アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of Trump and Neil Gorsuch

トランプ大統領は昨日、最高裁の空席を埋めるためかなりの保守派判事であるニール.ゴーサッチを指名し、ホワイトハウス小規模の集会で紹介した。民主党は、昨年3月にオバマ大統領が指名した中道派の判事に対して公聴会さえ開催しなかったため10か月以上の空席を強制的に維持させたことの怒りを表明し、最高裁指名者の承認プロセスを阻止すると宣言している。トランプは今日、上院議会の共和党多数派リーダーであるミッチ.マコーネルに必須60票を無効にするニュークリア.オプションを検討するよう要請した。ニール.ゴーサッチはどのような人物だろうか?ニュークリア.オプションとは何か?

ニール.ゴーサッチ(49歳)はコロラド州で生まれ育ち、ロナルド.レーガン政権下で環境保護庁の長官であったアン. ゴーサッチの息子である。2006年にジョージW.ブッシュ大統領により、第十巡回控訴裁判所の裁判官に指名される前に司法省で2年間奉仕した。彼はコロンビア大学を卒業し、ハーバード法律学部ではバラク.オバマ統領の同級生であった。1991年にジョージH.W.ブッシュによって指名された当時43歳のクレアランス.トーマスの次に最年少の最高裁判事候補者である。ゴーサッチ判事は、雇用主に従業員のため避妊薬の支払いを要求するアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)の一部条項に対するHobby Lobby v Sebeliusの判例で、第十巡回裁判所の判決を支持した。ホビー.ロビーの所有者は、宗教的信念に反しているという理由で、避妊薬の支払いに反対していた。ゴーサッチは、ACAは宗教的権利の行使に実質的な負担を与えているとの判定を支持した。彼は昨年2月に死亡したアントニン.スカリア判事と非常に似ており、憲法をオリジナルで解釈する原典主義者、鋭い法的哲学者、文章の達筆者であると言われている。また、彼の司法様式及び実質的アプローチの側面でスカリア判事の後継者として最適であると評価されている。現在、コロラド大学法学部で法律を教え、スキー及び乗馬を趣味とし、妻のルイーズ及び二人の娘とコロラド州ボルダーに在住している。

ニューヨーク.タイムスによると、ゴーサッチが承認された場合、強固な保守派判事としての役目を果たす可能性がある。その保守性の強さから順番に挙げると、① クレアランス.トーマス、② ニール.ゴーサッチ、③ サミエル.アリート、④ ジョン.ロバーツ、⑤ アンソニー .ケネディである。リベラル派の高い順では ① ソニア.ソトマイヨァ、② ルース.ベーダー.ギンズバーグ、③ エレナ.ケーガン、④ スティーブン.ブライヤーである。ゴーサッチ判事は強力な社会保守派であり、ゲイの権利を限定し、中絶制限を支持し、アファーマティブ.アクションに反対している。

彼が承認された場合、特に分裂する判例で、アンソニー.ケネディ判事が再度決定的な役目を果たす通常の機能的なパターンに戻ると予測されている。民主党上院議員は、マコーネルがオバマ大統領指名によるメリック.ガーランドを10か月以上ブロックしたため、最高裁の承認プロセスには緊迫した党派的紛争が予測される。民主党議員らは、共和党リーダーは中道派で多数の共和党からも支持されていたメリック判事の公聴会さえ考慮しなかったため、ゴーサッチの指名は「盗まれた席」であると主張している。これは良くWhat goes around comes around(自業自得)の教訓である言われている。民主党はもっとメリック判事のような中立派の判事を指名するべきだと反発している。ゴーサッチ判事が指名される前から、民主党は阻止する構えを表明していたため、トランプ氏はマコーネルにこの承認プロセスが困難である場合、ニュークリア.オプションを選択するよう要請した。

大統領が指名した官僚候補者及び最高裁判事の認可は上院議会の義務であるが、最高裁を上院議会で認可するために必要な投票数は60票である。ニュークリア.オプションは、そのシステムを単純多数派投票(100議席中51票)に改正することである。2013年11月、民主党はオバマ大統領が指名した行政官僚及び連邦司法関係者の投票を共和党が頻繁に阻止したため60票を必要とするシステムからニュークリア.オプションの51票規定に変更した。その結果、皮肉なことに現在トランプ政権下での行政官僚の承認は 52議席を保持している共和党が民主党の投票なしに、トランプ指名者の官僚を認可することが容易になっている。しかし、これは最高裁には適用しないため、ゴーサッチ判事の認可には現時点でまだ60票が必要である。

つまり、民主党はゴーサッチ判事の認可に反対しているため、その承認をブロックするためにフィリバスター(議事妨害)を遂行する予定である。そのフィリバスターを無効にするためには上院議席100人の3/5である60票を必要とする。共和党が民主党のフィリバスターによる遅延プロセスを防止するためには60票に必要な8票を民主党から得る必要がある。それが不可能な場合、最後の手段として、共和党はフィリバスターを停止するため超多数派(60票)の必要性を除去する規定を変更することが可能なニュークリア.オプションを利用する。ニュークリアの表現は、最も極端な核戦争による「核」が由来である。このニュークリア.オプションを利用するためには、マコーネルが投票日を設定し投票するだけであり、規定の変更に必要な投票は多数派の51票である。トランプは近視眼的にマコーネルにニュークリア.オプションを要請したと思われるが、マコーネルは2013年の民主党の教訓から将来のことを考慮し、もっと慎重な態度で臨むと思われる。なぜなら、ニュークリア.オプションの利用は、2020年の大統領選で民主党がホワイトハウスで勝利し、上院で多数派になった場合、民主党を援助する結果になる危険性がある。

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。