アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2017 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of Grand Jury and Trump vs Robert Mueller

上院超党派の議員は2016年の大統領選に干渉したロシアとトランプ陣営との共謀及び犯罪の可能性を捜査している特別捜査官ロバート.ミュラーをトランプ大統領の解雇から保護するため、前代未聞の驚異的な措置を取ることに満場一致で同意した。一方、ミュラーはこの捜査に大陪審を利用していることが昨夜判明した。捜査が大陪審利用に及んでいるとの昨夜のトップ.ニュースは、 捜査が深刻な展開になっていることを示唆しているため、トランプ大統領に対する最大の脅威であると言われている。複数の法律学者は大陪審の利用を開始したミュラーの動きを分析している。加えて、ホワイトハウスの混沌及び情報漏れは記録的であるが、これら全ての現状は何を示唆しているだろうか?

大陪審制度はイギリスのコモン.ローに由来するが、現在大陪審制度を利用している国は米国だけである。米国の大陪審は23人の米国一般市民で構成され、彼らは提起された証拠に基づき犯罪起訴の有無を決定する。ミュラーは彼の事務所に近いワシントンD.Cの大陪審を数週間前から利用し始めたと報告された。最初にWSJが報告した後、多数の主流メディア及びテレビ.ニュースで専門家が論議を開始した。多数の専門家の意見を概要すると、召喚のパワーがある大陪審利用のメリットは ① 閉ざされたドアの裏側で証言する証人はプライバシー及び調査の統合性が保護される。② 大陪審は広範に人的及び物的証拠を集めることが容易になる非常に強力なツールである。③ 召喚された人々は宣誓下で証言を行うが、虚偽の証言を行った場合、偽証罪で告訴されるため、正直に事実を語る可能性が高くなる。④ 秘密裏の証言は証言者に安心感を与える。⑤ この統合した捜査システム下で全ての接点を繋ぐことが可能になる機会が増加する。しかし、デメリットも幾つかある。スタンフォード大学の刑法学者デイビッド.スキランスキー は、召喚状を受けた証言者は最終的に起訴につながる結果になる恐れがあるため、その調査の深刻性を個人の生活の範囲まで引きずる可能性があると述べた。また、他のマイナス要素としては、起訴するまで時間がかかることである。

トランプ大統領の弁護士は現時点でトランプが召喚されるとは思っていないようであるが、専門家はトランプに対する召喚状は最終的に発行され、トランプにとって唯一最大の脅威になると予測している。その場合、トランプは米国歴代の大統領の中で大陪審に召喚され、宣誓下で証言を求められる二番目の大統領になる。元検察官でハーバード大学の法律学者 アレックス.ホワイトニングはトランプに解雇された元FBIディレクターのジェイムス.コミの証言は司法妨害があることを明白にしている為 「これは重大な問題である」と指摘し、ミュラーはトランプの財務調査も含めて、全ての共謀の可能性を見ていると述べた。トランプの弁護士チームはトランプを擁護するため、公的に虚偽の発言をする傾向があると指摘されている。大陪審の規定の一つは、トランプが大陪審に召喚された場合、彼は弁護士を同席させることはできないことである。4日ウォーターゲート.スキャンダルの元検察補佐官ニック.アッカーマンは、ミュラーはトランプの財務記録にアクセス可能であると述べ、現在捜査は「金の流れを追跡している」為、大陪審がトランプ及びトランプ陣営が犯罪を犯したかどうかを決定するまでには時間がかかると述べた。

今日から議会は休暇に入るが、先週トランプは議会の休暇中にミュラーを解雇することを検討しているとの情報が漏れた為、上院議会超党派の議員は数日前からミュラーを保護する為の法案を紹介すると述べていた。上院共和党議員トム.ティリス (ノース.キャロライナ)と民主党のクリス.クーンズ(デラウェア)はトランプがミューラーを突然解雇することを防ぐ法律を紹介した。昨夜上院議会は満場一致でトランプの捜査妨害を防ぐ措置を講じることに同意した。この措置は共和党上院議員リサ.マーカウスキー(アラスカ)に提案されたもので9プロ.フォーマ.セッションと呼ばれている。上院議員は8月末までに離席する為、ミュラーの後継者を指名することを遮断する為、この期間数日おきに上院議員が約1分間空いている部屋を統括し、通常上院の承認が必要な席をトランプが指名することを防止するためである。

一方、ホワイトハウスの混沌は続いている。昨日オーストラリア首相マルコム.ターンブルとの1月27日の電話会話の情報漏れにより、そのトランプの一部支離滅裂な会話のタイプ文書が公開された。今日司法省の長官ジェフ.セッションズはホワイトハウスからの情報漏れは、オバマ政権最後の時期より3倍高いと述べ、漏れを取り締まり、リーカー(情報を漏らす人)を摘発すると公表した。新たな大統領補佐官ジョン.ケリーは軍隊スタイルの規律によりホワイトハウスの混沌を解消する努力を開始したと報告されたが、トランプのツイートまで管理されている気配はない。一部の批評家は顕著な漏れの一因は一貫性のない彼自身のツイートであると指摘した。

大陪審は昨日、大統領の長男であるドナルド.トランプ.ジュニア、娘婿のジャレッド.クシュナーが昨年6月元ロシア政府関係の弁護士及び他のロシア人と会った件に関する召喚状を発行した。最終的に本人も召喚される可能性はあると予測されているトランプは、昨夜ウェスト.バージニア州ハンティングトンのキャンペーン.スタイルの集会でロシア捜査は「完全な作り話である。アメリカの政治史上最大の敗北をもたらした言い訳に過ぎない」と主張したため、これは幻想的な発言であると指摘されている。大多数の共和党議員は最近益々トランプに距離を置くようになっているが、リーダーのミッチ.マコーネルを含めてほとんどトランプを信頼していないようである。既に上院共和党3人はトランプがミュラーを解雇した場合、トランプの大統領職は終わると公的に宣言している。トランプの言動に苛立ちを感じている上院議会はトランプの権力を抑制するため、休暇中さえ議会を訪問する非常に稀な措置に全員同意した事が驚異的である。共和党多数派及び共和党大統領下でこのような状況はほぼ前代未聞である。一部の政治評論家は、上院共和党は下院共和党と比較して独立しており、勇敢で行動力があると見ているが、ミュラーが解雇される危機に敏感に対処していることも含めて、プライドの高い上院議会がなぜ、次から次にトランプへの対抗措置に出るのかその理由は判然としている。憲法を保護すると言いながら、5月9日にコミを解雇したような司法妨害を犯すことで憲法を無視する行動に出た時以来、危機感を募らせているからである。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。