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26日の第89回アカデミー賞は極めて稀なミスがあり、最優秀映画にラ.ラ.ランドが発表された後に実際のオスカーに輝いた映画はムーンライトであると訂正された劇的な瞬間があった。今年は長年のパターンを破り、多数の黒人がほぼ全てのカテゴリーにノミネートされた為、ハリウッド史上最も進歩的な人種多様性があったことを示唆した。その観点から2017年のアカデミー賞はハリウッド史上、前代未聞の画期的且つ歴史的な礎となる要素がある。

ウォーレン.ビーティとフェイ.ダナウェイは彼らが開いたカードを読み、ミュージカル映画のラ.ラ.ランド(La La Land)が最優秀作品賞を受賞したと発表した。エマ.ストーンが同じ作品で最優秀女優賞を獲得した直後であった。ラ.ラ.ランドのキャストと俳優たちはステージに集まって歓喜を表明していた最中、衝撃的なミスであったことが判明した。ラ.ラ.ランドのプロデューサーの1人であるジョーダン.ホロヴィッツ氏は祝いの演説を中断し「ムーンライト(Moonlight)、映画最優勝は貴方が取得しました」と述べ「これは冗談ではないです」と付け加えた。ホロヴィッツ氏は最優勝映画のノミネートを含む数々の賞を獲得したミュージカル.ドラマ映画ラ.ラ.ランドを制作したことで知られる米国の映画制作者である。

2017年アカデミー賞の特徴は歴史上最も人種寛容性があり、黒人が全てのカテゴリーにノミネートされたことである。黒人俳優はアカデミー史上初めて、最優秀男優賞、最優秀女優賞、最助演男優賞、最助演女優賞などの全ての演技部門でノミネートされている。ムーンライトは最優秀映画賞だけでなく最優秀脚本賞も獲得した。長年、犯罪、アクション及びドラマ映画で有名なデンゼル.ワシントンは今年、フェンス(Fences)で最優秀俳優にノミネートされたが、受賞はしていない。マヘシャール.アリはムーンライトで最助演男優賞を獲得した。ヴィオラ.デイヴィスはフェンスで最助演女優を獲得した。その他複数の黒人女性は最優秀または最助演にノミネートされた。ルース.ネガ(ラビングLoving: 最優秀女優指名者 )、ナオミ.ハリス(ムーンライトMoonlight: 最助演女優賞指名者)、オクタビア.スペンサー(ヒドゥン.フィギュアズ Hidden Figures: 最助演女優賞指名者)は驚異的に注目された。

特に、ムーンライトが最優秀映画のオスカーを獲得したことは劇的である。この映画はマイアミの荒廃した地域で育ったゲイの黒人男性が幼少時から大人に成長するまで、自己開発と自分の世界を発見することに葛藤する人生を描いている。ほぼ全ての黒人キャストがアカデミー賞を受賞したことは稀である。2014年には奴隷を描いた12 Year a Slaveが最優秀賞を受賞したが、キャストは全て黒人ではなかった。更に、最助演男優賞のオスカーを獲得したマヘシャール.アリは最初のイスラム教徒である。ムーンライトの監督及び脚本家である1979年11月生まれのバリー.ジェンキンスも黒人である。ジェンキンスは2008年にMedicine for Melancholy及び映画最優秀映画賞に輝いたムーンライトを2016年に製作した。

ムーンライトは、第89回アカデミー賞で8つのオスカーのノミネーションを受けた。従来、オスカーにノミネートされた関係者は圧倒的に白人が多く、長年多様性に欠けると批判されていたが、今年約35%は有色人種である。これは約90年のオスカー史上初めての出来事であると言われている。更に、初めて黒人社会及びLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、奇妙な又はアイデンティティに疑問がある個人)をテーマにした映画が最優秀賞を獲得したことは前代未聞の出来事である。特に黒人女優がノミネートされた後にアカデミー 最助演女優賞を獲得することは歴史上初めてである。この背景には興味深い映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の努力がある。AMPASは683人の新会員を増加した。この数値は2016年のアカデミー賞で322人を招待した時より2倍以上である。683人中283人は59か国からの国際メンバーであり、年齢層は24歳から91歳までである。この新たなメンバーの64%は女性であり、41%は有色人種である。多様民族人種の会員が増加したことが、アカデミー賞の選考に多大な影響を与えた。人種の多様性が豊富な地域社会ほど、有色人種の向上の機会も増加することを示唆している。

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