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ドナルド.トランプに対する拒絶宣言は今日も続いているが、トランプは昨日オバマ大統領が共和党にトランプの支持を放棄するよう要請した数時間後、再選のため予備選に直面している主な共和党リーダーを支持しない方向性を表明した。共和党リーダー達は、大統領選ではヒラリー.クリントンに敗北する危機を予期しているが、議会選挙では両院で共和党が多数派を維持することを願っている。しかし、その計算を狂わせる結果になる可能性がある。政治分析家は既に上院議会共和党は多数派の支配力を失うと予測しているため、共和党がトランプの支持を放棄することは、再選に直面している議員に不利な影響を与える可能性がある。

11月の総選挙で再選に直面する民主党は10人、共和党は24 人であり合計34議席が争われるが、下院議会は全ての議員が再選に直面する。下院議長のポール.ライアン、上院議会のベテランでアリゾナ州の米国上院議員ジョン.マケイン、2013年 6月包括的移民改正法案を支持したニューハンプシャーの女性議員ケリー.アヨットなどはトランプ支持者の投票に依存しなくてはならない。共和党がトランプを支持しない場合、トランプの強烈な支持者である共和党有権者を孤立させる結果になる。トランプは昨日、ライアン、マケイン、アヨットの予備選を支持することを拒否した。大統領のトランプ放棄の要請とトランプの行動に直接関連性があるかどうか明確ではないが、トランプに対する放棄を公式に奨励したことで反応しやすいトランプを操る結果になっていることを示唆した。

そのような政治的利害関係のないヒューレット.パッカードCEOのメグ.ホイットマンは共和党として考慮されている。3日彼女は経済、移民、外交政策など多数同意できない理由を挙げ、ヒラリー.クリントンに投票すると公表し、全ての共和党はドナルド.トランプを拒否することを促した。多数の共和党メンバーがトランプを放棄し、クリントンに投票することを公表する状況が続いているが、ほとんどの共和党リーダーは既にトランプが大統領選には勝利しないことを予期している。しかし、米国議会で最も影響力のある下院議長の支持を公的に拒否することは、下院議会の再選にも多かれ少なかれ影響があることを意味する。ライアンは予備選及び総選挙でトランプ支持者の票を失う余裕はない。マケインは生涯政治生命を維持する戦いに挑んでいるが、ベトナムで捕虜になったことをトランプに侮辱されて以来、双方に個人的感情がある。トランプに忠実な共和党有権者はトランプを攻撃する共和党議員に投票しないため、沈黙を守っているリーダーもいる。

上院議会の権威的立場にあるケンタッキー出身のミッチ.マコーネルは沈黙を維持している。マコーネルの希望はトランプをホワイトハウスに送り出し、強固な保守派の最高裁の判事を任命することであった。しかし、共和党が多数派を維持することで両院議会を支配することを強く希望しているマコーネルを含む共和党は特に上院議会でその支配力を失う可能性がある。上院議会は現在民主党が44、共和党が54議席を保持しているが、多数の政治分析者は今年、上院が支配力を失うと予測している。その理由の一つは再選に直面する民主党の10議席中、共和党の手に渡る危険性がある議席は接戦が予測されるネバダとコロラド、民主党上院議員バーバラ.ボクサーの辞職により、彼女の空席をめぐる競争が激しくなるカリフォルニアの3州を除く他民主党上院議席は「極力安全である」と予測されている。共和党は24議席中、フロリダ、イリノイ、ニューハンプシャー、オハイオ、ペンシルベニアを含む7州で 7議席を失う可能性がある。更に、マケインのアリゾナ、上院司法委員会の議長であるチャック.グラスリーのアイオワ州、その他アラスカ、ミズリー、ジョージア、ノース.キャロライナ6州で6つの議席が接戦になると予測されている。

一方、下院議会は2014年の中間選挙で民主党188議席に対して共和党は247議席を獲得し、1920年代後半以来の圧倒的多数派を2015 年1月から維持してきた。2016年以降も下院議会が多数派を維持する可能性がある最大の要因は、これらの数値が示す圧倒的な格差である。いずれかの党が下院議会で多数派になるためには218議席を獲得する必要があるが、総選挙で民主党が議席を取り戻す可能性がある州はアイオワ、ネバダ、テキサスの3州である。しかし、主に辞職により、空席になる約30議席が競争になる。そのうちの60%は共和党が占めているため、民主党はその40%の座席を守り、新たにすべての共和党の空席を獲得しない限り下院議会で多数派を取り戻すことは現実的には厳しい。従って、クリントンが圧倒的に勝利したとしても、下院議会は多数派を維持した状態で2017年1月に新議会を迎える可能性が高い。

結局、オバマ大統領のトランプ放棄の奨励はトランプが再選に直面している共和党議員を搾取する可能性につながり、それは結局大統領とトランプが共和党にダブル.パンチを与える可能性があるため、民主党に有利に働く。しかし、最大の要因はトランプが多数の議員を個人攻撃しているため、個人攻撃を受けた議員らとトランプとの間には亀裂がある。それは全てトランプが始めたことである。最近その要因について、トランプに支配力、権威主義、独裁主義的な要素があるからではないかと感じ始めている。更に、先週からイスラム教徒紛争を引き起こしたトランプに対する共和党弱体化の懸念はエスカレートしている。トランプの副大統領候補者リストに挙がっていたニュート.ギングリッチを含む他複数の主流派の共和党指導者は、トランプに謝罪または言葉を改めるよう要請するためトランプとの対話を求めている。ギングリッチは、トランプは「クリントンの勝利を援助している」と懸念している。多数の共和党議員は、クリントンが勝利する可能性が高い事及び上院で多数派を失う危険性がある現状に悩まされている。上院議会は大統領指名による最高裁判事の承認プロセスの特権があるため、多数派としての政治的有利性を失いたくないためである。

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