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Image result for images of George Wallace vs John F. Kennedy on June 11, 1963

1963年6月11日、ジョンF.ケネディ大統領はアラバマ州知事ジョージ.ウォレスに対して、裁判所命令を遵守させるため大統領宣言を発行した。ウォレスは近代政治史の中で、人種差別政策を最も露骨に行使した政治家として知られているが、その6日前、アラバマ州連邦裁判所は、入学資格のある2人のアフリカ系アメリカ人学生がアラバマ大学のタスカルーサとハンツビルの二つのキャンパスへの入学阻止を禁止する裁判命令を発行した。しかし、ウォレスは裁判所の命令を無視する前代未聞の司法妨害を犯した。現在頻繁に司法妨害の疑いが懸念されているドナルド.トランプ氏の例とは異なる歴史の一例である。

54年前の今日発令された大統領宣言は1954年5月最高裁の判例、及び1963 年 6月 5日の連邦裁判所の命令に従い、黒人学生の入学阻止を禁止することを命令したものであり、ウォレス知事の司法妨害に対する最初の例である。ウォレスはアラバマ州の知事として4期就任し、1960年代から1980年代まで、一度も成功したことがない3回の大統領候補者であり、1960年の分離主義政治で最も有名な知事である。1962年の知事選で、彼は人種差別及び人種分離の政策をアピールし、K.K.Kに支持され再選した。ウォレスは「分離、明日の分離、永遠の分離」の悪名高い就任演説で知られている。公民権時代に人種統合を望んでいたケネディ大統領の最大の紛争は強固な分離主義を掲げていたアラバマ州に対してである。カトリック信者であるケネディは、連邦政府と反政府勢力間で勃発した内戦後も続いた人種差別の歪な形態である分離主義は不道徳であると考えていた。1954年の最高裁の判定以来、1963年に公立学校で人種分離がほぼ最後の州となったアラバマは特に論争的であり、ケネディとウォレスは連邦政府の差別禁止法と分離主義との対立で衝突した。

1963年6月5日、アラバマ州北部地区連邦地方裁判所はアラバマ州知事に対して、アラバマ大学のタスカルーサとハンツビルのキャンパスに入学する特定資格を有する黒人の入学を拒否することを禁じる命令を下した。しかし、ウォレス知事は裁判所の命令に従わず、11日タスカルーサに入学しようとした二人の学生を阻止した為、この日ケネディ大統領は、アラバマ州における不法な司法妨害に対する236-大統領宣言-3542を発行した。同時にケネディは黒人学生を保護するためアラバマ州兵を派遣した。人種分離を公約したウォレスは裁判所の命令を無視し、 象徴的な試みとして、学生が入学した建物の入り口に立ちはだかる努力をしたが、その司法妨害は完全な失敗に終わった。派遣された当時の米国副司法長官であったニコラス.カッツェンバックに暫くスピーチで対抗したが、兵隊の圧力により、ウォレスは結局入り口から離れる結果になった。

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アラバマ州の人種分離に見られる司法妨害の歴史は、ロシアとトランプ陣営との共謀を捜査していた元FBIディレクターのジェイム.コミを解雇したことで、現在司法妨害の疑いが濃厚になっているトランプの例には共通のパターンはない。しかし、歴史的に人種差別で悪名高いアラバマ州の元司法長官として、人種差別の判例記録があるジェフ.セッションズを指名した点が奇妙な偶然である。当時、米国司法長官であったケネディの弟ロバート.ケネディはウォレスに対して裁判での挑戦をしないと決定した為、彼は知事として生存した。トランプが司法妨害を犯したかどうか専門家の間で論争的になっているが、この二つのケースを比較した場合の顕著な違いは、ウォレスの場合、自らの行動で裁判所の命令に違反した単純明瞭な証拠がある。一方、コミを解雇したトランプが司法妨害又は公務執行妨害を犯したかどうかの重要な鍵はトランプ及びコミ両氏の会話である。8日上院情報委員会でのコミの証言の一部はトランプの主張と対立している為、それを証明することは極力困難であるように見える。しかし、同時発生的に記録されたコミのメモを含む物的証拠、虚偽的言動があるかなどの人格的比較評価は、特に陪審員が重要な役目を果たす裁判で争う時の決定的な材料になることは確実である。トランプは「妨害はない」と9日に宣言した為、2009年から2017年までニューヨーク南部地区の米国弁護士を務めたプリート.バララは11日ABCニュースのThis Weekでのインタビューでトランプ大統領を調査する「絶対的証拠」はあるとし、「妨害がないと言う根拠はない」と語った。

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