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先週末、次期大統領ドナルド.トランプは今年選出された台湾の女性大統領と電話を通して会話する機会があった。35年以上、米国台湾間の外交関係は法律に基づき途絶えているが、その壁を打ち破ったような衝撃があったため、中国はこのエピソードに怒りを表明し、神経質になっている。この電話交信を影でコーディネートした人物がいることが昨日判明した。幾つかの理由により、トランプと台湾新大統領との電話交信は、益々複雑で論争的な国際問題になることを示唆している。どのような点で論争的なのか?

トランプは今年初期、新大統領として選出された蔡英文(Tsai Ing-wen)と10分間程度の会話をする機会があった。電話通信は彼女から先に開始されたもので、お互いの大統領選出に祝辞を述べるためであった。トランプは「私におめでとう」と祝辞の挨拶を述べた彼女からの電話を受けました」と述べている。短い会話で経済および政治的な友好関係を築くこと、および米国台湾間の安全保障の問題などについて簡単な会話があったと報道されている。

米国は1979年以来、台湾の公職者と直接交流があったことはないため、現在論争的であるが、この電話での対話実現の裏でアレンジした人物がいたことが6日判明した。同日のニューヨーク.タイムスによると、元共和党大統領指名獲得者であり、現在ワシントンの法律会社Alston & Bird のロビイストであるボブ.ドールは「台湾政府の外国エージェント」として、半年前からトランプ陣営およびトランプの移行チームと台湾の役員との仲介をすることで、二人の電話会話の機会をコーディネートしていた。一部の共和党は台湾を含める政策を支持しており、ドールは5月から10月までに$140,000の支払いを受けた。

しかし、この動きに中国はかなり神経質になっているようである。 蔡英文は今年春の選挙で選出され5月20日に14代総統として就任したが、中国はこの選挙を歓迎していない。なぜなら、台湾は中国にとって単なる領土の一部でしかないため、台湾の独立及び大統領としての権威を認めていない。一方、蔡英文は中国との統一を支持していない。5日、ホワイトハウスの報道官ジァシュ.アーネストは、トランプの動きは米中間の外国関係を弱体化する懸念があると表明した。国家安全保障理事会の上級幹部は週末、米国は長期的な中国政策に引き続き忠実であることを明確にしたと語った。蔡英文およびトランプ両氏は直接対面する可能性があるため、中国政府は両氏の対面及び次期トランプ政権と台湾との友好関係を阻止する意図があることを示唆している。中国は香港、台湾、マカオを含む中国大陸は一国家であるとの「一つの中国」政策を掲げているため、台湾が独自に米国と外交関係を結ぶことを恐れている。

単なる偶然ではないこれらの状況は、米国の次期大統領は中国と衝突する可能性があることを示唆している。このエピソード直後、テキサス州米国上院議員テッド.クルーズとオバマ大統領のイラン核協定に反対した新人の米国上院議員トム.コットンの2人は公的にトランプを賞賛した。トランプはキャンペーンで中国の輸入品に関税を課すなど対中国政策をアピールしたが、今日中国人に好感を持たれていると言われているアイオワ州知事テリー.ブランスタッドを中国大使として選んだ。中国の最高指導者である習近平は2012年、同州での夕食会で知事に会ったことがあり「友人」関係があると言われている。従って、次期トランプ政権は中国が好ましく思っていない台湾との友好関係を開始するような印象を与えているため、少なくとも中米関係は益々複雑で論争的になる可能性がある。次期トランプ政権は台湾との友好を開始する意図があるかもしれないが、1979年4月に米国議会によって制定された台湾関係法(The Taiwan Relations Act)は米国と台湾間の実質的な外交的関係を禁止している。従って、この法律を議会が撤廃または大幅に改正しない限り、米国台湾間の友好関係は成立不可能である。

中国はトランプと蔡英文の動きに対して、オバマ政権に懸念を表明したようである。また、 「一つの中国」政策に固執し、台湾の独立及び大統領の権利を認めないことを明確にした。一部の保守派は、米国政府はその自己主張の強い中国に対して何もしないと批判し、トランプの対中国政策は強固であることを示唆している。しかし、中国に敵対するマイナス点は北朝鮮の核問題であるかもしれない。米中間の外交関係を平穏に保つことが可能であれば、同盟国である日本と韓国を威嚇している北朝鮮の核所有抑制について、米国は中国に説得を要請することが可能であるとの意見もある。なぜなら、北朝鮮はほぼ完全に食料及び石油資源で中国に依存しているため、中国は北朝鮮に対して優位な立場である。一方、現実的には中国は米国より北朝鮮ともっと親密であるため、中国は北朝鮮に指図をしないと主張する専門家もいる。従って、中国に対して厳しい傾向がある次期トランプ大統領は、北朝鮮からも何らかの試験的挑戦を受ける可能性があると懸念されている。

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