アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Related image

幾つかのアラブ諸国はテロリストを支持していると判断しているカタールとの外交関係を切断する決定をしたことが今日報告された。トランプ大統領は5月20日サウジアラビアを訪問し、21日には 50か国のイスラム世界のリーダーが結集した首都リヤドでテロリストと戦うための行動を促し、団結する事を要請した。この決定はそのわずか約2週間後である。突然の決定の理由は何か?具体的にどのような方法で外交関係を切断するのか? カタールの経済的影響、及び米国のテロ政策に何らかの問題があるだろうか?

サウジアラビア、バーレーン、エジプト、イエメン、アラブ首長国連邦(UAE)はカタールとの関係を絶つことを公表した。エジプト及び湾岸アラブ諸国は、カタールがイスラム主義者、特に彼らが政治的敵対者と見ているムスリム同胞団の支持に立腹している。サウジアラビア当局は、カタールはムスリム同胞団、ISIS、及びアルカイダを含めて、地域の安定を妨げる複数のテロ組織及び宗派グループを擁護していると述べた。アラブ世界で最も人口の多い国であるエジプト当局は、カタールの政策は「アラブ諸国の安全保障を脅かし、アラブ諸国の団結と利益を目的とした計画に従っているアラブ社会における紛争と分裂の種を蒔く」と表明した。これらのアラブ諸国の一部はカタールとの貿易を絶つと発表した。サウジアラビアとUAEは白砂糖の輸出を停止した。カタールではラマダンの時期に砂糖の需要が高いため、カタールの一部の住民は食料を備蓄し始めているなど、消費者に顕著な影響を与える可能性がある。エジプトと並んでUAEとサウジアラビアは液化天然ガスをカタールに大きく依存しているため、潜在的な損害があることが予測される。また、国際空路も閉鎖される。カタール航空は、公式サイトでサウジアラビアへのすべての飛行便を中止したと語った。2022年のワールド.カップを主催するカタールは大規模な国際博物館や大学など「野心的な建設ブーム」である。また、カタール居住者の約80%は、ホワイト.カラーの専門家、建設労働者、サービス雇用者を含む外国人労働者である。

これらのアラブ諸国はカタールと距離を置く努力を4 年間続けており、トランプの訪問がその努力を促進したようである。5か国のアラブ諸国は「突然、驚異的な決定」をしたが、外交を絶つだけでなく、その一部国は空、海、陸の旅行も停止する。エジプトを除く他のアラブ諸国の数千人の市民はカタールで雇用されているが、彼らにカタールを離れるよう命令した。カタールの外交官は48時間以内にバーレーンでの役職を離れる必要があり、カタールの市民はバーレーン、サウジアラビア、UAEを出発する為2週間の期限を与えられた。サウジアラビアがカタールから完全に撤退した場合、多国籍企業の国際幹部は難しい選択に迫られる可能性がある。加えて、カタールは食品の約40%を直接サウジアラビアから輸入しており、インターネット.チャットにアクセスした幾人かの住民は、人々は食料や現金を備蓄していると述べた。

サウジアラビアは「テロリズムと過激派の危険から国家安全保障を守る」ための行動を取っていると述べた。カタール外務省は、この行動は「事実上の根拠」がなく「不当」であるとの声明を発表した。イラン政府は、サウジ主導のカタールに対する行動を外交的な言葉で批判し「隣人は永久です。地理を変えることはできません」と反発した。ベイルートのカーネギー.中東センターの上役イジッド.サイは「この新たな動きは、イランとの対立と人権侵害に他の方法を模索しようとするトランプ政権の立場に促進された強気を反映している」と述べた。ペルシャ湾他の君主国と同様、カタールは米国と密接な友好関係があり、ISISに対する米国主導の大作戦を展開している主要な米軍基地を主催している戦略的同盟国である。世界で裕福なカタールはイランとも良好な関係があり、シリア政府のバシャール.アサド大統領に対する反政府勢力を支援している。カタールが外交を絶たれた場合、米国主導の同盟国による地域連合間でのISIS戦略及びイランに対抗する努力にもっと複雑な問題を引き起こし、テヘラン地域に多大な打撃を与える懸念が提起されている。

Image result for Rex Tillerson & James Mattis in Sydney

しかし、オーストラリアのシドニーで5日に開催された共同記者会見で、米国国務長官レックス.ティラーソンと国防総省長官ジェイムス.マティスはISISまたはISILに対する戦いは弱体化しないと主張した。ティラーソンは「地域またはグローバル的に統一されたテロとの戦闘があれば、これが何らかの影響を及ぼしたとしても、大きな影響はない」と述べ、膝を交え、お互いの「違いを論議する」ことを奨励すると語った。マティスは、問題は「解決すると考えている」が、イランの行動にも依るとし「影響はないと確信している」と語った。両氏はいずれも米国は軍事及び経済的にほとんど影響を受ける懸念はないことを示唆した。ティラーソンは、米国の孤立主義に懸念を表明し、トランプのTPP及び気候変動のパリ協定からの離脱は大統領を孤立させているが、再交渉の機会を求めていると擁護し、米国とオーストラリアは常に緊密な同盟国であると述べた。マティスは、米国は常にオーストラリアと共にあり「引き続き世界のリーダーである」とアピールした。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。