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11月の総選挙で、州または地域の有権者は様々な独自の問題について投票するが、ユニークな課題の一つは幾つかの州で話題になっているソーダー税である。時々、他の食料品の値段が上がるとの懸念により食料品税と呼ばれることもある。カリフォルニア州バークレーは2014年にソーダー税を通過した最初の都市であり、ペンシルベニア州フィラデルフィアは賢い政策提案により今年6月に制定された。サンフランシスコ及びオークランドはこのソーダー税の導入を11月の国民投票で決定する。100年以上前に提案されて以来、遂に現実となった歴史的なソーダー税導入の目的は何か?何が論争的なのか?

米国は一般的に多数の人々がソーダー.ドリンクを愛飲している。ソーダー飲料製品にはシュガーが混入されているものと、人口甘味料を利用することでカロリー.ゼロのダイエット飲料の二種類に大別されている。ダイエット飲料には稀にカフェインを加えていないソーダー 製品もある。シュガーが混入されているジュースやソーダーは驚異的なほど多種の製品が市場に出回り、利用者も圧倒的に多い。2014年のソーダーの売り上げは $700億である。世界最大の人口を誇る中国の$284億よりはるかに米国の消費量は高いが、ソーダー税の影響及び健康上の認識が増加しているため、1998 年から2014年までの期間に消費は25% 減少した。主要メーカーのコカ.コーラやペプシ社などは国外、特に発展途上国での販売をもっと拡大することを考慮している。

ソーダー税(Soda Tax)または食料品税(Grocery Tax)はソーダー飲料製造会社に不利な措置であるが、慢性的な糖尿病、心臓疾患の要因になる肥満を減少させるための政府対策の一つである。ソーダーに含まれるシュガーの量は高いため、シュガー入りソーダーを日常的に飲んでいる人は、糖尿病などの健康問題を引き起こしやすいと言われている。従って、ソーダー税はそのような健康問題に陥りやすい個人がソーダー飲料の摂取をコントロールできるようになるのではないかとの発想に基づいている。何しろ、肥満による医療コストは2009年だけで約$1,500億である。しかし、ソーダー税の表現にはインパクトが強すぎるため、グロセリー.タックス(食料品税)とも呼ばれている。米国はほとんどの州で食品に消費税を課さないが、野菜や果物にも課税されるようになるのかとの混乱があり、ソーダー税の支持者と反対者との間で論争的である。

シュガー.ソーダー飲料に 1オンス当たり1セント前後のソーダー税が課せられるため、当然ながら、コカ.コーラやペプシ社は中小企業が他の食品の値段を上げざるをえない結果になるとして反対している。このような大手メーカーは今後10年以内に、ソーダー飲料のカロリーを減少させる方法があることを提案し、強固に反対している。また、ソーダー税を課しても健康問題は改善しないとの反対意見もある。支持者は、シュガーが含まれている炭酸飲料、フルーツ飲料、スポーツ飲料、エネルギー飲料に課税することで虫歯、糖尿病の予防につながると主張している。また、課税の影響を受けるのはソーダー飲料の主要メーカーだけであり、特に低所得者ほど肥満及び健康上の問題が多い米国では、課税により水の消費を増加させるため健康的になるとして、米国社会の公衆衛生及び健康を重視している。

事実バークレーではソーダー税が昨年3月から施行されたため、ソーダー飲料の消費は減少し、水の消費量が増加した。25日のニューヨーク.タイムスによると、カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生の研究者はバークレーが最初にソーダー税の投票で2014年11月に通過した後、バークレー、サンフランシスコ、オークランドで幾つかの低所得地域社会の住民を調査した。 バークレーのソーダー税施行後4か月間の調査は、甘い飲み物の消費がバークレー近隣で21%減少したが、他の2都市で4%増加したことを発見した。23日公衆衛生アメリカ.ジャーナルに発表されたこの研究は、バークレーの住民はもっと水を飲むようになったと報告したことが判明し、彼らは砂糖入りの甘い飲料をもっと健康的な飲み物と交換したことを示唆した。同大学の研究者の一人は「我々は、少なくとも1都市で砂糖入り飲料税が恵まれない地域での消費を低減した証拠を発見した」と述べた。清涼飲料業界は、その研究の調査方法を批判し、記録された消費減少は公衆衛生に大きな影響を与える可能性はないと指摘した。この業界を代表するアメリカ飲料協会の副社長ウィリアム.ダーモディーは、ソーダー税が「公衆衛生上に測定可能な影響を与えることになる兆候はない」と述べた。

課税率は地域によって異なるが、通常一缶のソーダー飲料は12オンス(355ml)のサイズであり、1オンス当たり1セントのソーダー税(一缶12セント)は多量に購入しない人々にとってはさほど大きな経済的負担にならない場合もある。問題は、一般的に米国で販売されているほぼ全ての飲料製品に含まれているシュガーの量が多すぎることである。税金を支払ってまで、長期的健康を犠牲にするか、または飲食のライフスタイルを変えるかどうかは消費者個人の選択次第である。フィラデルフィァ市議会は、成分がほとんど果物である幾つかの飲料製品を除き、市場に出回る数千のほぼ全ての甘味または人工甘味料入り飲料製品に1オンス当たり1.5セントのソーダー税を課税することを決定した。年間推定$9,100万の歳入を同市全体の幼児教育及びその他の開発プログラムに利用する条件をアピールした賢い妥協政策により、市民の大半はこの法案に賛成票を投じた。

ソーダー税の導入は最初1914年に28代目の民主党大統領ウッド.ローウィルソンに提案されて以来100年以上進歩がなかった。この法の制定は極度に困難であることを示唆しているが、近年、シュガー量は増える一方で、製造企業に消費者健康上の意識が欠乏している印象も受ける。近年のソーダー税導入はまだ初期の段階であるため、総体的な影響を判断するには時期が早すぎる。NYTによると、バークレーでは税金を避けるため、ソーダー飲料製品を市外で購入している人口層はわずか2%である。同市はオークランドに隣接し、サンフランシスコから湾全体に交差している。この二つの大都市は11月の投票でソーダー税を導入するかどうかを決定する。現在ソーダー税の導入を考慮している州及び地域にとって、歴史上初のバークレー及びフィラデルフィァは良い参考例になると思われる。

 

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