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27日三日目の民主党全国大会の後半で 5人の主要人物は連続的にドナルド.トランプを名指にした最も迫力のある攻撃スピーチを展開した。元FBI長官であったレオン.パネッタはヒラリー.クリントンのメールをロシアにハックさせることを提案したトランプの前代未聞の発言を「最も危険なデマゴーグ」であるとし、顕著な危機感を表明した。副大統領ジョー.バイデンはトランプの言っていることは 「何も糸口がない」と指摘した。元ニューヨークの市長であり、独立派のマイケル.ブルンバークは、トランプを「 危険なデマゴーグ」と呼び、彼の崩壊したビジネス経歴を暴露し、無党派でありながら民主党大統領候補者の支援を表明した。副大統領として27日に公式指名を受けたティム.ケインは、トランプの言葉を「一言も信用してはならない」と警告した。最後に、オバマ大統領は約50分間のスピーチで、珍しくトランプを名指しで批判し、クリントンは「私やビルよりもっと大統領になる資格がある」と力説した。5人はそれぞれ異なるアプローチでトランプを熾烈に攻撃したが、共通したスピーチの趣旨は、次期大統領としての適格者はヒラリー以外に誰も存在しないことを強調し、団結を促すことであった。

トランプは27日午前中フロリダで記者会見を行い、失われたクリントンのEメールをロシアが発見しそれを公開した場合、メディアに賞賛されると述べた。これは自国に対して、外国政府にスパイ活動を奨励することを意味するため、大統領候補者としては前代未聞の発言である。クリントンが削除したメールは全て個人的なメールであると言われているが、トランプは機密情報と混同していた可能性がある。いずれにしても、この発言は素早い反響を呼んだ。東部時間午後8時40頃、深刻な表情で登場したパネッタは「今日ドナルド.トランプは再度ロシア側に立ちました。彼はロシアにアメリカの政治に関与することを依頼しました。そのことをちょっと考えてみてください。アメリカ合衆国の大統領になる事を希望しているドナルド.トランプはアメリカの選挙に影響を与えるため、我々の敵の一国に米国に対するハッキングまたは諜報に影響を及ぼすことを依頼しています」と述べた。また、トランプは「彼の外国政策の経験はテレビを見ることであり、ミス.ユニバースの野外劇を運営することからであると言っています」と語った。パネッタはトランプが「拷問を支持し、ヨーロッパからアジアに至るまで同盟国を追い出し、もっと多数の国が核兵器を保持することを奨励し、サダム.フセインからウラジーミル.プーチンに至るまで独裁者を賞賛している」と述べ、トランプの外交政策に危機感を表明した。また、「過去に9人の民主党及び大統領と共に行動してきた」が、経験があり、落ち着きがあり、判断力があり、指揮官として大統領候補にふさわしい人物はヒラリー.クリントンだけであると語り「我々は将来のギャンブルをする時間はありません。彼女は賢いです。彼女は道義的です。彼女は強く、彼女は準備ができています」と力説した。

9時頃、ビデオが紹介された約10分後に登場したジョー.バイデンはいつもの静かなトーンとは異なり、珍しく声をあげ迫力のあるスピーチを披露した。トランプは米史上、最も何も理解していない大統領候補者であると批判した。アメリカがどれだけ偉大であるか、また「中産階級についても何の手がかりもない」と指摘し、トランプは「中産階級のことを気にしていると言っているが、冗談でしょう」と声をあげた。また「共感や同情に欠落」しているトランプが最も誇りにしている事は有名になることだけであるとの懐疑心を表明した。トランプのリアリティ.ショーのキャッチ.フレーズである「あなたは首です」の表現を例に挙げ、「子供の頃学んだことを全て考えてみてください」と述べ「どこで育っていようと「首だ」と言うことがどれほど楽しい事ですか」と述べた。バイデンは最後にヒラリー.クリントンとは副大統領官邸で朝食を共にしながら頻繁に語る機会があるため、彼女を良く知っていると述べ、「この選挙で、そこにいるのは一人だけです。いつも貴方のためにそこにいます。それはヒラリー.クリントンです」と力説した。

午後9時半過ぎ始まったマイケル.ブルンバーグの10分間のスピーチは、ほぼトランプの政治生命を破壊するような威力を感じる衝撃的な内容であった。ブルンバーグは冒頭で「党の政策やどちらかの党を支持する為ここに来たのではありません」と述べ、その「理由の一つ」は彼が「取り組まなくてはならない急務であり、我々が米国の次期大統領としてヒラリー.クリントンを選択することであると信じている理由を説明するためです」と述べた。また、「彼女を支援するため、私は貴方が私に参加してくれることを依頼するためです」と語り、ヒラリーを支援するキャンペーンを開始することを示唆した。その理由は「多くの共和党は不当に移民が我々の問題であると責めている。彼らは気候変動及び銃の暴力に対する行動を阻止している」と指摘した。また、ヒラリーについて「何回も同意しないことはあるが「危険なデマゴーグ」を敗北させるため、我々は団結しなくてはならないと語り「今日独立派として、企業家として、元市長として、我々は爆弾を投げる人ではなく、問題解決者である大統領が必要です。議会のメンバーと歩み寄りを可能にし、仕事を成し遂げる誰かが必要です。私は最初から見ていますので、ヒラリー.クリントンがそれを出来ることを知っています」と述べた。2001年9 月11日の同時多発テロ攻撃から二ヶ月後にNY市の市長に就任したブルンバーグは、同市の「復興と再建に必要な援助を明確にする為ワシントンでヒラリーが共和党と共に働いたことを見ている」と語り、両氏は常に同意していた訳ではないが「彼女はいつも話を聞きます。そのようなアプローチが今日ワシントンに必要です」と述べた。

スピーチの後半で、事実上ビジネスに成功していないことを指摘し「トランプは彼のキャリアを通して破産、数千の訴訟、怒った株主、騙されたと感じている請負業者、食い物にされたと感じている幻滅した顧客に取り残されたその事実を良く文書化している記録があります」と述べた。そのようなトランプは 「偽善である」とし、「メキシコ人を追放し、イスラム教徒を締め出すことによって私たちの最大の問題を解決できると彼はあなたに信じさせたいのです。貿易障壁を立てる事が良い仕事を戻すと信じさせたいのです。彼は両方の点で間違っています」と指摘した。また、団結の精神を強調し「我々が最大の問題点を解決できるのは一緒に力を合わせる事であり、私たち建国の父がここフィラデルフィアで確立した自由を受け入れることであり、それは私たち全てが今満喫している偉大なアメリカの例外主義を創造するため、私たちの先祖に許されたものでした。ドナルド.トランプはそれを理解していません。ヒラリー.クリントンは理解しています」と語った。更に「私はビジネスマン大統領の魅力を理解しています。しかし、トランプの事業計画は壊滅的です。大きな負債とより多くの失業につながり、数百万人のアメリカ人の退職貯蓄を脅かし、我々の経済に大きなダメージを与え、小規模企業を競争可能にするための世界の我々の影響力を侵食し、我々地域社会の安全性は減少するでしょう」と語り、彼が失敗したビジネスと同じ方法で政府の運営に対処する事の危険性を警告した。ブルンバーグは結論として、トランプを選択することは「危険で無謀であり過激」であり、「我々はその選択をする余裕はありません」と述べ、クリントンを選択することが正しと語った。(続)

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