アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2016 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of Kaine and Pence

昨夜東部時間午後9時5分から始まった副大統領指名者の討論会は、初のフィリピン系アメリカ人であるCBSのアンカー、 エレイン.キハーノがモデレーターを務めた。民主党副大統領指名者のティム.ケイン及び共和党副大統領指名者のマイク.ペンスはいずれも政敵を攻撃し、彼らの大統領指名者を擁護することで主に守備的討論を展開した。両氏の顕著な違いを浮き彫りにする場面もあり、ペンスは一部の外交政策においてドナルド.トランプとの対照性を明白にした。95分間のスピーディな討論会では幾つかの際立った注目点があった。

大統領指名者の討論会とは異なり、テーブルを囲んでの非公式な雰囲気があったため、95分間の討論会はお互いが頻繁にクロス.トーク(同時対話)する場面があった。準備されていた多数の質問は1. 大統領のリーダーシップ 2. 信頼性   3. 政府の負債 4. トランプの納税回避 5. 社会保障 6. 人種問題 7. 移民 8. テロリズム 9. シリア 10. ロシアの影響 11. 北朝鮮 12. 個人的信仰などが含まれていた。しかし、ケインが最初にそのクロス.トークを始めた後、両氏はお互いに同時に話しながら喧騒的な口論を展開したため、聞きづらい瞬間が多々あった。両氏は重大な課題の論争中であるとして、モデレーターの停止を無視する場面もあった。そのため、キハーノはコントロールを失い、すべての質問を消化することに焦り彼らの論議中、強引に質問する瞬間が数回あった。

討論会では始終、両氏はお互いに彼らの大統領を擁護したことが顕著な特徴である。ケインはメキシコ移民、イスラム教徒、女性、オバマ大統領に対する誕生証明書の要求、ロシアに対する親密的発言を含めて、トランプがこれまで述べてきた言葉を引用し、大統領としての気質がないと攻撃した。ペンスは、クリントンがトランプの支持者を「嘆かわしいバスケット」と呼んだことを含めて、トランプに対して「侮辱の雪崩」を起こしていると反撃した。後半でペンスはクリントンの外交政策は米国を安全にしないと批判したが、ケインはクリントンが安全保障チームと共にオサマ.ビンラディンの発見に参加したこと、イランの核兵器プログラムの停止にこぎつける多大な努力をしたと反論した。ケインは、トランプが多くの人々を侮辱したことに対して「トランプ氏は謝罪しましたか」とペンスに詰問し、「どうして納税申告書を提示しないのですか」と執拗に迫った。ペンスは「トランプはビジネスマンであり、経歴のある政治家ではない」と述べ「それらの納税申告書は彼がかなり厳しい時に直面したことを示している」と擁護した。

顕著な注目点は、ペンスが明らかにトランプとは対照的であることを示唆したことである。「ロシアの影響」に関する質問で、ペンスはプーチンが「小さいいじめのリーダー」であると述べた。ケインは、トランプがロシアのウラジミール.プーチンは米国の大統領より強いリーダーであると称賛したことがあり、ペンスもその後「プーチンは彼の国で、この国のリーダーであるオバマ大統領より強い」と言ったと指摘したが、ペンスはこれを否定した。討論会後、幾つかのメディアはファクト.チェックに基づき、ペンスのその会話が録画された証拠を提示し、ケインが正しかったことを証明した。しかし、ペンスは「地球で最も偉大な国(米国)はちょうど停戦についての会談を引き下げ、ウラジミール.プーチンはシリアにミサイル防衛システムを設置しました」と語り、ペンスのロシアに対する政策はトランプより遥かに強固であることをアピールした。また、ペンスはシリアのアサドについても「ロシアが引き続きシリア市民に野蛮な攻撃を続ける場合、米国はアサド政府をターゲットにした軍事力を強化するべきである」と主張し、トランプとは異なる強気のポリシーであることを示唆した。

「個人的信仰」に関する課題に移行した時、両氏のイデオロギーの違いが目立った。両氏はいずれもカトリックの家庭で育ち、海兵隊に奉仕したことがある共通したバックグランドを語った。しかし「中絶の権利」に関する論争を展開した時、ペンスはクリントン及びケインは中絶反対者が「部分出産中絶」と呼んでいる法律を支持していると批判し、カトリックであるケインは個人的に中絶に反対しているが、クリントンが中絶を支持しているため「自分の意見を曲げている」と主張した。ペンスは「ほとんどこの世に生まれようとしている子供の命を奪う可能性がある着想は私には呪いです」と非常に感情的に語り、プロライフの立場を明白にすることで宗教を重視する社会保守派にアピールした。一方ケインは、候補者の信仰が政策を決定するべきではないと主張し、トランプは「中絶を選択する女性を罰する」と言ったと述べ、ロー対ウェイドの憲法の尊重を強調し、その選択は女性に任せるべきであり、最後の瞬間まで政府が関与するべきではないと語った。しかし、ペンスはこれに反応するチャンスがあり、トランプは「悲痛な決定をする女性を罰するような法律を支持しません。彼はクリントン氏やケイン氏のように磨かれた政治家ではありません」と擁護した。

討論会約1時間後のCNNのインスタント調査及び昨夜のワシントン.ポストの評価はいずれもペンスが勝利したと伝えた。しかし、複数の政治評論家はペンスの優位性はクリントンがリードしている競争状況を変えるほどのことはなかったと伝えた。米国民主党上院議員ケインより、インディアナ州知事ペンスのパーフォーマンスが良好であると言われた理由は彼が穏やかで落ち着いていたこと、カメラを意識し表情に注意していたこと、ステージに慣れていたことなどが挙げられる。更に、主流保守派の有権者にとって、ペンスはトランプよりまだ大統領の資質及び許容可能な政策を掲げていることをアピールした点で有利であった。一方、ケインの戦略は、頻繁にトランプが語った差別的及び分裂的な表現を繰り返し引用し、攻撃することでトランプから有権者を遠ざける努力に集中したことである。ペンスはケインのその戦略に対して、苛立ちを見せたものの、そのようなトランプの毒舌を訂正または弁護することはほとんどなかった。ペンスの論争をメモしたケインは、ペンスが6回トランプの立場を擁護できなかったと討論会中に指摘し、公民権の弁護士らしい攻略を見せた。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。