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トドナルド.ランプに対する不支持表明はほぼ毎日報告されているため、11月の大統領選でヒラリー.クリントンが勝利する兆候は益々顕著になっている。トランプは今週から正常なキャンペーンに戻ったような印象を与えたが、彼の本質は変わらない。複数の署名なG.O.P(共和党議員)及び政治関係者はトランプを放棄し、50人の国家安全保障顧問はトランプが大統領には不適格で危険な人物であるとして彼に投票しないことを宣言する署名付き声明文を公表した。更に、クリントンは二桁の支持率でトランプをリードし、教会の聖職者はトランプよりクリントンを遥かに支持している新たな事実が報告されている。一方、下落傾向のトランプは相変わらず危険または誤解を招きやすい発言をしているため、おそらく軌道修正は不可能であることを示唆している。共和党全国大会後もトランプ放棄が続いている現象は何を意味しているだろうか?

米国上院議会穏健派のベテラン女性議員スーザン.コリン(メイン州)は主要な主流派の議員であるが、彼女は昨日トランプを支持できない理由をワシントン.ポストに寄稿した。結論を出すまで長く待った彼女の説明を概略すると ⑴トランプは中傷をコンスタントに続け、残酷なコメントに対して、間違いを認め謝罪する能力がない。身体障害者をからかい、民族的及び宗教的少数派を攻撃することで偏見を煽ることを選択している。これは一時的なミスではなく、彼にいじめのパターンはあることに気づいたからである。⑵トランプ大学の判例に関与しているメキシコ系の先祖を持つ米国生まれの判事に対する人種的偏見は公正な裁判さえ妨害している。人種的偏見だけではなく、非常に基本的な政府の形態である憲法的権力の分離にさえ敬意の念が欠落している。⑶ 2004年イラク駐留中に死亡した息子フマユーン.カーンを持つイスラム教徒の両親に対して、トランプは彼らの犠牲を称えその痛みを認識することよりも、アメリカ人英雄の家族の宗教を非難した彼の自制の欠如に「深く憂慮している」からである。⑷ 遺産を称える能力とその意志のないトランプを支持することはできないと述べている。

また、 バージニア州の米国下院議会G.O.Pスコット.リゲェルは、大統領選で共和党指名者がトランプであることを理由に、リバタリアンから立候補しているゲイリー.ジョンソンの支持を公表し、共和党から離党することを9日に公表した。また、フロリダ州ヒスパニック系G.O.Pの報道官はトランプのキャンペーンを援助し続けることはもはや出来ないとの理由で昨日離党を表明した。加えて、同じく8日50人の国家安全保障顧問はトランプに投票することを拒否する公式声明文を公表した。

8日ニューヨーク.タイムスはこのイベントを最初に報告し50人の署名箇所まで含めて合計8ページの公式書簡を公開した。彼らはニクソン政権から前大統領ジョージW.ブッシュ政権時代の国土安全保障の顧問または専門家である。彼らは全員トランプが米国を安全に導く能力があるかどうか多大な懸念を抱いており「我々は誰一人ドナルド.トランプに投票しません」と宣言した。この書簡の冒頭には「外交政策の展望から、ドナルド.トランプは大統領及び最高司令官としての資格はありません。我々は彼が危険な大統領であり、我々の国の国土安全保障及び福祉を危険に晒すと確信しています。最も基本的なこととして、トランプ氏は大統領としての気質、価値、及び経験が不足しています。彼は自由な世界のリーダーとして米国の道徳的権威を弱体化します」と強力な見解を表明している。

この公式書簡は、50人全員がクリントンを支持しているという意味ではないと述べているが、クリントンの支持率は民主党全国大会後からトランプより二桁高く、その傾向は現在も続いている。例えば、9日に公表された NBCニュースの世論調査は、クリントンが(51%)トランプ(41%)を10%ポイントの安全圏でリードしている。また、米国の大半は定期的に教会に通うが、今年の大統領選は特に重要であるため、教会でも聖職者が時々説教壇から政治的な話をする機会があると答えている。しかし、聖職者が教会で社会的及び政治課題を論じる機会はわずか 29%程度であるが、この調査結果は聖職者がクリントンを支持する率はトランプより6倍高いことを報告している。

トランプに対する信頼度が激減している全ての現象には何か重要なポイントがある。トランプを放棄する政治家及び政治関係者が最も強調する共通点はモラル(道徳)である。政党及び宗派に関係なく、一般的にアメリカ人はモラルを重視している。なぜなら政治的見解の相違による分裂より、モラルの崩壊はもっと深刻であり、モラルを重視する限りワシントンはまだ機能することを認識することが根本的に重要な要素であるからだ。共和党大統領選のキャンペーンにほぼ最後まで残ったオハイオ州知事のジョン.ケイシックは、トランプはモラルの崩壊している人間であるとして「道徳的大惨事」と呼び大会に出席しなかった。最近のトランプ反現象はその基本要件を満たさない人物を大統領として選択することに劇的な危機感を感じている人が増えていることを反映している。コリンはトランプが昨年6月に立候補して以来、彼が変わることを期待して長く待ったが、自分の党の候補者を放棄することはかなりの勇気が必要であると語った。モラルが欠乏している人間はその言動も抑制不可能であることを多数の人々は認識している。ブッシュ及びオバマ政権下で2006年から2009年2月までCIAディレクターであったマイケル.ヘイデンは公式書簡に署名した50人の一人であるが、9日CNNに出演しトランプは米史上最も危険な大統領候補者であると述べた。

9日ノース.キャロライナ州トウィルミンで集会を実施したトンランプは、クリントンが憲法修正第2条を撤廃し、反銃の裁判官を任命すると誇張し、彼女が大統領に選出された場合、「あなたができることは何もありません。憲法修正第2条の人々は多分そこにいます」と述べ、彼らがクリントンを止めることができることを意味する発言をした。ヘイデンはCNNの司会者ジェイク.タッパーとのインタビューでトランプの発言は聞く側の受け取り方にも責任があることを指摘し、「政治的暗殺」の暗示であるか、冗談であるか、または信じられないような無神経さであると解釈できると述べた。いずれにしても、モラルに欠ける彼は自身の言動を抑制できない為、既に危険な人物であるとの印象を深く刻まれている。ピューリッツァー賞受賞の調査レポーターであるデビッド.ケイ.ジョンストンは彼の30年間の調査に基づく書籍The Making of Donald Trump を8月2日に出版し、トランプの驚くべき事実を公開した。この著作はトランプが不道徳的なビジネス慣行を祖父及び父から継受し、誠実性や正直とは縁のない環境下で育てられた人物であることを描写している。

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