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FBIディレクターのジェイムス.コミは、別の捜査からヒラリー.クリントンの多数のEメールが発見されたと報告する旨の短い手紙を28日複数の議会リーダーに送った。通常、選挙が間近に迫った時点で連邦当局がその内容を完全に理解する前に議会に知らせる行動は非伝統的であるため、民主党は混乱状況に直面した。クリントン及びクリントン陣営は早急に詳しい情報を提供するよう要請した。現在 FBIディレクターの動機に関する憶測が飛び交い、蜂の巣を突いたような騒ぎになっている。何も判明していない状況で、一部の共和党はクリントンの楽勝による選挙状況は変わる可能性があると活気づいている。このニュースが浮上する寸前まで、トランプ一部の支持者はクリントンが勝利した場合、手段を選ばない革命を起こすと語っていた。トランプが暴力を奨励していると感じている一部の連邦当局者は何らかの暴動が起きることを懸念しているが、FBIディレクターの不可解な行動とこのような混沌たる状況との関連性については不明である。

FBIは性的スキャンダルにより2011年6月に辞職したニューヨーク第9地区の元米国民主党下院議員アンソニー.ウィナーの捜査中、クリントンの Eメールを発見した。ソーシャル.メディアを通して、15歳の少女に淫らな非合法のテキスト.メッセージを送っていた別件の捜査で、ウィナーと元彼の妻であったフーマ.アルバディンが共有していた電子装置を押収した。アルバディンは2009年から2013年までクリントンが国務長官時代に副主任を務め、今年8月ウィナーと離婚し、現在クリントンのキャンペーンの側近である。FBIは押収したその装置から数万のクリントンに関連のある多数のメールを発見した。ジェイムス.コミは複数の調査委員会の議会代表者に送った短い手紙で前回クリントンのEメール調査は終了したが、クリントンのケースに関連するメールが発見されたことを報告した。その手紙には、重要であるか否かまたはメールに機密情報が含まれているかを調査する必要があること、調査に忠実であることを知らせるためであると述べている。しかし、その余分な仕事にどれほど時間を要するか不明であると述べているが、発見されたメールの内容については一切記載していない。

トランプは28日、早速ニューハンプシャー州マンチェスターでの集会で「クリントンの腐敗は我々が以前見たことがないスケールです。我々は彼女の犯罪策略を大統領執務室に持ち込ませるべきではありません。私はFBI及び司法省は彼らが犯した恐ろしい失敗を補正する勇気を持つ意志がある事実に多大な敬意を払います。私が思っていたより不正はなかったようです」と語った。また、同日の別の集会ではクリントンのEメール問題は「私の意見ではウォーターゲイト.スキャンダルより多大です」と批判した。多数の共和党及びトランプ陣営はFBIが再調査を開始したことを選挙寸前に発表することは何か重要な発見があったことを意味すると述べ、選挙結果が逆転することを期待できるとして非常に歓喜している。

一方、クリントン陣営は何のメールなのか全く不明であると述べている。また、幾分混乱とコミに対する批判もある。クリントン.キャンペーンの議長であるジョン.ポデスタは「ディレクター.コミの手紙は無関係の犯罪捜査のケースに照らしてEメールに言及しているが、我々はどのようなメールなのか全くわからないが、ディレクター自身はほとんど重大なものではないかもしれないと言っています」との声明を発表した。しかし、ポデスタは「大統領選11日前にこの様な事態を見ることは途方もないことです」と驚きと失望を表明した。司法省のトップは、同省の方針に違反するとして、コミの行動を非難した。クリントンは記者会見を行い「アメリカ人は完全な事実を知る必要がある為、詳細な情報を即時に公表する必要があります」と情報の即時公開を要請した。クリントン陣営は、7月FBIディレクターが犯罪容疑はないと公表した決定に変化はないと確信し、選挙前にもっと詳しい情報を提供するべきであると主張している。

コミは7月5日、クリントンが職務内容の通信に個人サーバーを利用し、幾つかの機密情報が含まれていたため「極度に不注意」であったが、意図的に行っていた証拠はないため告訴するほどの状況ではないと公表し、クリントンのEメール調査を終えたことを明白にした。その後、 コミは共和党から多大な圧力を受けていたと言われている。彼は司法省の伝統に反して、メールの内容、メールの量、調査期間を含むほぼ必要な情報を提供していない為、メディア及びクリントン陣営を混乱させている。議会に対する手紙の動機は政治的であるかどうか憶測が広がっている。トランプはワシントンの政治体制及び選挙システムを含む全てに不正がまかり通っていると吹聴しているため、彼の支持者に影響を与え、 一部の強烈なトランプ支持者はクリントンが勝利した場合、革命を起こすと述べている。

コロラド、フロリダ、ノース.キャロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの6州でのキャンペーン.イベントで50人のトランプ支持者とインタビューしたNYタイムスはトランプ敗北の予測は本格的になっているため、トランプの支持者には苛立ち、不安、恐怖ムードが広がっていると報告した。トランプの一部の有権者はクリントンが勝利した場合「革命」を起こすと述べているため、11月8日の選挙日には何らかの喧騒が予測されている。そのインタビューの調査結果を27日に公表したNY.タイムスによると、一部の有権者は実際、クリントンが勝利した場合「もう一度、革命戦争になる」と述べた。25歳の男性は「人々は議事堂に向けて行進を始めます。彼らは、彼女はそこに居るべきではないため、彼女をホワイトハウス から追い出すためやるべきことをします」と述べ、「最後にはクリントン氏は如何なる手段でも出て行かなくてはなりません。それは行われます」と述べた。75歳の男性は「私は国が暴動に向かうことを恐れています」と述べ、米国は 「これほど国が分裂したことを見たことがありません。黒人と白人の間には一切の妥協はありません。クリントン.キャンペーンは我々が一緒であれば強いと述べていますが、何も一緒ではありません。国が非常に分かれたことは今までありません。私は今、革命を求めています」と語った。

幾人かは選挙結果を平和的に受け入れると述べている。しかし、トランプ陣営の議長は極右派のブライトバート.ニュースの元CEOであるが、そのサイトには不正以外にトランプが敗北する理由はないと主張する記事を掲載しているため、インタビューに応じた幾人かは「盗まれた選挙」でクリントンが勝利すると信じている支持者もいる。フロリダ州ジャクソンビルの44の男性は、クリントンが大幅に勝利する方法は「不正選挙」だけであると信じている一人である。フロリダ州ネイプォーズの48歳の男性は「私は自警団の暴力の男」ではなく「もっと平和的な人間であるが、ひどく動揺している大規模な数の人々は彼等自身の手で何かを起こすかもしれない」と述べ、トランプが敗北した場合、暴動が起きることを暗示した。ウィスコンシン州グリーン.ベイに住む聖書とトーマス.ジェファーソンを敬うクリスチャン42歳の男性は、投票でクリントンを打破することを期待しているが、クリントンが勝利した場合、憲法で保護されている銃器を押収される事態を恐れていると語った。彼は「私は銃を発射する必要はないと神に願っていますが、必要なら私は躊躇しないでしょう。クリスチャンとして私は改革をしたいです。しかし、時には改革は流血を伴います」と述べた。

事実、トランプの集会では暴力的な言動、サイン、怒号、及び武装した彼の支持者による抗議活動があるため、脅威を感じている連邦当局はこのような状況に反応している。26日のNBCニュースによると、クリントンが勝利した場合、トランプは選挙結果を受け入れることを拒否しているため、連邦関係者は選挙前後に暴動が起きる懸念を表明した。匿名を希望した上級連邦法執行機関の一人は、トランプは彼の支持者に不正投票があると強調しているため「酷い行動のライセンスを与えられていると信じ、指で耳を塞ぐ(事実を無視した)動機のある軍隊がおり、全国9,000の超党派の投票管轄区域を除かず」監視を許可されていることは「暴力の懸念を与えています」と語った。この高官は、数ヶ月間暴動の発生を懸念しており、特にトランプの側近の一人は8月、彼等の支持者が不正投票の類を感知した場合、選挙後に「大虐殺」がある話を展開し、別の一人は「クリントンは反逆罪で射殺ラインに置かれるべきである」と述べたため懸念していると語った。別の連邦法執行機関の関係者は、本格的な事件はまだ発生していないが「我々は非常に密接に監視しています」と述べ、「これは本物の懸念です」とNBCニュースに語った。バージニア州の一部の地域は、投票場及び選挙関連のイベントも含めて大勢が集まる場所で、テロ攻撃を含むすべての潜在的脅威に関する警告を発令した。

FBIディレクターのジェイムス.コミはオバマ大統領に指名を受けたが、共和党であるため議会共和党から多大な圧力を受けたと分析するメディアもある。なぜ、メールの内容、数量、及び調査日数も不明な状態で、メールが発見されたことだけを議会に早急に報告したのかその目的は不明である。党派的な動機があったのか、又は大統領選を接戦状態にする為、意図的に操作することで不正投票の誤認識及び暴動の可能性を緩和する意図があったのかどうか、様々な憶測が飛び交っている。複数の政治評論家及び選挙分析家は、クリントンの支持者には何の変化はないが、トランプ陣営はこのニュースでクリントンを攻撃する材料を再度確保したため活気付くと分析している。ネイト.シルバーは、7月にコミがクリントンを「極端に不注意」と批判した時点で彼女の全国平均の世論調査は2%ポイント落ちたが、既に多数の有権者は早期投票を済ませ、未決定の有権者数はかなり減少した為、多大な影響はないと分析している。28日のCNNの報告によると37州で1,260万人が不在投票を含む早期投票を行った。しかし、ネイトはクリントンの当選確率90%から80%の幅は今後拡大すると警告している。専門家のほぼ共通した意見は、予測されていたクリントンの楽勝状況に顕著なインパクトがあると見ていることである。クリントンはFBIに対して、即時詳しい情報を提供するよう要請しているが、コミが数日中に、メールには問題がないことを公表しない限り、来月の選挙は接戦になる可能性が高い。

 

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