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保護主義にはプラスとマイナス要素があるが、トランプ大統領の米国優先主義、特に保護主義は米国の重要なアジアの同盟国に影響を与えている。日本の鉄鋼産業はトランプ氏の保護主義に懸念を表明し、グローバル経済にマイナス要素があることを示唆している。一方、トランプ氏の保護主義と反自由貿易傾向は中国を鼓舞しているようである。世界の風潮と逆行しているトランプ時代の米国は、世界から孤立する結果になると懸念されている。しかし、経済学者とは異なり、保護主義に対する政治家の立場は状況によって変わるため、まだ就任100日未満であるトランプ氏が保護主義を永続的に心棒する保証はない。

保護主義は、国内の企業及び産業の雇用を外国の競争から保護するため、価格増加及び 輸入量を制限することで、政府が国際貿易を制限する政策に言及する。保護主義で利用される主な戦略は輸入税を課す関税を制定することである。保護主義には長所と短所があることは言うまでもない。プラス面では ⑴ 国が新しい産業で強い成長の方向性がある場合、関税は外国の競争相手から保護する。それは、新業界企業に彼ら独自の競争優位性を開発する時間を与える。⑵ 保護主義は一時的に国内労働者の雇用を創出する。関税、割当、補助金の保護は国内企業に地元で雇用する機会を与える。しかし、他の国が彼ら自身の保護主義政策を打ち出すことで報復すると、これらの利点は失われる。短所として、⑴ 長期的視点で捉えると、貿易保護主義は産業を弱体化させる。競合力がない場合、業界内の企業は革新する必要がない。⑵ 最終的に、国内製品の品質は低下する。外国の競争相手が生産するものよりも品質が低下し、もっと高価になる。⑶ 米国保護主義の増大は、経済成長を遅らせ、より多くの解雇を引き起こす。米国が国境を閉鎖すれば、他の国も同様の行動を取る。これは輸出業に就労している米国労働者1,200万人の雇用喪失につながる要因になる。

仕事のアウトソーシングは、米国の競争力が低下している結果である。教育に数十年投資していない アメリカから競争は減少している。これは、特にハイテク、エンジニアリング、科学業界について言える。拡大した貿易は自社製品を販売するため新しい市場を開拓する。ピーターソン国際経済研究所は、全ての貿易障壁を終えた場合、米国の所得は5,000億ドル増加すると推定している。少なとも、日本はトランプ氏の「保護主義」にマイナス要素の影響を受けている。24日のロイターによると、特に 「世界第2位の鉄鋼メーカー」である日本の鉄鋼メーカーを代表する日本鉄鋼連盟会長であり、新日本製鐵&住友金属の社長である進藤孝生氏は「現実を把握し、幾つかの問題を緩和していると聞いているが、我々はトランプの保護主義を大いに懸念している。実際の政策と交渉を注意深く監視する必要がある」と表明した。先週、トランプ氏は 米国市場に入る中国及び他の安い鉄鋼輸出業者に対する貿易調査を開始し、新たな関税を課す可能性があることを提起した。進藤氏は、市場が鋼鉄パネルの高在庫を消化していても、国内需要が「かなり堅調」であるため、中国の鉄鋼市場の最近の弱さは短期間になると指摘した。

トランプ氏の保護主義は、基本的には反グローバリズムの経済政策に基づいており、既に就任後最初に署名した大統領令が説明している。その大統領令は国際貿易協定に関する再交渉であり、ビル.クリントン元大統領が1994年に署名したカナダ及びメキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)を廃止することを目的にしている。加えて、議会がオバマ前大統領に交渉を認可した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から撤退するためである。トランプ氏就任後TPPの交渉をするため、どの国より先にホワイトハウスを訪問した阿部晋三首相は、米国抜きのTPPは意味がないと述べたと伝えられた。

一方、中国はトランプ氏の保護主義に対して、彼らが自由貿易とグローバル経済のリーダーになる意欲を表明している。リバタリアンのシンク.タンクであるケイトー研究所によると、1月スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで、中国の習近平大統領は、中国は自由貿易とグローバリゼーションで勝ち抜くため、米国より強い意志を表明した。ダボスに初めて参加した中国元首は「我々はオープンで相互協力し合うモデルを開発するため、十分調整され相互に接続されたアプローチを追求すべきである」と語り、世界経済成長のためのグローバリゼーションの重要性を強調した。一方、トランプ大統領を代表して出席したアンソニー.スカラミッチは中国とは対照的に「世界のグローバリズムへの道は、アメリカの労働者と中産階級に通じた道である」と主張し、不可欠なグローバリゼーションの中道的立場を語った。米国がグローバル自由貿易に閉鎖的であっても、世界の指導者は TPPの推進に熱意を示しているか、または地域包括経済パートナーシップ(RCEP)への参加を強く考慮していることを明白にしている。多くの国は米国の立場に関係なく、それぞれ貿易協定を進め、海外での機会を得ようとしているため「貿易保護主義は米国だけを隔離する」と予測している。

政治家と経済学者は保護主義及び自由貿易に関して、意見が異なる傾向がある。なぜなら、政治家は選挙時と選挙がない時とは立場を変えるからである。トランプ氏がアピールした反自由貿易に基づく保護主義は「アメリカを優先」するとアピールしている選挙戦略である。彼は大統領選勝利後の12月、副大統領のマイク.ペンスと共に、ペンスが知事であったインディア州インディアナポリスのエアコン.メーカーのキャリアに対して、予定されていたアウトソーシングを減少させるため交渉した。トランプ氏は自由貿易の結果、中産階級の雇用は海外に流れるため、企業は労働費を削減することで、労働者は経済的不安定に直面していることを表明した。一般的に、経済学者はグローバル経済を支持し、保護主義は消費者の選択を制限し、価格を引き上げ、インフレーション率を上げるため、米国の消費者には不利であると主張している。従って、選挙時に多くの政治家は、特にTPPに対する態度が風見鶏的になるか又は曖昧になる傾向がある。

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