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ドナルド.トランプはイラクで戦死した息子を持つイスラム教徒に対する攻撃に続いて、今度は兵士を侮辱する発言をしたため、兵士の地域社会が多く、激戦地になる幾つかの州で支持を失いヒラリー.クリントンに大幅にリードされている。彼はほぼ自滅に近い状況に直面しているが、大統領間の討論を避けるための嘘、寄付の要請を拒否されたコーク兄弟に対する嘘、大統領選に関する無根拠な発言が次々に暴露されている。トランプにショックを受けた共和党富裕者はクリントンの支持を表明したことが今日も報告された。一部の法律関係者はトランプを合法的に辞退させる方法があるかどうか議論し始めたが、選挙法専門家はオバマ大統領が指摘した通り「ふさわしくない」という理由だけでトランプを放棄することが可能であると述べている。

最近トランプはクリントンを支持している引退海軍大将のジョン.アレンを「不成功の将軍」と批判した。2日にはフロリダでのキャンペーン集会で、戦闘で負傷した兵士に授与されるパープル.ハートを「いつも欲しいと思っていました。ある支持者からもらったので、その本人にこれは本物なのか、単なるコピーなのかを尋ねたところ、彼は本物だと答えました。思ったより簡単に手に入りました」と冗談を言ったため、兵士にとって侮辱になるコメントであるとして、複数の軍隊グループからの反撃があった。ある兵士は、片手を失うとパープル.ハートを受理し、片足を失うとまた別のパープル.ハートを受けるので「誰も欲しいくはない」と怒りを表明した。トランプはベトナム戦争での徴兵制で召集されることを避けていながら、捕虜になった経験のあるジョン.マケインを侮辱したことも含めて、兵士に対しても平然と無神経な発言をするため、遂に兵士地域社会も彼に背を抜け始めた。

兵士地域社会の多い州はアリゾナ、コロラド、フロリダ、ニューハンプシャー、ノース.キャロライナ、バージニアなどであるが、これらの幾つかは接戦州である。4日のワシントン.ポスト によると、WBURの世論調査はニューハンプシャー州でクリントンがトランプを17%ポイントリードしている。また、同じく接戦州であるペンシルベニア州では フランクリン/マーシャル.カレッジの調査はクリントンの支持率が11%ポイント高いことを示唆した。ミシガン州のデトロイト.ニュースはクリントンが6%ポイント.リードしていると報告した。また、接戦州であるフロリダでも同じくクリントンは6%ポイント有利である。

自業自得の要因になるトランプの常識を超えた発言は他にも幾つか見られる。11月8日までに両党の大統領候補者及び副大統領候補者は1対1の討論会を実施することが習慣である。討論会のスケジュールは最初9月26日、次に副大統領候補間の討論会として10月4日、二回目の大統領候補間の討論会は10月9日、最後の大統領候補間の討論会は10月19日に実施される。これらのスケジュールは超党派の委員会が半年以上前に設定したものであるが、トランプは7月末、このうちの二つの討論会のスケジュールはNFLのフットボール試合と重なりタイミングが悪いので、NFLから抗議の手紙を受けたと主張した。しかし、NFLはそのような手紙は送っていないと伝え、日付には何も問題はないことを明確にした。これは、クリントンとの討論会を避けるための口実であったようだ。またトランプは、保守的な富裕者のコーク兄弟は 「政治的操り人形」だけに寄付すると批判し、実際にはコーク兄弟に寄付を要請するための会議をアレンジするよう依頼したが、拒否されたため、立場を逆転させる話を展開し、コークとの会合を断ったと主張した。また、トランプは11月の大統領選は彼の当選を阻止するため誰かによる「仕掛け」があるかもしれないと述べた。

このような根拠のない発言または懐疑心に基づく批判はほぼ日常的に続いているため、著名な共和党メンバーは次々にトランプを放棄する状況になっている。ヘッジファンド.グループのCEOである億万長者セス.クラーマンは最近のトランプのコメントはショックであり「 受け入れられません」と述べた。彼は過去に共和党上院議員のジョン.マケイン及びニューヨークの元共和党市長ルディ.ジュリアニのキャンペーンを援助したこともあるが、クリントンを米国大統領に選出させるために支援すると宣言した。

また、トランプは「どこかおかしい」とみられている為、そのような観点から合法的にトランプを辞退させる方法がないか専門家は論じている。スタンフォード大学の法学教授で選挙法の「傑出した学者」ナサニエル. パースリィは「ふさわしくない」または「精神的に適さない」という理由だけでトランプを放棄することが可能であると述べている。タイミングの問題もあるが、基本的には11月7日までに次の3つの規定に基づきトランプを放棄することは可能である。⑴ 共和党全国委員会(RNC)は指名を受けた候補者(トランプ)が選挙から辞退するか、事故により障害者または無能力になるか、精神異常者であるか、または死亡した場合、別の候補者を指名する権限がある。⑵ 次に新たな候補者を早急に指名し、選挙用紙を新たに作成することである。しかし、そのプロセスの時間的制限は州毎に規定があるため、現時点で間に合わない州がある。例えば、ノース.キャロライナはその期限を8月5日と定めている。アーカンソーやオクラホマは8月10日と規定している。しかし、⑶ この投票表紙規定の時間的制限に間に合わない場合、トランプが不適格者または精神的に無能であるため、もはや共和党の候補者ではないことを全国テレビやメディアを通してRNCによる新たな指名者を公表することが可能である。例えば、ポール.ライアンを指名した場合、投票場に「トランプに投票することは実際にはポール.ライアンに投票していることを意味する」と記載した通知を提示する必要があると説明している。トランプがそのような措置に対抗する場合、訴訟を引き起こす可能性があるため問題は複雑になり前代未聞の展開になると述べている。

米国民が敬意を表する職業は兵士と消防士である。国の為又は人命を救うため潜在的に個人の生命を犠牲にする仕事に奉仕する人達は最も尊敬されている。大抵の米国民はそのことを理解しているはずであるが、トランプは公式に指名を受けた後益々異常な言動が目立つようになり、「一線を超えた」と言われている。トランプと親しい支持者は、彼が自身のキャンペーンに深刻な打撃を与えていると懸念し、軌道修正し正常なキャンペーンに戻るよう彼に呼びかけているが、トランプは反応していないようである。彼がどこまで落ちるのか不明なこの混沌はわずか95日が残されている投票日まで続くと予測されている。

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