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米国は総じて人口動態的な変化が顕著であるが、特に米国の農村地域では移民、人種、及び宗教など文化的に非常に異なる態度及び思考傾向がある。都会と農村部は異なる経済状況であるが、一部の人々に同類の葛藤があることを示唆した。ドナルド.トランプに投票した人々は農村地域に多く、その理由は都市部に比べて、経済的低迷も一因であるが、農村地域社会の雇用の懸念とトランプへの支持には直接深い関連性はない。むしろ、農村地域の人々は有色人種及び移民に対する偏見があり、圧倒的に宗教的価値を重視している。

17日に公表されたワシントン.ポスト及びカイザー.ファミリーの合同世論調査によると、農村地域社会は経済的及び文化的側面で非常に異なっている。トランプはキャンペーン中、農村部のアメリカに仕事を増加することを公約した。農村部のアメリカ人は、地域社会での雇用不足について広く懸念を表明している。地方居住者の2/3は地元の雇用機会が公正または貧しいと評価している。農村部の住民10人中約6人は、彼らの地域社会の若者がより多くの機会を得るため、他の場所に移転することを奨励している。労働統計局のデータ分析によると、農村部は、大不況からの回復が鈍く、景気後退期から128,000の雇用が減少した。一方、郊外と都市の郡はそれぞれ約300万人の雇用が増加した。農村地域の失業率は、都市に比べて幾分高く、5.3%対4.8%である。農村部では、人々が町を離れるか又は求職活動を停止しているなど、労働力縮小の影響を受けているが、郊外や都市では労働力が増えている。深刻な経済的苦難を経験したアメリカの都市部と農村部ではほぼ同じ率である。例えば、過去のある時期に請求書の支払いをすることが出来なかったと述べた率は農村部で23%、郊外で22%、都会で21%であるため極端な差はない。同様に、両方の地域で約5人に1人が、少なくとも公平な金額を支払っている連邦政府に依存していると述べている。

国勢調査局のデータ分析によると、貧困率は両地域でほぼ同じであり、都市では16%、農村地域では17%である。2016年の選挙で農村地域の人々がトランプを支持した理由は地域社会の雇用の強調であるとの頻繁な分析がある。農村部のアメリカ人は、地域社会の雇用について遥かに懸念を表明しているが、世論調査はその懸念とトランプ支持には関連性が低いことを指摘した。農村住民の大多数はトランプの経済的課題の要素であるインフラ、投資、貿易の改善、不法移民労働者の摘発、ビジネスの減税、及び規制緩和などが地域社会の雇用促進に「非常に」又は「やや重要」であると述べている。しかし、農村地域のアメリカ人は、連邦政府が人々の経済状況を改善する上で公平で効果的であるかという点では大幅に懐疑的である。60%以上の人々は、生活水準を向上させるための連邦政府の努力は、物事を悪化させるか又はほとんど影響を与えていないと答えた。これら点で都市部と農村部の見解は異なっている。農村部人口大半の56%は、連邦政府が大都市圏の住民を支援する為より多くの努力をしていると感じ、連邦都市部と同等に農村部も公平に扱っていると述べた率はわずか37%である。

加えて、この調査は農村地域社会の人々は都会の住民に比較し、圧倒的に移民に対する偏見があることを示唆した。農村住民の42%は移民が国に負担を与えていると述べている。一方、郊外の人々の31%は負担であると答え、都市部の人々の16%に比較して、農村住民の移民に対する態度は非常に悲観的である。調査参加者の一人でペンシルベニア州の退職した工場の従業員は「彼らはアメリカ人のように税金を払っていない。彼らは手渡されているものを手に入れている。無料の賃貸住宅、私が運転している車よりも優れた車を運転し、他の物もそうである」と述べた。

加えて、人種的にも隔たりがあることを示唆した。政府の恩恵の乱用に関する認識はしばしば人種に関する見解と一致していることを明らかにした。例えば、白人、ヒスパニック、黒人の人種間で、どのグループがより問題が大きいかとの質問において「この国で、白人への贔屓の為、黒人とヒスパニックが(機会を)失っていますか?又は、黒人とヒスパニックへの贔屓のため、白人が失われていますか」との問いに、 農村地域の白人は都市部の白人より14%ポイント低い確率で、彼らは黒人とヒスパニック系が失われていることを懸念している。黒人及びヒスパニックのお陰で、白人は機会を失っていると答えた率は農村地域で34%、郊外で27%、都会で23%であった。有色人種に対する否定的意見は農村地域が最も高い。加えて、農村地域社会の白人は同様の価値観を重視している。白人農村住民の78%は他の農村住民の価値観を共有していると述べたが、その点でヒスパニック系は64%、黒人は55%にまで下がった。

農村部と都市部間の政治的分裂は、経済的要因よりもっと文化的態度によるものであり、急速に変化する人口動態、キリスト教が攻撃されているという感覚など、農村住民は深い不安に根ざしている。アメリカの農村部の分裂の感覚は、クリスチャンの価値が攻撃されているとの信念と密接に関連している。農村地域の約10人に6人はクリスチャンの価値が攻撃されていると述べ、郊外の約半分及び都市部人口の半分以下である。農村地域の共和党員の78%はキリスト教の価値が攻撃されていると答え、農村部の民主党45%は同様に感じている。全体的に農村部のアメリカ人は、トランプがそれらの価値を尊重しているかどうかについて 混合した感情があり、50%は「尊重している」と信じ、48%は「そうではない」と言っている。

この調査で、農村地域の人々は都会の人達と異なると答えた率は68%で、41%は非常に異なると答えた。米国の都会と農村地域は大幅に分裂していることを示唆した。アメリカの農村部の54%はトランプの仕事の業績を認めたが、40%は否定した。また、強く否認または強く承認する率はそれぞれ同等の 30%である。この調査は農村地域の白人が、白人人口の減少化による人口動態的変化を懸念し、トランプの雇用拡大及び反移民政策を支持した為、農村地域で彼が圧倒的に支持されたことを示唆した。選挙後の幾つかのインタビューでは、バラク.オバマに2008年及び2012年に二回投票したが、2016年には共和党のトランプに投票した人々も多数いたことが報告された。従来のエリート政治は次第に、特に白人ブルー.カラー及び一般的労働者階級を遠ざけたことを示唆する。このような人々に対するキャンペーン期間でのトランプのアピールは、クリントンより強烈であったかもしれない。しかし、就任から150日が経過した今日、混沌たる問題が多すぎるトランプ政権下で、このような人々の生活を向上させるための法案は一つも制定されていない。トランプが署名した10以上の法案は全てオバマ政権下での規制を排除または削減する為である。

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