アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

ドナルド.トランプは昨日、オハイオ州ヤングスタウンの集会でイスラム国(ISISまたはISIL)のテロ脅威及びイスラム教徒移民に対処する政策について語った。イスラム教徒の移民に対して新しいイデオロギー.テストを導入すると述べ、イスラム過激派の対策及び中東政策に関して、オバマ大統領とヒラリー.クリントンを批判した。上院民主党リーダー及び主要メディアの編集委員会はトランプの外交政策は本人の知識のなさを暴露していると酷評した。トランプは中東情勢を含むほぼ全ての外交政策に混乱していることを示唆している。

トランプは15日のテロ対策スピーチで、米国に入国するイスラム教徒移民に対して、モニターする必要があると述べた。昨年12月カリフォルニア州サンバナディーノでISISに触発されたイスラム教徒の移民及び彼女の夫である米国市民による計画的なテロ攻撃があった後、イスラム教徒の米国入国を一時的に禁止すると述べていたが、具体的な方法については何も語っていなかった。このトランプの提案は8か月間論争的であり、彼が支持率を失っている一因でもある。しかし、今日米国に入国するイスラム教徒の移民及び一時的に入国する旅行者に新しいイデオロギー.テストを実施すると述べ「我々の価値を支持する人達のみ入国を許可する」と語った。また「偏見と憎悪を支持する人は米国に入国不可能である。この国で活躍し、アメリカ社会に寛容な人のみビザの発行が許可されることを期待できる」と主張した。新たな措置及び安全性が確定するまで、主なイスラム諸国及びテロリストの歴史がある国からの移民入国を一時的に保留する点では昨年公表した計画とほぼ同じである。

ISISに対するテロリズム戦略については、サイバー、金融、軍事行動など包括的な戦争でISIS破壊に集中すると述べ、主に他のNATO諸国との共同軍事作戦を実施すると語り、NATOを重視していないことを示唆する過去数回のコメントのトーンを変えた。また、米国人をリクルートするISISに対して、インターネット及びソーシャル.メディアの利用を閉じることもその計画の一つである。政府がそれを法的に強制できるのであれば、既にそれは実施されているはずである。トランプはISISとの戦いに「ロシアと共に取り組むことは良いことではないですか」と会場の参加者に繰り返し尋ねることで、特にロシアとの合同作戦を展開する計画を強調した。更に所謂「国づくり」と呼ばれる民主主義国家の建設を停止すると語り、オバマ大統領及びヒラリー.クリントンのテロリズム政策は、ISIS台頭の要因になったと批判した。更に、ISISに対抗するには、クリントンが「心身ともにスタミナがない」と攻撃した。

上院少数派民主党リーダーのハリー.リードは15日、トランプが大統領に選出される前に米国の帰化試験を受ける必要があると述べ「ドナルド.トランプは、移民の新しいテストを課すことを望んでいるので、すべての移民が米国市民になるために合格しなければならない試験を受ける必要があります。彼は一般的に無知であり、アメリカの歴史、原則、政府の機能に関する基本的な事実の把握がほとんどないため確実に失敗するでしょう。移民はここに来るため及びアメリカ人になるため勤勉ですが、トランプは父からすべてを継承し、ツイートで人々を侮辱することに最も賢明に働き、安っぽい詐欺で勤労な人々を搾取しています」と強烈な批判をした。米国で市民権を得るためには 米国の歴史、建国、法律、及び憲法に関する基本的な質問が含まれていることをリードは語っていない。

11日軍事関係者は、オバマ政権下で65の同盟国がシリア及びイラクで既に13,500回以上の空爆を実施し、約45,000人のISIS戦士を打倒したことを報告した。トランプは彼が大統領選に勝利した場合、ISISに対するテロ戦略として、NATOの同盟国と共にISISを打破することに集中すると述べたが、そのような包括的な戦略はオバマ政権が実施しているため、トランプのスピーチは彼の政策がどのようにオバマ政権の戦略と異なるのかを明白にしていない。また、米国に入国するイスラム教徒が米国人を攻撃するかどうかを判断するため、イデオロギー.テストの「極端な吟味」に基づく新たなスクリーニング検査を開始すると語った。一連の極端なトランプの発言は共和党穏健派を疎外し、クリントンに世論調査で引き離され、11月の大統領選で勝利する可能性が激減している。トランプは先週「オバマはISISの創始者であり、クリントンは共同創始者である」と攻撃したが、メディアの激しい批判を受けた翌日、彼の発言を深刻に解釈し過ぎたと主張し、「皮肉であったことを理解しませんでしたか」とツイートした。この失言も本人がテロ戦略を含む外交政策を理解していないためであると批判されている。

16日ニューヨーク.タイムス編集委員会は、トランプは15日のスピーチで一連の失策から彼のキャンペーンを修正するため、グローバル.テロとの闘いで始まるもっと深刻な外交政策の議論を試みたが、「それはうまくいきませんでした」と指摘した。また「イスラム過激派の脅威及びもっともらしい行動計画の分析には一貫性がほとんどなく、スピーチはイスラム過激派の台頭に関する理解がほとんどないことと、しばしば歴史的な記録に矛盾があることを示した混乱と手当たり次第の思考の寄せ集めであった」と指摘した。また、「極端な吟味」によるイデオロギー.テストのアプローチは彼のキャンペーンで優位を占める「反難民のテーマ」があると指摘した。また、「イスラム国を解き放し中東を不安定にした」との大統領及びクリントンに対する批判は彼の「誤認識か又は無知のいずれかである」ことを示唆したと述べ「アメリカは、もはや誰が大統領であろうと単に国際的なイベントを指令することはできません。アラブの春をもたらしたのは中東の人々や 指導者たちであり、その余波は最初に民主的な社会の台頭を望み、その後領域に混乱を残した」と指摘した。更に「トランプ氏は、最近の歴史はオバマ氏から始まったような健忘症を患っているようであり、便利なことに多数の政策は彼が誹謗したジョージW.ブッシュから派生しているという事実を避けているようである。ブッシュ氏がアフガニスタンとイラクで追求した政権交代と国造りの政策はオバマ氏が大幅に放棄した」背景があると説明した。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。