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Image result for images of U.S Senate bills on Russian sanction in June 15, 2017

上先週上院議会は、ほぼ満場一致でロシアに対する制裁を増加する法案及びNATO憲章を保護する法案を通過した。ロシア制裁の法案にはイランの制裁も含まれている。また、上院議会はNATO憲章第5条に明示されている相互防衛の教義を支持する投票に満場一致で同意した。超党派の上院議員らは投票を通して、トランプ大統領がロシアに対する制裁を解除することを防止するだけでなく、米国の同盟国に深い忠誠を示していないトランプに対する驚異的なメッセージを送った。

上院議会は15日ほぼ満場一致で98対2の驚異的な投票により、ロシア及びイラン制裁を増加する法案を通過した。反対票に投じた2名はリバタリアンのランド.ポール及び民主社会主義者のバーニー.サンダースである。法案にはロシアの鉱業、金属、鉄道に対する新たな経済制裁が含まれており、クリミアを併合し、及び6年間続いているシリアの内戦で武器を供給したシリア政府を支持しているロシアに対する新しい制裁が追加されている。これはオバマ前大統領が任期を終える直前に行使した制裁より遥かに強固である。法案の目的は米国の選挙をサイバー攻撃し、民主主義及び国土安全保障を弱体化したロシアに対する処罰である。トランプがロシアの制裁を解禁または緩和する場合、事前に議会の承認を得ることを条件にしている。この点については一部専門家の異論がある。

トランプは最近まで頻繁にロシア大統領ウラジミール.プーチンを尊敬していること、ロシアとの友好関係を構築することなどの希望を表明していた。従って、この法案が下院でも通過した場合、トランプは拒否権を行使する可能性もあるなどトランプと議会の関係を複雑化する可能性がある。しかし、上院100人中98人が賛成票を投じたことは、その拒否権を覆す投票も十分あることを示唆している。上院議会は米国の選挙に干渉したロシアに対する報復及びトランプのプーチンに対する彼の計画に対抗する強烈なメッセージを送った。主なロシアに対する制裁に加えて、弾道ミサイル.プログラム及び核に関する国際協定に反する活動に従事しているイランに対する制裁も含まれている。ビジネスを通してロシアのプーチンと親しい交流があったエクソン.モービルの元CEOで現在国務長官のレックス.ティラーソンは、大統領が制裁を調整することを可能にする「柔軟性」を要求したと複数のメディアが報告した。

加えて、同日上院議会は孤立主義をアピールするトランプが同盟国を不安にしているNATO憲章第5条を支持する法案を驚異的な100対 0の満場一致で投票した。トランプは頻繁にNATOの同盟国に対して、もっと公平な支払いをするべきであると主張していた。先月最初の国際舞台の機会に NATO本部を訪問した際「トランプは第5条の支持を肯定的に明示しなかった。しかし、先週NATOの創設原則をどのように見てきたかについての質問で、トランプは集団防衛協定を支持した」が、ヨーロッパ同盟国に第5条への忠誠が曖昧であるような印象を与えた。従って、同盟国を安心させるため「共和党主導の上院議員はNATOの相互防衛協定の重要性を強調する措置を全会一致で承認」した。これは、サウス.キャロライナ州米国共和党上院議員リンジィ.グレイアムの提案による議決案である。グレイアムは、全会一致の投票は「我々の同盟国を安心させ、アメリカはNATO憲章第5条の公約を強く支持していることを敵に知らせるべきだ」と述べた。

上院議会の一連の行動は、米国の伝統的及び基本的な外交政策の枠を不安定な基盤であるトランプの外交政策から保護することに積極的であることを示唆している。19日のニューヨーク.タイムスによると、トランプはツイートで「海外のリーダーを侮辱」し、最近国際貿易協定及び気候同盟を批准し、テロリズムのスポンサーとして重要なアメリカの同盟国であるカタールとの関係も削ぐようなメッセージを送っている。しかし、15日ほぼ全会一致で投票した二つの法案は、共和党の努力が高潮するにつれ、彼らは「反トランプ外交政策を進める明確な印象」を与えている。トランプの予算計画を推進しているトランプ政権は議会に要請しているが、上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルは、外交政策に最も関連のある国務省の予算を大幅に削減しているため「考慮することさえしていない」現状である。一方、上院議員は米国の公約を保証するため同盟国を訪問することで国務省に並行した類の運営を行っている。テネシー州の上院議員ボブ.コーカーは「上院外交委員会で共和党を先導している私の目標の一つは、外交政策に関する上院大多数の特権を取り戻すことです」と述べた。ティラーソンは就任当初、ロシアに対する制裁を望んでいない立場を表明していたため、コーカーは議事堂の安全な場所からティラーソンに電話をかけ、彼が強いロシアの制裁措置を進めていることを知らせた。コーカーはインタビューで、それは「ティラーソンが好む選択肢ではない」と語った。しかし、 外交政策に権限があるのは議会ではなく大統領であるとの意見もある。ブルッキングス研究所の上級研究員ロバート.カガンは「 外交政策を立てるのは官僚や議会ではなく大統領である米国を世界は十分理解している。アメリカ主導の世界秩序に対する脅威は大統領がそれを維持するため積極的に働かないことだ。議会はその努力で大統領の位置を取ることはできない」と述べた。

トランプは2016年の大統領選をサイバー攻撃したロシアとトランプ陣営との関連性を捜査していた元FBIディレクターのジェイムス.コミを解雇したため、彼は司法妨害の疑いで調査下に置かれているが、引き続き「ウィッチ.ハント」であると主張している。これらの状況は、上院議会がロシアに対する措置に非常に緊張した葛藤があったことを示唆した。加えて、従来の大統領は政策声明をホワイトハウスの声明文として公表するが、トランプは大統領就任後、ツイート利用がエスカレートし、個人の感情的攻撃と彼の政策のメッセージとの区別がないため混乱の要因になっている。約2週間前、ホワイトハウスの記者会見で、ある記者はツイートを公式文書として解釈するべきであるかどうかを尋ねた際、報道官のショーン.スパイサーは大統領のツイートは公式であると答えた。しかし、彼のメッセージのほとんどは共和党にマイナス要素があるため、多くの共和党は苛立ちを表明している。コーカーはトランプ政権が「螺旋階段を急下降している。私はそれを食い止めなければならない」と述べた。先週驚異的な超党派の2つの法案を制定した上院議会に対して異論を唱えたカガンは、議会はどのような法律でも制定する権限があり、大統領には拒否権があるチェックとバランスの相互機能があることを語っていない。

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