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今日米国諜報当局は上院議会情報委員会の公聴会で、ロシアは次期大統領ドナルド.トランプを勝利させるため米国の選挙にハッキングしたことを再度明白にした。トランプはこの安全保障問題及びロシアとの外交政策に関して、彼の党から最も孤立し、歴代の大統領、特に共和党大統領の歴史的記録からも顕著な相違がある前代未聞の次期大統領である。引き続き米国情報部の報告を否定し、CIAの規模を削減する計画を表明しているトランプは明日ロシアのハッキングに関する報告を受ける予定である。その後も彼の態度に変化がない場合、著しく危険な大統領になる可能性がある。

5日午前中行われた上院情報委員会によるロシアのサイバー攻撃に関する公聴会で、米国諜報部のディレクターであるジェイム.クラッパーは、ロシアが2016年の大統領選をハッキングしただけでなく、「虚偽のニュース」を広めたと証言した。5日の ロイターによると、クラッパーは「現在の評価は、10月7日よりもさらに厳しいものになっている」と述べ、「今回ほど積極的で直接的な選挙プロセスの干渉に遭遇したことはない」と語った。しかし、「クラッパーは、ロシアがサイバー攻撃の背後にあると確信している理由を明らかにしていないが、その結論はCIAのような米国諜報機関及び幾つかの民間サイバー.セキュリティ会社によって共有され 」ており、諜報当局は報告書の「機密性の低いバージョン」を来週初めに公開する予定である。また、クラッパーはロシア政府がトランプの勝利を援助するためハッキングに関与したとの調査結果を拒否し続けているトランプを意識し、「健全な懐疑主義と分裂には重要な相違がある」と指摘した。執拗にロシアを擁護し、自国の情報当局の能力を侮辱しているトランプに対する明らかな憤りを表明した。

アリゾナ州出身の上院議会共和党ベテラン議員で委員会の委員長であるジョン.マケインは、ロシアのサイバー攻撃を「戦争行為」と呼んでいる。今日の公聴会で外国の干渉のない自由で公平な選挙は国家安全保障上最も重要であると述べ、「すべてのアメリカ人はロシアの攻撃に警戒するべきです」と語った。また、クラッパーはサウス.キャロライナ州の上院共和党議員であるリンジィ.グレイアムに「トランプの挑戦に準備ができているか」と尋ねられ「できています」と答えた。グレイアムは、情報部の報告を拒否し、党の動きから孤立しているトランプに呼びかけ「次期大統領、このような人々の意見を聞くと懐疑的になるかもしれませんが、彼らは我々を保護しようとしている私たちの中で最高だと理解してください」と述べた。また、グレイアムはオバマ大統領の反応は「砂利を投げる」程度で弱いが「私は岩を投げる準備ができています」とロシアに対して強い怒りを表明した。

近代政治史の中で、トランプほど親ロシア派の共和党大統領は存在しない。現役のオバマ大統領はロシア政策に関して、冷戦時代の葛藤に直面した近代共和党大統領の流れを受け継いでいる側面もあり、米国の利益を引き裂く意図が見えるロシア大統領プーチンと距離を置いている。ロシアの東ヨーロッパでのミサイル防衛に関して2012年から両国間は緊張が続き、ロシア連邦がクリミアを合併したウクライナの危機において、ロシアに対する国際制裁に米国も参加していることで2014年から現在も緊張は続いている。加えて、ロシアが民主党の選挙にハッキングしたことでロシアの外交官を追放する制裁を加えたため、オバマ政権下での両国間は敵対意識が強化された。

共和党前大統領ジョージW.ブッシュ政権もプーチンと様々な相違があったことを認識している。2002年、米国はミサイル防衛システムの計画を進めるため、反弾道ミサイル条約を脱退したが、プーチン大統領はこの決定を批判した。また、ロシアは2003年のブッシュ政権のイラク侵攻に強く反対した。トランプは元俳優であり、カリフォルニア州共和党知事であったロナルド. レーガン大統領(1981〜1989年)を引用することを好む傾向があるが、ロシアに対して攻撃的であったレーガンは1983年、ロシアを「悪魔の帝国」と呼ぶほど最も嫌悪感を表明した大統領である。冷戦時代であったレーガンのソビエト政策は、対立と相互疑惑を深めることで米国とソ連の関係を急激に悪化させた。同じく共和党大統領ジョージ.H.W. ブッシュ (1989~1993年)はレーガンの後継者であるが、ソビエトを民主主義体制に導くため圧力をかけ続けた。1989年12月の首脳会議でブッシュとミハイル.ゴルバチョフは武器削減について議論し1990年6月、ワシントンで開催されたサミットで両国は核兵器削減に合意し、大幅な軍縮協定に署名した。核兵器についてもトランプは歴代の共和党大統領とは正反対の立場である。

トランプはロシアのハッキングに関し、引き続き情報当局の報告を拒否しているだけではなく、トランプの顧問は米国最強のスパイ機関であるCIAを「肥大化し政治化している」と批判した。加えて、彼の次期政権はこの機関を再編し、バージニア州にある本部の規模及び人員を縮小する計画を公表している。彼は明日個人的に情報当局の報告を受けるが、その後も疑惑を表明し続け、ロシアを保護する立場を維持し続けた場合、共和党から孤立した立場になる。またトランプはサイバー攻撃を証明することは非常に難しいと述べ、情報当局の能力を過小評価した為、 安全性を強化する必要がある現在、安全保障機関を著しく弱体化する方向を求めている彼は「前例がない」と批判されている。具体的に説明を受けた後も引き続き、調査報告を否定し続けた場合、情報当局を疎外するはめになるため、トランプはテロ対策、外国の軍事工作、核拡散に至るまで、安全保障面で最も危険な大統領になると懸念されている。

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