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ドナルド.トランプは頻繁にキャンペーンのリーダーシップに問題があるようだ。トランプのキャンペーン議長はプロ.ロシア.ウクライナ政党(ロシアと緊密なウクライナの政党)から米国企業に資金を送金する援助をしていたことが判明した。大統領選の最初の投票は9月から開始されるため、トランプのキャンペーンは時間的余裕がない中で、選挙キャンペーンには未経験の論争的な人物を最高責任者として選択し、一部のリーダーシップを入れ替えたことが今日報告された。また、トランプは寄付金集めに成功し、激戦州で初めて広告放映を開始することが可能になった。一方、FBIはヒラリー.クリントンの電子メールに関するインタビューの内容を含む機密文書を議会に提供した為、民主党の間で懸念が高まっている。

トランプのキャンペーン議長であるポール.マナフォート(写真左)は最近ウクライナからお金を受けているとの疑惑が浮上していた。マナフォートはロナルド.レーガンを含む複数の歴代大統領のキャンペーン顧問を経験し、1980年からワシントンD.Cに共同会社を設立し、外国のリーダーのためにロビー活動を行うことで収入を得ている人物である。マナフォートは、女性記者に対する暴力的なスキャンダルで6月に解雇されたコーリー.レヴァンドフスキーの後任者となったが、プロ.ロシア.ウクライナ政党に関与しているとの疑いから精査の対象になっていた。彼は解雇されておらず議長としてのタイトルを保持したままであり、彼の役割が変わるかどうか不明である。

17日のAPによると、マナフォートは2012年米国の政治に影響力のある2つの主なワシントンのロビー会社に少なくとも220万ドルのお金を移動するためロシアと密接な関係があるウクライナの政党を援助したことが確認された。大統領選のキャンペーン戦略に益々葛藤しているトランプは今日、キャンペーンの最高責任者として元ゴールドマン.サックスの金融業者、映画製作者、現在保守派のオンライン.ニュースのブライトバートCEOであるスティーブン.バノン(写真下:右)を採用した。バノンは攻撃的な人物として知られているため、ほぼ全てのメディアが一斉に注目しているが、CNNのキャスターであるジェイク.タッパーはバノンを政治的に「最も危険な人物」であるとコメントした。バノンは下院議長ポール.ライアンのような共和党主流派に批判的であり、ティーパーティのサラ.ペイレンを2012年の大統領候補として促進するため2時間の映画を作成する上で100万ドルを投資した。また、トランプは世論調査員のケリアーン.コンウェイをキャンペーン.マネジャーに昇格することを公表した。コンウェイは今年初期、顧問としてトランプのキャンペーンに参加し、長年の共和党戦略家及び世論調査専門家である。また、彼女はトランプの副大統領であるインディアナ州知事マイク.ペンスと密接な関係があるという。

幾つかの州で大統領選の最初の投票は 9月から開始される。また、11月8日まで約80日残っているだけであるが、トランプのキャンペーンは波乱状態である。しかし、トランプはオンラン選挙募金を通して、直接彼のキャンペーンに6,400万ドルの寄付金を集めることに成功したため、そのお金の任意利用が可能になる。昨日彼のキャンペーンはフロリダ、オハイオ、ノース.キャロライナ、ペンシルベニアの激戦州で初めて広告放映を開始すると発表した。その広告にはほとんど政策のアピールはなく、クリントン攻撃に集中する可能性が高い。

一方、下院共和党はFBIに対して、クリントンとのインタビュー内容も含め、彼女の電子メールに関する調査情報を提供するようプレッシャーをかけていたため、当局は16日議会に送ったと公表した。16日のニューヨーク.タイムスによると、7月初旬に実施された最後の調査による3時間半のインタビュー関連のメモ及び国務長官時代にクリントンが使用した個人用メール.サーバーに関する長期的な捜査に関連した文書を下院監視委員会に提供した。委員会メンバーは厳密な安全体制下で幾つかの機密情報が含まれている多数の書類を検討し始めたが、現時点では何も判明していない。議会共和党は大統領選直前までクリントンを「尾行する」可能性がある。FBI ディレクターのジェムス.コミは「クリントン氏のメール慣行の透明性を調査する公約を満たす」ため、議会監視委員会に調査結果を引き渡すことを決定したが、微妙で機密的情報が含まれているので「FBIの同意なしに公開しないことを期待した上で提供した」と述べている。民主党議員らは多大な懸念を表明し、クリントンのキャンペーンは共和党が彼らに都合の良い部分のみを拾い、クリントンを攻撃する材料として利用する危険性を恐れている。キャンペーンのスポークスマンであるブライアン.ファロンは「これらの材料が司法省外で共有されるのではないかと思う」と述べ「党派の部分的な漏れから誤って特徴づける共和党に公開することより、むしろ一般に広く解放されるべきです。そうすれば彼らは自身で確認することが可能です」と語り、一般公開であれば、悪意のある個人に歪曲される懸念はかなり薄れる事を示唆した。

クリントンのランニング.メイトであるティム.ケインも一般に公開するべきであると主張している。彼女のメール問題は、特にクリントンが現在ほぼ全ての激戦州でリードしているため、多かれ少なかれ執拗にベンガジ問題を追及し続けることで、議会選挙も含めて総体的に民主党の勝利を阻止する狙いがある下院監視委員会の一部共和党メンバーに大統領選の直前まで攻撃される可能性がある。一方、「ストリート.ファイター」と呼ばれるスティーブン.バノンを起用したトランプは強い保守派のメディアとの同盟により、強力な広告を利用することでクリントン攻撃に大いに役立つ可能性がある。バノンがCEOであったオンライン.ニュースのブライトバートは、2012年に死亡した保守系ワシントン.タイムスなどのジャーナリストであったアンドリュー.ブライトバートの名前に由来し、2007年に設立された比較的知名度の低い保守派メディアである。

 

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