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Image result for images of President Obama on Jan. 10 2017

今夜シカゴで別辞を披露するオバマ大統領は10日後にはホワイトハウスを去るが、オバマ氏のレガシーまたは最大の功績は経済的側面である。これはほぼ全ての専門家の共通した見解であるが、他にも歴史上記録に残る国内外政策の業績は多数ある。インタビューに応じた50人以上の歴史家は大統領のレガシーについて、将来どのように評価されるかを肯定的および否定的な両側面から予測した。

オバマ大統領の8年間の最大のレガシーはほぼ総体的に経済であると認識されている。それは失業率の劇的な低下が何よりも実証している。昨年12月に公表されたNBCニュース調査によると、第44代大統領として2009年1月に就任した時の失業率は7.8% であったが、2016年11 月には2007年以来最も低い4.6 %まで減少した。2009年1月20日のダウ.ジョーンズ工業平均は 7,949.09 で2016年12月 2日には19,170.42 まで上昇した。国内総生産(GDP)の伸びは2009年の第1四半期にはマイナス5.4% であったが、 2016年第3四半期には3.2% まで上昇した。また、米国所帯の中間所得は2009年の 54,988ドルから2015年には 56,516ドルに増加した。更に貧困ライン以下の人口層は2009年の4,360万人から2015年には4,310万人に減少した。

次に国内政策で最も重要な法律の制定は現在共和党が撤廃を試みているアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)である。昨年末から下院共和党議長のポール.ライアンは、代替えなしに撤廃することをアピールしていたが、医療保険会社及び米国医師協会は代替え政策を提供せず撤廃した場合2,000万人が医療保険を失うことで、医療費が大幅に高騰することを警告した。次期大統領ドナルド.トランプは、撤廃と代替え政策の提供を同時に実施することを強調している複数の共和党上院議員を支持している。また、連邦政府の助成金を受けている多数州の超党派の知事らが懸念を表明しているため、撤廃は遅れる気配がある。問題のあるACAであるが、医療保険未加入者の数は2009年の 4,900万人から2015年には2,980万人に減少した。ACA下で拡大したメディケイドを含めて、現在90%以上の国民は米国の医療保険に加入している劇的な向上があった。

また、教育分野での向上もオバマ政権下の見逃せない功績である。連邦機関のデーターに基づく2016年10月17日のワシントン.ポストの報告によると、米国の高等学校の卒業率は2010年から 2011年の79%から毎回増加し続け、2014年から2015年の間に再度増加し、83%以上の高校生が卒業する「新記録 」を達成した。低所得家庭の学生には無料ランチを提供するなど公立学校の教育の向上に努力した。専門家は「高校の卒業率は学校の成功と学術的進歩の重要な指標である」と述べている。オバマ大統領は進歩があったにもかかわらず、教育資金を削減している州が多く、標準を上げ業績改善の「真剣な取り組み」が欠乏していることを指摘した。また、社会的課題ではオバマ政権下で、毎年同性結婚を合法化する州が増加し、2015年最高裁による同性結婚の合憲性を支持する判定は、米国の同性結婚を全米に拡大させた。

国外政策では軍事行動において、イラク戦争およびアフガニスタン戦争で駐在した兵士の数を大幅に減少させたことである。オバマ大統領は、最近のスピーチで両国に駐留していた兵士の数は18万人から近年15,000まで減少したと述べた。またテロリズム政策において、2011年5月2日ネイビー.シールズと呼ばれる特殊部隊は、パキスタンのアボタバードでイスラム教徒グループのアルカイダ創設者であったオサマ.ビンラディンの隠れ家を包囲した。この日ビンラディンは死亡したため、アルカイダはその後著しく弱体化した。これはオバマ大統領の最大のレガシーであると言われている。また外交政策において、オバマ氏はキューバとの国交正常化を図った最初の大統領である。その観点から新キューバ政策は良い意味でもっとも世界に注目された。

また、グローバル的政策では気候変動に多大な努力をしたことである。オバマ氏はクリーン.エネルギーだけに固執せず、オバマ政権下で生産最大量に達した天然ガスを含め、すべて国内で可能なエネルギーを利用する総体的なアプローチを推進したことで輸入オイルの依存を50%以上減少させた。電気発電所からの二酸化炭素排出量制限政策はオバマ政権の最優先課題であったが、多数の共和党州でこの排出量制限に反発があった。しかし、オバマ政権下で太陽熱エネルギーおよび風力エネルギーの需要が増加し、ソーラー.パネルの価格は近年かなり低下した。

ニューヨーク誌によると、インタビューを受けた53人の歴史家はオバマ大統領および彼の政権の歴史的レガシーが20年後にどのように評価されるかを予測した。 オバマ氏の「人種的自己意識が彼を拘束した」など、最も個人の記憶に残る印象も含めて、奴隷が建設したホワイトハウスに初めて黒人の家族が入ったことが最大の歴史的イベントであることを明記した。ACAの制定は、全面的に歴史的な勝利として認識されているが、ある歴史家はACAの市場取引交換所を 「非リベラル」として見ていることを振り返り「公的医療の民営化」の始まりになると予測した。驚くことに、最も多くの歴史家は景気後退からの経済的向上が「現在認められている以上に重要であると判断される」と主張したが「回復には活気がない」ことも感じられるとの意見もあった。オバマ大統領の外交政策は最も多様な評価を受けたが、ISISより中国への注意が払われ、大規模な戦争やテロリスト攻撃が低下したことにはかなりの信頼が寄せられた。否定的な評価として、米国安全保障機関がその権威を拡大し、無人機の利用が増加したことなどを挙げた。

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