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民主党全国大会(Democratic National Convention, DNC)は共和党の大会より優れていたことを示唆する幾つかの余波がある。DNCが成功したことを認めた多数の保守派の反応は、共和党に多大なマイナスであると言われている。また、ヒラリー.クリントン及びトドナルド.トランプはいずれも不人気の候補者であるが、ほぼ全ての民主党リーダーはトランプの呆れるほどの不誠実なビジネス慣行を暴露したことに対して、トランプは効果的に反撃できなかった為、幾分支持を失ったようである。また、大会後にスポットライトを浴びているイスラム教徒のスピーチに反応したトランプの発言は共和党に再度打撃を与えている。

大会後の即時調査を実施したCNN/ORCの世論調査は、クリントンとトランプを比較し、どちらの政策が正しい方向に米国を導くかとの質問にヒラリーと答えた率は82%で、トランプと答えた率は73%であった。また、両氏のスピーチでどちらに肯定的な印象を抱いたかとの質問に対して、クリントンは71%、トランプは57%であった。また、民主党大会を終えた翌日公表されたロイター/イプソスの世論調査によると、11月8日の選挙でクリントンに投票する可能性は41%、トランプに投票する率は35%、他の候補者に投票すると答えた率は25%である。30日に公表された公共政策世論調査(PPP)によると、今日が選挙だった場合、クリントンに投票すると答えた率は46%、トランプは41%、リバタリアンのゲイリー.ジョンソンは6%、グリーン党のジル.スタインはわずか2%、未決定は5%であった。

クリントンがバーニー.サンダースの大半の支持者票を得る良好な可能性は、二日目からの民主党大会の様子が示唆した。しかし、大会後もサンダースの一部支持者は彼を諦めないため、ヒラリーは28日のスピーチで「あなたの原因は私たちの原因です」と語り、サンダース支持者との完全な統合は困難であることを示唆した。しかし、彼らはトランプに投票することも否定しているため、リバタリアンまたはグリーン党に投票する可能性があるが、未決定の有権者を含めて、両氏のいずれにも投票しない率は低いことをPPPの調査は示唆した。これらの調査結果は、FBIディレクターがクリントンの個人電子メールの使用は「極端な不注意」であると公表した数日後から共和党大会前の期間に実施された大半の調査で、クリントンとトランプは極端に接近した。しかし、両党の全国大会が終了した29日以降、再度クリントンが平均5%範囲でリードしている。

また、トランプは解決策を見つけるまで、テロリズムに影響を受けている国からの移民、特にイスラム教徒を入国禁止することを一貫して主張しているため、特に民主党のリーダーはトランプの移民政策は非常に間違っていることを指摘した。米陸軍大尉としてイラクに駐留中、2004年に自爆テロで殺害された息子のイスラム教徒の両親は28日ステージに立った。ハーバード大学法学部で学んだ経歴のある弁護士で、その父であるヒズル.カーンが話している時、彼の妻は何も語らず、並んで立っていた。彼の息子のフマユーン.カーンは「愛国的なアメリカ人イスラム教徒であった」が、米国に奉仕して死亡したことを語り、トランプのイスラム教徒の入国禁止政策を批判した。そのスピーチで米国憲法のコピーを片手にトランプに対して、憲法を読んだことがあるかと聞き、トランプは米国のために「何も犠牲にしていない」と批判し、彼の息子のような人々は、貴方にとって十分なアメリカ人ではないのですか、トランプ氏?」と詰問する劇的なスピーチを披露した。トランプは、カーンのスピーチに反応し、30日ABCニュースのジョージ.ステファノポロスとのインタビューで 「とても懸命に働いた」ことで自分を犠牲にしたと述べ、カーンの妻がステージで話しをしなかったことをイスラム教徒であるため語ることを「許されていなかった」と述べ、再度宗教に基づく侮辱的発言をしたと批判されている。

クリントンは31日オハイオ州でのキャンペーンで「宗教、彼らの民族性、障害」の理由により他のアメリカ人を侮辱したとして批判した。また、フォックス.ニュースでのインタビューで「我々は、ロシアの諜報機関が、民主党全国委員会をハッキングしたことを知っています。我々は多くの電子メールは公開するために調整され、ドナルド.トランプがプーチンを後援し、支持するため非常に厄介な意欲を示していることを知っています」と述べ、民主党のメールは事実上ロシアにハックされたと語った。31日トランプは「プーチンとは会ったこともない、ロシアとは全く交流はない」と語ったが、NBCニュースは2013年にロシアと交流があることを語ったビデオを紹介した。元ライバルであったジョン.ケイシックやジェブ.ブッシュはツイッターで批判している為、トランプは最近連続的に自身のキャンペーン及び共和党に打撃を与えていると言われている。

混沌で始まったDNCでは、ほぼ全てのスピーカーはトランプの分裂的スピーチに対して、「一緒であることの強さ」をアピールした為、熱意、愛、希望、楽観的、肯定的、愛国的なスピーチは共和党大会には見られなかったとして、圧倒的多数の保守派がツイートしたことを複数のメディアが紹介した。また、トランプの政策及び問題のある彼のビジネス慣行は熾烈な攻撃戦略を展開した民主党のリーダー達によって全国ネットで暴露された結果となった。トランプは通常一人の批判者に対してなら即時に反撃するが、結局4日間を通してあまりにも多数のメンバーがトランプを攻撃した為、トランプは両党の大会終了後から現在に至るまで反論することができない状態である。共和党大会でもヒラリーに対する攻撃は目立ったが、複数のメディアは民主党の戦略の方が効力的であったと評価している。これに加えて、両党の全国大会を注目していた保守派はソーシャル.メディアを通して、オバマ大統領を含め、DNCでの複数のリーダーのスピーチを賞賛したことが注目されている。一方、トランプの強固な支持者は集会でのクリントンに対する悪態にほとんど変化はなく、まだ「彼女を投獄しろ」と唱えている。

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