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Image result for image of children attacked by chemical weapon on April 4, 2017

シリアの化学兵器による殺戮で多数の子供達が犠牲になっている悲惨な光景が描写されている。死者数は情報筋により異なり、70人から100人以上であると報告されている。この残酷な戦争犯罪に国際社会は激怒しているが、米国と一部の同盟国はロシアとは異なる反応を表明している。シリア政策に対するトランプ大統領の立場は変わり、米国は軍事介入する可能性があることを示唆した。皮肉にもトランプ氏は、残忍なアサド政権が同様の極悪非道を行使し、数百人が死亡した2013年にオバマ前大統領が経験した同じジレンマに直面した。

違法の化学兵器が使用されたと思われる攻撃は4月4日シリア北部イドリブ州で発生した。5日のワシントン.ポストによると、英国の人権監視団体シリア.オブザァバトリは、少なくとも72人が死亡し、2013年以来最悪の化学兵器攻撃であると報告した。北西部の町カーン.シェイクフーンでは数百人が窒息し、反応しないか又は口に泡を立てていると医師や証人は悲惨な状況を説明した。この攻撃で、シリア政府はダマスカス郊外にサリンを落とし、眠っている多数の民間人を殺害し、他の被害者はトルコ南部に避難した。世界保健機関は、国境なき医師団が治療にあたっているが、被害者は瞳孔拡張、筋肉痙攣、および不随意排便など、神経毒性物質サリンガスの暴露を浴びた症状に一致していると述べている。国際条約はサリンを含む化学兵器の使用を禁止しているため、明らかな戦争犯罪行為である。

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この残酷な行為は国際社会の憤りを煽っているが、今日国連安全保障理事会で米国と欧州同盟国は完全な調査を要求し、決議草案に投票する準備をしている。しかし、ロシアはアサド政権に対する反政府軍にその責任をなすりつけている。ロシアは世界的な合意に反し、シリア政権への攻撃を非難せず「シリアの反政府勢力によって実行された」と主張したため、反政府武装勢力はロシアの主張を「嘘である」と反論した。シリア北部に残っている反政府軍に対する空撃作戦を拡大しているロシアの姿勢は「バシャール.アサド政権に対する国際的圧力を強化する」ことが困難になっている。2013年の攻撃後、米国はロシアと協力し、シリアの化学兵器備蓄を取り除いたが、昨日の攻撃はシリアが化学物質を保留したか又はその後それを入手したのかどうかについての疑問を提起した。

ロシア軍の報道官であるイゴール.コナシェンコフ将軍は、カーン.シェイクフーンの東部郊外に反政府勢力が保持している有毒物質で満たされた発射体を生産するためのワークショップがあるため、シリア軍の戦闘機はその貯蔵施設の領土をターゲットにしていたと語った。また、ロシアは2013年のサリン攻撃は国際的介入を引き起こすため反政府軍が行ったと主張した。一方、シリアの反政府武装勢力はロシアの主張に反論した。反政府勢力軍イドリブの指揮官ハサン.ハジ.アリは、ロシアの声明は「嘘である」と非難し、反政府軍には「神経ガスを生産する能力はなかった」と述べた。5日のロイター によると、米国はロシアの主張を却下し、トランプ氏はこの攻撃が「多くの線を越えた」と述べ「人類を侮辱」していると表明した。最近、トランプ政権下でのシリアに対する外交政策は「もはやアサドの権力放棄に焦点を当てない」方向であったため、トランプ氏の表明は「クレムリンとトランプのホワイトハウス間に亀裂を広げた」と米国当局者は語った。また、 ホワイトハウスの匿名による上級幹部は、ロシアの説明には信憑性がないとし「我々はそれを信じていない」と述べた。

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加えて、米国、英国及びフランスはダマスカスに責任を負わせる国連安保理決議案を提案した。ロシア外務省はこの決議案を「容認できない」と述べ、それは「偽の情報に基づいている」と主張した。クレムリンの広報官ドミトリー.ペスコフは、毒攻撃を反政府勢力の責任であるとしてその訴えを提起し、決議案の拒否権を暗示した。米国の国連大使ニキ.ヘイリーは詳細を語らず「国連が一貫して行動する義務を果たさない場合、国には我々自身の行動を取らなければならない時もあります」と述べ、軍事行動がある可能性を示唆した。ロイターによると、トルコの大統領タイイップ.エルドアンは、この攻撃により100人以上が死亡したと述べたが、確実な死者数は不明である 。

今日、幾つかのニュース番組は、救助隊員らがホースで小さな子供たちの体から化学物質を洗い流している場面、及び泣き叫んでいる被害者の姿を放映した。2013年ダマスカス郊外で発生したサリン攻撃で数百人が死亡した時、米国の政治家はオバマ前大統領が設定した「レッド.ライン(赤い線)」を超えたと語ったが、ワシントンは今回初めてサリンを使ったアサドを批判している。トランプ氏は今日、ホワイトハウスでの記者会見で、レッド.ラインを超過する「多数のラインを超えた」と述べ「子供達への攻撃は多大なインパクトを私に与えた」と語った。また、シリアの化学兵器で多数の子供達が犠牲になっている状況を「バシャール.アサド政権の凶悪犯罪」と呼び、「反応する責任がある」と表明した。

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トランプ氏はある時期、シリアには関与するべきではないと述べていたが、5日前大統領がシリアに対して何もしなかったことが原因であると一貫性のない発言をした。ロイターによると、オバマ大統領は「アサド大統領を打倒する脅し」を表明したが、シリア首脳はモスクワの仲介案件で化学兵器を放棄することに同意した直後、その計画を停止した。トランプ氏はその決定が「オバマの弱さを証明した」と繰り返し批判していた。この事件は「オープンにモスクワに挑戦し、アサドに武器を禁止することで罰するか、または彼が弱く見られるリスクを負い、シリアのリーダーが権力に留まることに妥協し、受け入れることで中東戦争に深く関与するかどうか、トランプが4年前にレッド.ラインの規定を執行しなかったオバマ前大統領と同じジレンマに直面している」ことを意味する。ヨーロッパの同盟国、特にフランスは親ロシア派であるトランプ氏がオバマ政権と同様にレッド.ラインを重視し「アサドを権力から除去するかをテストしている」と見ている。トランプ氏は、6年続いているシリア内戦の混沌状況とアサドに対してどのような行動を取る方針であるかをまだ明白に語っていない。

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