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上院各種委員会でのトランプ大統領指名者の承認プロセスは非常に遅れ、これまで承認されたトランプ政権下の官僚は2月1日にようやく承認された国務長官を含めてわずか4名である。認可プロセスはスムースではなく、米国近代政治史上顕著な混沌状況があるようだ。党派的な紛争の原因は、指名された人々に論争的な問題が多いことに加えて、共和党の無謀な政策も要因である。例えば、共和党はアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)の代替え案はほぼあると主張していたが、実際にはほとんど何もまだないことを示唆する秘密の会話録画が暴露されたため、民主党は特に保健福祉省長官の認可には慎重である。

1月20日、国防総省の長官にジェームス.マティス及び国土安全保障長官にジョンF.ケリーが任命された。27日には元サウス.キャロライナ州女性知事ニキ.ヘイリーが国連大使に就任した。31日には運輸省長官に上院多数派ミッチ.マコーネルの妻で元労働省長官であったイレーン.チャオが承認された。論争的であった元エクソン.モービルのCEOレックス.ティラーソンは上院議会の投票で43人が反対票に投じたが、共和党多数派でコントロールされる共和党の票で厳しい査察を通過した後2月1日に承認された。トランプ政権下の官僚はわずか4人が承認されただけであり、財務省、保健福祉省、農務省、商務省、労働省、住宅都市開発省、エネルギー省、教育省、退役軍人省、運輸長官の他に管理予算局、環境保護庁、経済顧問会議、中小企業経営管理局などのトップ.クラスの椅子はまだ未確定である。

昨日、上院議会委員会での投票を民主党はボイコットしたため、財務長官に指名されたスティーブン.マヌーチン及び保健福祉省(HHS)長官に指名されたトム.プライスの投票は保留された。上院委員会は、財政面で倫理的に問題のあるこの両氏に対して、長期的に開催された公聴会で多種の調査記録を基に様々な角度からの質問を浴びせた。委員会での投票はイエスまたはノーの応答で実施されるが、最終的に投票する予定であった1日、民主党の委員会メンバーは全員欠席したため、投票は保留された。マヌーチンとプライスはまだ上院議会フロアーでの投票も遅れる結果になっている。民主党は、特にマヌーチンが「差し押さえの王」であると言われている過去の経歴を懸念している。また、民主党は次期HHS長官の承認にはACAの撤廃に直接影響力があるため非常に慎重である。

1月27日のニューヨーク.タイムスによると、フィラデルフィアで開催された年次総会に参加した共和党代表者は秘密の会議を実施したが、その会話の内容は録画されており、撤廃の代替え案をまだ模索している状況であったことが暴露された。NYTが入手した音声録画は医療保険政策において「消費者を救うための迅速な行動」を求めているACA代替え案はまだほとんどなく、共和党員たちは「潜在的な落とし穴」を心配しているため、撤廃と代替え案の提供を同時に実施する「合意からはかけ離れている」ことを示唆した。その後、撤廃の甲高い声は静まった状況である。一方、2 月1日の記録によると、ニューヨークだけでも受け付け開始の2日間で50,000人がACAに加入し、加えて、2016年1月から800,000のNY市民が医療保険市場を通して署名した。CNN Moneyによると、トランプ大統領はオバマケアを廃止することを宣言しているにもかかわらず、1月1日から開始された2017年の加入で、連邦取引所を通して署名した人口は640万人に達した。これは1年前に比較して40万人多い。この統計的な事実は民主党がHHS長官に指名されたプライスを支持できない一因である。

上院委員会の規定及びメンバー構成に関し、議会共和党が多数派である現在、全ての委員会は共和党多数派が支配し、各委員会の議長は全て共和党である。これは非民主的であるが、それは超党派の問題である。31日上院司法委員会で開催された司法長官に指名されたジェフ.セッションズに対する投票で、11人の共和党全員は承認に賛成し、民主党9人全員はノーと答えた。セッションズに対する公聴会は非常に時間を要し、彼の幾つかの裁判記録を基に厳しい吟味が行われたが、結局11対9で上院司法委員会は論争的な問題が提起されているセッションズを承認した。しかし、上院議会での投票については不明である。

上院共和党議員たちは環境保護庁(EPA)の主席として、トランプから指名されているスコット.プルートの委員会での投票に民主党員が出席しなかった為、委員会の進行を中断した。2日のワシントン.ポストによると、2回目のボイコットについて、民主党一部のメンバーは少数派であるため「並外れたステップを踏みました」と述べた。スコット.プルートは2011年からオクラホマ州の司法長官であり、頻繁にEPAを告訴した経歴で知られている。公聴会で聞かれる質問に関しては、事前に印刷された書類が提供されるが、民主党はプルートが環境保護の規定に敵対しているだけでなく、承認するための公聴会で「適切に答えなかった」ことに懸念している。デラウェア州米国上院民主党議員のトム.カーペルは「この承認プロセスの当初から、スコット.プルートは一貫して環境記録を誤って表明し、助言と同意の義務を果たすために必要な情報を私たちに提供することを拒否しました」と指摘した。

また、教育省長官に指名されたベッツイ.デヴォスは教育の基本的な知識さえなかったことが注目された。また、質問に対する回答が奇妙であることなどで、委員会のメンバーにショックを与えた。1月17日夜開催された公聴会で、民主党の上院議員アル.フランケンは学校が成功するか失敗するかに影響を与える重要かつ基本的な問題であるとして、学生の熟練度や向上を査定するために試験の採点を使用すべきかどうかについて彼女の考えを説明するよう求めた。しかし、デヴォスは質問の意味を全く理解していなかった。更にデヴォスは、学校で銃を保持する必要があるかどうかの論議でも「グリズリー熊」にアタックされた時に銃は必要であると答えた。また彼女は教育を統治する連邦法があることを全く知らなかった。更に、委員会での筆記質問に対して数回著作権違反があったことが1 月31 日に発覚した。そのため、複数の共和党委員会メンバーを含むすべての民主党は公立学校をスクラップすることを目指すデヴォスの承認を強固に否定している。

多数のトランプ官僚指名者には倫理的問題、未経験による多大な認識不足、人種差別の記録など、何らかの懸念材料があるため、承認プロセスに多大な葛藤がある。加えて、ティラーソンが国務長官に承認される前の先週、国務省の多数の幹部及び職員はトランプ政権下で働くことを拒絶し辞職した。司法省では司法長官が認可される前に、ホワイトハウスは司法長官代理のサリー.エイツを解雇するなど、人事移行はスムースではない。大統領を含む彼の側近も大半が政府運営の素人であることが重大な一因であるが、27日のイスラム教徒国からの移民および旅行者を禁止した後、同政権内からも反トランプの動きがあるようだ。

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