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医療保険改革に惨めな敗北を味わった下院議長ポール.ライアンは、保守派主流メデイアのニュース.キャスターが辞職を迫るなど著しく険しい現実に直面している。専門家は、共和党の医療保険改革の失敗は一部大統領の責任でもあるため、税制改革の取り組みも困難であることを予測した。議長としてのリーダシップが試された最初の厳しい取り組みであったが、民主党、共和党主流派、及び共和党強硬派の3グループで最も目立った相違点は何であったのか?ライアンが直面している教訓は何を示唆している?

共和党はオバマ前大統領の政権下で約7年間オバマケアの撤廃を60回以上試み、一度も成功したことはなかった。ドナルド.トランプの勝利後、遂にその機会を得たが、ライアンを中心とした共和党のオバマケア撤廃及び代替え法案であるアメリカのヘルス.ケア(AHC)は 24日投票さえ放棄された直後に崩壊した。その後トランプ大統領、共和党穏健派、及び強硬派のフリードム.コーカスはお互いに責任のなしつけ合いを展開したが、最も激しく攻撃されている人物は、最も積極的に推進したライアン である。上院議会共和党のトム.コットンは、民主党はアフォーダブル.ケア.アクト(ACA)を制定した時、じっくり慎重に事を運んだが、それに比較すると下院共和党はあまりにも行動と決定が早過ぎたと指摘した。

しかし、法案制定の多大な失敗はライアンだけの責任ではない。新たな代替え案に強固な反対をしたフリードム.コーカスは、下院共和党内で少数派でありながら、強固な主張を曲げなかったことが最大の要因である。民主党はACAを撤廃しない限り、向上させるための協議には参加すると表明していたが、大半の共和党はACAの撤廃と代替え案を提案することを推進していた。ライアンが紹介したAHCにはACAの基本利点である ① 病院の緊急訪問と入院、② 予防治療、③ 精神上の健康管理、④ 妊産婦の世話、⑤ 処方箋薬など、すべての人々が必ずしも利用する必要のない受益が含まれていた。民主党はこれら全ての医療計画を含まない場合、経済的リスクのある国民が主要な医療計画を購入することを困難にし、保険加入に多大なギャップが生じると主張していたが、共和党はこれらを全て含めることは医療保険会社が医療費を上げる要因であると主張していた。一方、フリードム.コーカスはこれらの受益を全て除去する最も強固な主張に固執した。従って、多数の選択と質の高いサービスを希望している国民に対する最も基本的な側面で、合意を得なかったことが崩壊に繋がった一因である。

長年の派閥の要因であるフリードム.コーカスをリードすることが可能であるとの期待に基づき圧倒的な支持を受けたライアンは昨年1月下院議長として公式に就任した。今年、初めて共和党大統領を迎え、大統領の最優先課題であるACAの撤廃と代替え案に取り組んだが、コットンが指摘した通り、非常に急ぎ足であったことは誰の目にも明らかであった。期待に反して無残な失敗をしたライアンに対して、元検察官であつたフォック.ニュースのホスト、ジアニン.ピロは25日彼女の番組の冒頭で、AHC法案の投票さえ行うことができなかったため「ポール.ライアンは下院議長として、辞任する必要があります」と語った。ライアン自身もヘルス.ケアの敗北は今後他の課題に進むことにもマイナス要因であることを理解している。トランプ氏は24日、AHCの投票に失敗した後「大規模な減税や税制改革を強く推し進めるだろう」と述べた。ライアンもその方針に同意したが「これは税制改革をより困難にしています。しかし、それは決して不可能ではありません」語った。

事実、専門家は、税金政策はおそらくヘルス.ケアと同様に困難であるか又はそれ以上に難しいと見ている。26 日のNPRによると、ブルッキングス研究所の税政策センターの共同ディレクターであるウィリアム.ゲイルは「国民に議論を呼びかけることが可能であり、基本的に利益を失っている地区の有権者及びロビー活動家に囲まれている個々の議員を保護することが可能な大統領が必要です」と述べ、トランプ氏にその裁量がないことを示唆した。ゲイルは「トランプがヘルスケアのための支援に対処できないとすれば、税制改革をどのように導くことが可能であるか理解しにくいでしょう」と述べた。ACAは複雑な法案であることを、特にほとんどの議員は理解しているが、トランプ氏は2月27日「信じられないほど複雑な課題であり、ヘルスケアがとても複雑である事を誰も知らなかった」と述べたため、メディアはそのコメントをからかった。つまり、意見の分裂している議員らの間に入り、忠言するリーダシップを発揮するためには、肝心な課題の内容と問題点を理解する必要があるが、トランプ氏はその法案を擁護した議員さえ庇う能力に欠けていることを示唆した。キャンペーン中のトランプ氏はビジネス交渉に成功しているため、大統領になってもその交渉力を生かし成功すると売り込んでいた。しかし、彼はライアンを通して、それぞれのゴールが異なる議員らと交渉することは非常に困難であることの教訓を得たはずである。下院共和党の失敗は「大きなことを行うことは厳しいです」と率直に認めたライアンだけを責めて済む問題ではないと思われる。

 

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