アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of David Dao in the United Airlines

シカゴのオヘア国際空港の機内で、乗客を暴力的に機内から引きずり降ろした驚異的な事件は今週頻繁に注目されていたが、被害者は正義を求めてようやく第一歩を踏み出した。罪のない乗客に対し、非人道的な扱いをしたこの航空会社の慣行が世間に暴露されたが、驚くことにその慣行は多数の航空会社が採用しているものの、今回のような事件の前例はほとんどない。今朝、被害者の娘と弁護士は記者会見で、米国最大手の航空会社を告訴する方針を明らかにした。衝撃的な体験をした被害者はアジア系の移民であり医者である。この事件の背景にある問題と注目すべき点は何だろうか?

座席から強引に引きずり降ろされた69歳のベトナム系男性デイビッド.ダオはケンタッキー州で内科の医師であり、彼の妻は小児科医である。9日夜半、彼はシカゴのオヘア国際空港から同州のルイビル行きの飛行便に搭乗した。ユナイテッド.エアーライン4人の従業員は勤務のためルイビルに旅行する必要があり、満席になっていた機内のエコノミー.クラスの過剰予約リストから選択した乗客4人に条件付きで降機することを交渉した。その条件は別便の無料航行券及び別途ホテル代として、現金$400を提供することであった。誰も交渉に応じなかった為、現金を$400から$800に引き上げた。3人は渋々承諾したが、ダオ氏は拒否した。シカゴ航空局の複数の男性は最終的にダオ氏を強引に座席から引っ張り、狭い通路を通して彼を引きずり出した時、怪我を負わせた。彼は彼の患者が10日早朝ルイビルで待っているため、別の飛行便を待つことはできないと協力を拒否した理由を関係者に話した。

今朝シカゴでの記者会見で、ダオ氏の弁護士トーマス.デメトリオは、ダオ氏はサイゴン陥落後1975年にベトナムから入国した移民であると述べ、サイゴンを離れた時よりユナイテッドの機内で引きずられた体験は「もっと恐ろしい」と語ったダオ氏の言葉を引用した。また、前歯2本を失い、鼻骨が折れ、鼻穴に負傷を負ったため、手術を受ける必要があり多大な打撃を受け、再び飛行機を見ることさえ興味を失ったと述べた。弁護士は、過剰予約が問題ではなく、 4人の従業員が翌日勤務することを可能にするため、支払いし予約した乗客を強制的に座席から引き出すことを試みたことであると述べ、問題点を指摘した。また、デメトリオは「乗客を機内から出す場合、無理やり暴力で決着をつけることはできません。それは法律違反です。長い間、航空会社は、特にユナイテッドは私たちをいじめています。私たちは尊敬と尊厳を望んでいます。弁護士は彼の顧客がユナイテッド.エアーラインとシカゴ航空会社に対して告訴すると報告した。娘のクリスタルは 父親を「素晴らしい父であり、愛する祖父です」と表現し「私の父は今治癒しており、私が言わなければならないことはそれだけです」と語った。

ユナイテッド.エアーラインは空席を作らないため、乗客の過剰予約の慣行を実施している航空会社の一つである。座席を予約し、航空券を事前に購入していても、突然キャンセルするか、何らかの事情で搭乗できない客もいるため、多数の航空会社は利益のためオーバ.ブックキングと呼ばれる過剰予約を慣行している。13日のシカゴ.トリビューンによると、2016年に自発的に座席を諦めた件数はデルタ.エアーラインが最も多く129,825、次にサウス.ウェストが 88,628 であり、ユナイテッド.エアーラインは62,895で三番目に高く、アメリカン.エアーラインは54,259である。ダオ氏の事件が広範に知られた後、ユナイテッド.エアーラインは自発的に協力する乗客数が足りない時は運輸省の手続きに従わなければならず、顧客4人が機体を出るように求めなければならないが、客に事情を説明し、謝罪した上で協力を求めていると述べた。それでもダオ氏は拒否したため、シカゴ警察の関与を依頼する必要があったと説明した。

この事件で最も注目すべき点はソーシャル.メディアの威力かもしれない。2017年4月9日、機内の多数の乗客はこの卑劣なエピソードを撮影し、世界数億の人々はツイッターやフェイスブックを通して信じられない光景を目撃した。ダオ氏が繰り返し拒否したこと、彼は彼の患者が10日早朝ルイビルで待っているため、降機できない理由を関係者に話したことも彼の座席近辺にいた人々が目撃している。ソーシャル.メディアを通してユナイテッド.エアーラインの傲慢なビジネス慣行を知った世界の人々は、この航空会社に対してボイコットを促しているため、多大な損害を被るだけでなく、その波動が拡大した場合、当会社は破産する危険性さえある。11日のニューヨーク.タイムスによると、「中国ソーシャル.メディアの多数のユーザーは人種差別を訴えたが、他の人はボイコットを求めた」と述べている。特に、ダオの名前は中国人の注目を引き、ツイッターに匹敵する中国で最も人気のあるウェイボで5.5億の閲覧があり、240,000以上のコメントが寄せられた。また、このエピソードは、11日中国のニュース.メディアで顕著に表示された。 国営放送局CCTVは「残忍」という言葉の上に血が流れていた乗客の顔写真を公開した。加えて、ユナイテッドに対するボイコット運動はグーグルのブラウザ用の新拡張機能を通して促進されていると報告されている。

ダオ氏と彼の弁護士は訴訟に踏み出したため、このような画像は強力な物的証拠になる。シカゴ.トリビューンによると、ダオ氏は11日、デメトリオ弁護士に保護され、シカゴの病院で怪我の治療を受けていた。13日彼は、クック郡巡回裁判所が要求するビデオ、コックピット記録、ユナイテッド.エアーラインの飛行便、彼を飛行機から引きずったシカゴ航空局の役人のファイルなど全ての記録を保持するよう依頼した。昨日、ユナイテッドCEOオスカー.ムノーズ氏はグッドモーニング.アメリカ のインタビューで、ビデオを見た時「恥ずべき」ことであると感じていると語った。ムノーズは「ダオと彼の家族、その飛行便の乗客、ユナイテッドの顧客と従業員に謝罪します」と語った。彼は全面的な責任を負ったが、辞任する予定はないと述べた。この事件に対する批判及びユナイテッドに要求される最初の対応にはムノーズの辞任が含まれていたが、そのCEOは「ユナイテッドをもっと向上させるため雇用された」ため、これまで通り今後も努力し続けると述べた。また、過剰予約で支払いをしている客を強制的に除去する慣行を今後停止すると表明したが、既に航空会社としての「評判を損なった」事実を埋めることは不可能である。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。