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ヒラリー.クリントンは11日東部時間午後1時半頃、ミシガン州ウァーレンで経済政策のスピーチを行い、同州のデトロイトで8日にドナルド.トランプが語った経済政策と鋭く対比した。トランプの経済政策は超リッチを益々金持ちにし、中産階級及び労働者には機能しないと批判した。トランプの莫大な税削減と規制廃止は結果的に一般の人々に何も利益を与えないことを強調し、経済格差を煽ると指摘した。トランプの経済政策の趣旨が「アメリカ優先」であることに対して、クリントンの経済政策のテーマは「家族優先」である。

企業税を著しく削減し、不動産税及び死亡税(Death Tax) または相続税を廃止するトランプの計画について、クリントンは「トランプは兆単位の減税を彼のような金持ちに提供したいのです」と述べ「保守派の専門家さえ、トランプの議題は景気後退に導くと言っています」と語った。クリントンは、トランプの企業所得税について、現在の35%から15%に削減することは彼のようなビジネスマンが彼らの所得から50%以上減税されることになり、死亡税(相続税)を廃止した場合「彼自身及び彼の家族に40億ドルを贈ります」と述べ、トランプの税制計画はトランプ及び彼のようなトップの金持ちのためであると批判した。また、トランプは金融規制を含む消費者保護制度を廃止すると言っているため、ウォール街エリート金融の不正行為により多数の米国人が家を失った過去の経験からその廃止は矛盾していると指摘した。

クリントンは父が小企業の雇用主であり、祖父は工場の労働者であったと語り「ホワイトハウスでの私の任務はトップだけでなく、全ての人々に機能する経済を生み出すことです」と述べた。クリントンは第二次世界大戦以来最大のインフラに2,750億ドルを投資し、莫大な雇用を拡大する計画を公表し「道路、鉄道、橋、空港、港、トンネル」などを建設すると述べた。インフラに投資する点においては月曜日トランプも同様の計画があることを語ったが、トランプのインフラ計画はクリーン.エネンルギー技術によって多大な雇用を拡大することを提唱しているクリントンの規模と未来の展望が大幅に異なることを示唆した。また、トランプは不法移民を強制送還することで、巨大な支出があることを示唆しているが、クリントンはすでに長く米国に住んでいる不法移民に合法的地位を与えることで雇用を拡大し、所得税及び社会保障税を彼らが支払うことによって歳入は大幅に増加することを指摘した。

両氏の経済政策の共通点はアメリカ人の仕事を拡大し、いずれも環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に反対していることである。トランプの主な経済政策は企業税を15%として明確にしているが、一般の国民については「全ての人々に減税する」と述べているだけである。彼は子供の養育費の税控除を追加した以外に、口頭または文書で学生ローン、低所得者及び中産階級に対する具体的な計画を提供していない。一方、クリントンは低所得者の医療保険に連邦政府の助成金を拡大すること、現行の連邦最低賃金$7.25から$12に上昇すること、有給休暇の支払い、すべての家族に提供する高品質の幼稚園の確立を目指すため公的資金を使用する計画、低所得者及び中産階級に対する公立短大及び大学授業料の無料化、医療保険のオプションの提供に加えて、オバマ大統領のアフォーダブル.ケア.アクトを保持し、富裕層に対する公平な課税、海外に仕事を移転する企業に対する罰金、従業員と利益を共有する企業に対する減税など多くの点でトランプより具体的な計画を語った。

クリントンは11日の経済スピーチで、トランプの経済政策を批判し「トランプの顧問は彼が公約を守らないかもしれないと言っている」と語った。また、クリントンは国務長官時代TPPを肯定的に支持していたが、現在の立場を明白にし「私はそれに反対します。選挙後もそれに反対します。大統領としてもそれに反対します」と宣言した。更に税金申告の記録を提供していないトランプは異例の大統領候補者であると批判し、彼女は2015年の納税申告書を近々公開すると語った。更に、クリントンは以前の政策よりもっと進歩的である公立短大及び大学授業料の無料化をアピールしたが、これはバーニー.サンダースの意志を反映している。トランプの死亡税は超金持ちを益々金持ちにするだけで一般のアメリカ人には利益はないと指摘したが、それはほぼ正解である。なぜなら、死亡税は一人あたり約550万ドルを超える遺産を相続する場合に課税される税金であるため中産階級及び平均的国民には無関係である。両氏はいずれも2007年以降の景気後退で自動車産業及び不動産業界が打撃を受けたミシガン州の労働者を意識した経済スピーチを披露したが、クリントンは同州の有権者に対してどちらの政策が彼らの家族を優先するかを強く対比することに焦点を当てた。

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