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トランプ大統領は昨夜ホワイトハウスでの夕食会に民主党リーダーを招待し、オバマ政権下で大統領令により制定されドリーマーに合法的な滞在及び労働許可を与えた ダカ(DACA)を含む大まかな移民計画に同意した。又、超党派の税制計画は金持ちにさほどの減税はないかもしれないと語った。トランプはハリケーン. イルマで被害を受けたフロリダ州を訪問し、記者会見で昨夜の夕食会での会話の内容について質問を受け、移民政策ではキャンペーンでの公約と180度異なる展開であることを示唆した。一方、税法について彼が今日記者団に語ったことは昨日民主党のリーダーに語った事と混乱するほど違いがある。

トランプ大統領は9月5日、オバマ前大統領のダカ(DACA)を撤廃し、同時に DACA受益者の若い世代を強制送還から保護するため、移民法を制定する機会を議会に与えた。昨夜の夕食会でトランプはダカを保護し、国境警備を強化する移民法に同意した。昨夜の夕食会後、下院議会少数派リーダーであるナンシー.ペロシ(カリフォルニア)は壁建設を「除外」した移民法案にトランプ大統領と同意したとの声明を発表した。ペロシは記者会見で「私たちは、米国のドリーマーを追放から守る計画に同意しました」と述べ、「壁を含まない国境警備措置がある」移民法の制定に合意したと述べた。トランプは今朝ハリケーン.イルマで被害を受けたフロリダ州を訪問し、この国で教育を受けた罪のない若い世代を保護する法案を支持することを明確にした。トランプは壁建設の公約を支持した彼の有権者を意識し、除外と言う表現に壁建設を諦めたとの誤解を避けるため 「壁は後でやります」と述べた。

しかし、トランプは今朝3:11AMのツイートで「昨夜DACAの同意はなかった。大規模な国境警備は同意の交換で合意する必要がある。投票の対象となる」と書いている。これは、夕食会後の民主党リーダーの報告とは大幅に矛盾している。昨日夕食会に招待されなかった両院共和党のリーダー達は今朝、民主党少数派リーダーの声明に反応した。上院共和党多数派リーダーのミッチ.マコーネルは「議会は強い国境警備と国内の法務執行を通して不法移民問題に対処する最善の方法について議論しているので、DACAはこれらの議論の一部であるべきです」述べた。マコーネルはトランプ政権がDACAの法案を議会に送り、それを議会が論議する機会があることを「楽しみにしている」と語った。下院議長ポール.ライアンは議会でのフロアーから昨夜のトランプと民主党の会合は「同意や交渉ではなく論議である」と主張した。

昨夜夕食会での別の課題は税制計画である。一般的に民主党は超金持ちに減税をする必要はないと主張し、事実ウォーレン.バフェットを含む一部の金持ちもその意見に同意している。4月18 日に公表されたギャロップの世論調査によると60%以上の回答者は個人及び企業の富豪層の税金は少なすぎると述べ、中産階級以下の層に減税することを支持している。例えば、収入トップ層の税金は少なすぎると感じている回答者は63%であり、豊かな企業の税金は低すぎると感じている米国民は67%である。トランプは民主党リーダーだけの夕食会で初めてこの風潮に一致した見解を示し「金持ちは現在かなり良い状態です」と述べ、富裕層には減税する必要がないか又は超富裕層には少々上げる必要があるかもしれないと語った。また、金持ちに対する税率の決定には超党派の議論が必要であるとし、約7か月間で共和党議員だけで協議する機会が多かった傾向が大幅に変わったことを示唆した。

この夕食会に同席したトランプ政権下の財務省長官スティーブン.マヌーチンは金持ちに増税することに反対している。7月9日のビジネス.インサイダーによると、ABCニュースThis Week のインタビューで、マヌーチンは当時ホワイトハウスの政策戦略顧問であったスティーブン.バノンが中産階級に減税するためには富裕層に増税する必要があると言ったとの噂を否定し「ステーブがそう言っているのを私は聞いたことがない」と述べた。トランプ政権が金持ちに増税することを考慮していない事を示唆し、9月までに完全な税制計画を公表し、年末までに法律制定を目指すことを明白にした。マヌーチンはトランプ政権がトップ層の所得税率を39.6%から35%に引き下げ、中産階級の税率を引き下げたいとの方針を語った。トランプ政権は1ページの計画要約を公表しただけであり、ほとんど詳細を明らかにしていない。

マヌーチンは大企業への減税は投資及び雇用が増加するため「経済成長」があるとの一般的な共和党の路線を強調した。トランプの税制計画は現行法の7ブラケットから 3ブラケットに簡素化することであり、企業税35%を15%に削減することがトランプの最初からの計画である。しかし、強固な保守派さえ15%が合理的であるとは考えていない。2014年6月下院共和党の2番目のリーダーで穏健派のエリック.カンターを再選で敗北させたフリードム.コーカスの主要メンバーの一人であるディビッド.ブラット(バージニア)は昨日、議会でのインタビューで15%は低すぎるため20%くらいが理想的であると述べた。ブラットは今日、トランプが民主党リーダーとDACAについて合意したことについて「それは信じ難いと思う。私はそうは思わない」と述べ、キャンペーンの公約から180度の転換であると批判した。

トランプは今日午後フロリダ州フォート.マイヤーズ南西フロリダ国際空港からの記者会見でDACAについて民主党と暫定的合意があったことを明白にした。市民権の道を開くかどうかを聞かれ、市民権及び恩赦については考えていないが「我々は人々がここに在在する許可を求めています」と語った。また、壁も必要であるが、資金が必要であるためどのくらいの資金が提供可能であるかについても決めなくてはならないと述べ、壁は資金が提供されない場合、何もできないと述べた。DACAは壁の資金と「引き換え」に合意するという意味かとの記者の質問には明確に答えていない。税制改革について、裕福なアメリカ人は税率が「同じである」か、又は一部の人々の税率は幾分上がる可能性があると大統領が昨日述べた意味を「明確にして下さい」との記者の要請に対して、トランプは「裕福なアメリカ人は私の優先事項ではありません。私の優先事項は中産階級の人たちです」と述べ、それが大きな減税の対象になると答えた。「最も豊かな金持ちのアメリカ人に税率を上げる可能性がありますか」と聞かれ、「我々がそれを行うべきだとは思わないが、これは金持ちに利益をもたらすものではない。これは、中産階級に恩恵をもたらし、雇用を創出しようとしている企業に利益をもたらすことです」と言った。又、企業は海外に仕事を移転している現状及び雇用拡大を強調し「我々は15%あたりまで減少させようとしています」と語った。再度15%を提起したトランプは富裕層に大幅な減税をアピールした最初の計画に何も変化はない事を示唆した。

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