アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of flip-flop and Trump

トランプ大統領は国内政策及び外交政策において、選挙キャンペーンの公約または方針とはほぼ完全に異なる政策を推進している。国内政策でウォール街、女性の健康問題及び医療保険、外交政策ではNATO、中国、及びロシアに対する彼の態度は完全に変化した。予測不可能なトランプ氏の多数の課題には一貫性がないことが特徴であるが、大まかに言えば、大衆型の大統領候補者として始まり、結局現在主流派政策に転換している。そのトランプ氏の言動は、幾つかの点で大幅に一貫性がないことが明白である。

例えば、トランプ氏は2015年6月にキャンペーンを開始した直後から、政治部外者及び大衆性をアピールした。彼は 「ワシントンからウォール街の富豪者を一層する」との売り文句を頻繁に表明することで支持者を惹きつけた。討論会ではヒラリー.クリントンがウォール街からスピーチ料を受け取っていると批判することで、彼自身はウォール街とは無関係である印象を与えた。しかし、彼は大統領選勝利後及び就任後、次から次にウォール街の富裕者を彼の移行チーム及び彼の政権の閣僚に指名した。彼のキャンペーン陣営及び移行チームの一人であったホワイトハウスの政策戦略家スティーブン.バノンはニューヨーク投資銀行及びゴールドマン.サックス(G.S)の銀行家の経歴もある。G.Sで約7年間働いた経歴のあるアンソニー.スカラミッチはトランプ氏の移行チームのメンバーに抜擢された。国家経済会議(NEC)のディレクターであるゲイリー.コーン及び国家安全保障副顧問であるディナ.パウエルは長年G.Sでの経歴がある。財務省の長官スティーブン.マヌーチンは 17 年間G.Sの銀行家であり、商務長官のウィルバー.ロスも長年ウォール街の元銀行家である。このようなトランプ内側の人々は、大衆とは無縁の富を保持しているため「富豪者を一層する」との公約に矛盾している。

トランプ氏はキャンペーン中、プランズ.ペーレンフッズ(PP)は女性の健康問題に役立っているため、PPを有効的に役立てると述べていた。13日、家族計画、避妊及び中絶、生殖器系癌のスクリーニングなど女性の健康問題に取り組むPPへの連邦政府の資金を削減することを目的とした法案に署名した。この結果、州および地方自治体は連邦政府の資金援助を受けることを事実上禁止された。宗教の自由を崇拝する神政主義者である副大統領マイク.ペンスは1月下旬、ワシントンD.Cで開催された中絶禁止及び ロー対ウェイト最高裁判決を覆す集会を誘導し、この法案を強く推進した。連邦法は女性の生命に危険がある場合、およびレイプその他の緊迫した心身健康上の問題を除き、政府資金を中絶に利用することを禁じているため、PPに提供される資金で中絶に利用される率は極端に低いことは広範に知られている。しかし、中絶に反対しているトランプ氏は資金を中絶に利用しないことを条件に、PPへの資金は維持するべきであると主張していたが、その資金を停止する法案に署名した。

最も重要な国内問題である医療保険改正法についても立場が頻繁に変わっている。キャンペーン中、バラク.オバマ前大統領の署名によるアフォーダブル.ケア.アクトまたはオバマケアを撤廃し、オバマケア以上に素晴らしいものと交換すると述べていた。しかし、就任後この法律が非常に複雑であることに気づいたトランプ氏は行き詰まり見せた。その後、下院議会共和党は議長ポール.ライアンを中心に代替え案を公表したが、3月24日投票に失敗した後、トランプ氏はホワイトハウスでの発言で、民主党を疎外して作成された代替え案であるにも拘わらず「民主党の支持がありませんでした。彼らは私たちに1票さえ与えるつもりはなかったので、それは非常に難しいことです。私は、過去1年半にわたってオバマケアを爆発させようと言ってきました。今爆発しています」述べ、放置することで自然に崩壊させることを提案した。しかし、11日のフォックス.ビジネス.ニュースでのインタビューで「私たちは、ヘルスケアを最初に行う必要がありますが、税制改革をしなければなりません。我々は驚異的な税制改革を行うつもりです。しかし、最初にヘルス.ケアからしなければなりません」と奇妙な発言をした。医療及び税制改革は非常に困難な課題であるため、彼が最も望んでいる重要な国内政策は再度暗礁に乗り上げたことを示唆した。

加えて、トランプ氏の主な外交政策は最近180度転換している。4月12日には24時間以内に4つの課題で以前の立場が完全に変化した。キャンペーン中、彼は孤立主義である印象を与え、北大西洋条約機構( NATO)に対する前代未聞の関心の低さを露呈した。3月27日トランプ氏は「NATOは時代遅れだと思います。NATOは現在のロシアよりも遥かに大きく、明らかに大きかったソ連が存在していた時期に行われました。ロシアは脅威ではないと言っているわけではないですが、他の脅威もあります」と述べた。しかし、 12日トランプ氏はNATO事務総長イェンス.ストルテンベルグとホワイトハウスでの会談後、記者会見で「事務総長と私はNATOがテロとの戦いで何ができるのかについて生産的な議論をしました。 私は大分以前、それについて不満を述べ、彼らは変更し、そして今彼らはテロと戦っています。私はそれが時代遅れだと言いました。もはや時代遅れではありません。 ISISとの戦いで、イラクのパートナーを支援する上でNATOが役割を拡大することが私の望みです」 と語った。

トランプ氏は中国に対する立場も変えた。2015年11月のキャンペーンから就任前まで、頻繁に中国を「通貨操作人」と攻撃していた。しかし、同じく12日WSJのインタビューで「彼らは通貨操作人ではありません。そのステップを踏むことは、北朝鮮の脅威に直面している北京と(彼と)の会談を危険にさらす可能性があるので、中国は数カ月間通貨を操作していません」と語った。更に、ロシアに対するトランプ氏の態度は顕著に変わった。約1年半のキャンペーン期間及び就任後約85日間、彼は親ロシア派であることをアピールし、友好関係を改善することを主張していた。キャンペーン期間中、ロシア大統領プーチンに対する敬意を表明し、就任後もロシアとの相互協力により、早急にISIS を打倒することを提案していた。しかし、4日アサド政権が国際条約に違反し、化学兵器を使用し、幼児および子供を含む多数の民間人を殺害した直後、シリアを支持しているロシアに対する態度は180度転換した。トランプ氏は12日NATO事務総長との記者会見で米国ロシア関係は「史上最低になるかもしれません」と述べた。

トランプ氏に忠実なホワイトハウス報道官のショーン.スパイサーは大統領の立場の変化はイデオロギーの変化ではなく、事情が変わったための反応であると擁護した。シリア政策に関しては一部その要素はあるかもしれないが、トランプ氏の娘と義子息の影響も反映している場合がある。6日トランプ氏の承認により、シリアの軍事基地に向けてトマホーク.ミサイルが発射された。11日のCNNによると、 彼の次男エリック.トランプは「イバンカがその決断を奨励したことは確かである」と語った。また、数年後に意見が変わることはほぼ全ての政治家に見られるがトランプ氏の場合、数週間または数日間内に変わることが頻繁にある。トランプ氏は彼の行動を「予測できませんよ」と宣言しているが、医療保険政策を含む他の課題に見られるように、明確な計画がないことが要因である。いずれにしても、最近見られる彼の風見鶏的変化と並行した支持率の低下は、彼の支持者の期待に反している側面が多々あることを示唆している。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。