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昨日夕方、オバマ大統領は大統領選で民主党をハッキングしたロシア制裁の大統領令を行使した。FBIは昨日、ハッカー2名の写真を公開し、共同分析レポートの概要を公開した。ロシアの反応は当然否定的であり、次期大統領ドナルド.トランプの態度は曖昧であるが、来週ロシアのサーバー攻撃に関する情報部の説明を聞く姿勢を見せている。両院共和党リーダーは幾分皮肉を込めた複雑な反応を示した。ロシアに対する制裁はどのような性質のものであり、どのような意味があるのだろうか?

29日に公表されたロシアの悪意あるサイバー活動と題する共同分析レポートの要約によると、国土安全保障省(DHS)と連邦捜査局(FBI)は分析結果をまとめた米国の選挙にハッキングした「ロシアの民間人および軍事情報サービス(RIS)が利用しているツールおよびインフラストラクチャーに関する技術的詳細を提供」している。米国政府は、2人のRISの演出者が政党に侵入したことを明確にし、その最初の演出者は APT(Advanced Persistent Threat)29と呼ばれ、2015年夏に民主党のコンピュター.システムに侵入した。APT28として知られている第2のハッカーは2016年春に侵入した。

ハワイに滞在しているオバマ大統領は「全てのアメリカ人はロシアの行動に警戒するべきである」と宣言し、ロシア制裁の大統領令を行使した。それらの制裁は工作したサイバー攻撃に関与した疑いが持たれている米国に在住する35人のロシアの諜報部員及び二人の主要諜報部員を72時間以内に追放し、ニューヨークのブルックビルとメリーランド州のセンタービルにあるロシア大使館外交員が利用する2つの複合施設を閉鎖することである。これは即時可能な制裁であるが、今後もロシアに対する経済制裁は延長される状況である。ロシアは過去も将来も米国だけに限らず、フランスやドイツなど他の同盟国の選挙にも影響を与える可能性があるため「確立された国際的行動規範に違反し、米国の利益を害する(ロシアの)努力に必要かつ適切な対応をしている」とオバマ氏は述べている。

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次期大統領トランプはこれを受けて「もっと大きなこと、もっと良いことの為に前進する時である」との具体性に欠けるコメントを表明したが、ロシアによるハッキングのような直接的表現を避け、来週米国情報部の説明を受けると述べている。従って、次期大統領の意思は明白ではないが、ロシアの大統領ウラジミール.プーチンは次期大統領との友好関係を深めることを望んでいるため、1月20日に就任した後、新大統領はこの大統領令を廃止する可能性もあると懸念されている。プーチンは35人のロシアのスパイ追放を拒否し、ロシアに滞在する米国人外交官の子供達を新年のイベントに招待する予定もあり、米国外交官に対する報復はしないことを表明した。これに素早く反応したトランプは「プーチンによる偉大な動きである。いつも彼は賢いことを知っている」とツイートした。

下院議長のポール.ライアンは「行政による今日の行動は遅れているが、ロシアとの8年間の失敗政策を終わらせる適切な方法である。また、世界の目にはアメリカを更に弱体化するこの政権の非効果的な外交政策は根本的な例として残るだろう」と述べ、制裁に反対の姿勢を表明した。上院議員共和党リーダーのミッチ.マコーネルは「最初の良いステップ」であるが、手遅れであると述べた。また、新議会はロシア米国の選挙に関与した調査を実施することについて、「米国に対する如何なる攻撃にも明確な対応をしなくてはならない」とコメントし、ロシアに対する対応は議会での調査結果によることを示唆した。一方、上院議会の複数の共和党及び民主党は選挙に干渉したロシアを調査する独立委員会を来年創設するが、特に民主党議員はオバマ政権による「包括的な制裁強化」の法律化を求めている。今日、その超党派の一人は米国選挙が今後もハッキングされ続けることに盲目的ではあってはならないため、ロシアへの制裁は更なる経済及び政治的制裁も含めて拡大する可能性があると語った。

オバマ大統領令によるロシア制裁には幾つかの意味がある。ロシアの行動を放置していた場合、オバマ氏が指摘している通り、ロシアは自国の利益に基づき、米国の同盟国の選挙システムをハッキングし続け、根本的に国際的行動規範と民主主義を崩壊する可能性がある。従って、制裁より友好関係を選ぶことは米国が直接ダメージを受けることになる。オバマ氏は、この大統領令を発表する前に、次期政権が簡単に撤廃できない大統領令を発表すると述べていたが、核兵器競争を主張しているトランプ次期大統領とプーチンとの結合は、オバマ政権が8年間努力してきた核不拡散計画、及び反テロ対策に協力している同盟国との緊密な関係を著しく弱体化する危険性があると言われている。

トランプ次期大統領は就任後、オバマ政権のロシアに対する経済制裁を解禁するだろうかという疑問が提起されている。それは、トランプの一連の行政命令で簡単に行うことは可能であるとの意見もある。ロシア関連専門家は30日、MSNBCのインタビューでプーチンが制裁を除去することは政治的に困難であると述べた。また、ロシアは米国の世界における影響と利益を破壊し、ロシアのパワーを世界に威嚇し、核競争に肯定的であるロシアと米国の関心は根本的に異なることを指摘した。しかし、トランプ次期大統領が制裁を解禁する大統領令を行使した場合、世界はトランプがプーチンの操り人形であると見るため、現実的には困難であると思われる。ロシアの諜報部員35人及び彼らの家族の追放やロシア施設の閉鎖は即時行使されるため、オバマ大統領令によるロシア制裁は「遅い」との共和党リーダーのコメントは意味がない。

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