主党大会で不和の種を蒔くため、容疑者であるロシアのハッカーが公開したとの疑惑を表明した。

大統領選ではほぼ毎回重要な行事前に多かれ少なかれ、特に民主党が何らかの混乱状況に直面する。しかし、今年の両党の戦いは例年より遥かに熾烈である。DNCに対するメールの侵入にロシア政府が関連していると公表したFBIの調査は、多数の事実を明白にしていない。トランプは長い間ロシアとビジネス関係を維持し、ロシア大統領のウラジーミル.プーチンを尊敬し、プーチンもトランプを公式に支持している。一般の米国人の想像を超え、トランプはロシアと深い関係があることは事実である。1980年代、トランプの家族はビジネス機会を求めてロシアに旅行した。それ以来トランプは財政依存によるロシアとの利害関係が成立し、昨年だけでも想像以上の財政援助を受けていることが記録されている。一方、ゴールドマン.サックスなど米国主要の金融機関は、未払いに関する訴訟の多いトランプを信用していない。トランプ大学の訴訟に加えて、最近の訴訟例はマイアミにあるトランプのゴルフ場施設の修築で、2年前200,000ドルの契約をしたペンキ業者に対して最後の約35,000ドルの未払いがあった為、この業者はトランプを告訴したことである。先月、裁判官は弁護士費用も含めてペンキ業者に300,000ドルの支払いをするようトランプに命じた。トランプ又は彼の関係者がDNCのコンピューター侵入に関して、ロシアと調整する動きがあったかどうか不明である。いずれにしても、トランプの個人生活はとても大統領としての理想像にはほど遠いことを再度浮き彫りにする一方で、DNCのスキャンダルがクリントンのキャンペーンに長期的なダメージを与える可能性は低いかもしれない。

 

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