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トランプ大統領就任前後に台頭したアンティファ(Antifa)は反ファシスト(Antifascist )の略語である。1930年代ヨーロッパ、特にドイツで台頭した反ファシスト運動の武装集団に由来する。彼らは反人種差別主義、反白人優越主義、反権威主義を掲げている。1980年代、ナチス.ドイツと反ファシスト行動に対抗する武装グループが台頭したヨーロッパの歴史に類似している。アンティファとはどのようなグループか? アンティファをナチスやK.K.Kと同等化できるだろうか? この疑問はシャーロッツビルのアルト.ライト(Alt-Right)集会で一人の女性が殺害された事件後、トランプ大統領の発言が極度に論争的となった事と無関係ではない。なぜ最近アンティファが台頭しているのか?

アンティファ活動家はトランプ支持者、白人優位主義者、民族主義者に対抗している。反ファシストは物理的及び肉体的暴力が伴う政治運動であり、アンティファは戦闘的な抗議戦術を利用し、直接行動によってファシズムに反対する顕著な特徴がある。彼らは2016年の大統領選での抗議活動、2017年2月カリフォルニア州バークレーで開催されたアルト.ライトに対する抗議、2017年6月ワシントン州エヴァーグリーン州立大学の「愛国者の祈り」のイベントに抗議、2017年8月、バージニア州シャーロッツビルでアルト.ライト集会に抗議、2017年8月バークレー で約100人のアンティファ.グループは推定3000 人前後のトランプ支持者の集会で抗議に参加した。アンティファ.グループには公式の指導者や本拠点はなく、政治的には極左傾向がある。トランプ大統領の選挙以来、アンティファのメンバーは若い有権者で構成されている。彼らは白人民族主義者に支配される政府及び人種差別主義者がはびこる社会体制に反発している。アルト.ライト.グループはアンティファのメンバーをアルト.レフト( Alt-Left)と呼び、彼らと同等化している。しかし、アンティファはBLM(黒人の命も大切)運動の集会や他の抗議活動に平和的に参加し、全く目立たない存在であったが、トランプ大統領のキャンペーンが全てを変えた。白人優越主義者たちが集会を始めるようになった為、アンティファは彼らに対抗し始めた。

トランプ大統領は8月12日バージニア州シャーロッツビルでのアルト.ライト運動に対する抗議活動で女性が死亡した事件を受け、数日後2回の機会で「多数の側」または「両側」が同様に悪いとコメントした。この発言の結果、ホワイトハウスでの複数のビジネス関連協議会のパネル.メンバーを失ったことは既にご承知の通りである。このシャーロッツビルでの事件から約1か月後に聞かれるようになった言葉がアンティファである。恐らく、トランプはナチス及びK.K.Kと反ファシストのアンティファが対抗し、激しい暴力に発展した表面的側面から「両側」を批判したと思われる。しかし、両側の根底にあるものを同等化することは非合理的である。明白な違いは、シャーロッツビルでのアルト.ライト集会で、32歳の女性を殺害した個人はアルト.ライト.グループの集会に参加していたナチス共鳴者であり、一般の抗議者を保護したアンティファではない。また、ナチス及びK.K.Kは歴史的に多量の殺人行為を繰り返している。

9月2日のワシントン.ポストによると、2007年から2016年の間に米国で記録された政治的動機による372件の殺人事件のうち74%は右翼過激派によるもので、左翼過激派は2%未満である。一方、白人優越主義者K.K.Kのリーダーであるクリス.バーカーは先月、彼の運動は移民を破壊するだろうと示唆し「我々は最後に600万人のユダヤ人を殺害した。1,100万人(不法移民に言及)は何でもない」と述べた。メディア.コラムニストのマーガレット.サリバンは「アンティファの信念、範囲、規模を冷静に判断」し、リベラルな団体との衝突を阻止する事がメディアの挑戦可能な「最善の方法」であり、最も重要な事はアンティファと白人至上主義者の間に「虚偽の同等性を生み出す政治的な動機づけに挑戦することである」と指摘した。

14日ニューヨク.タイムスは以前知られていなかったホワイトハウスの裏話を掲載した。ご承知の通り、5月9日トランプはロシア/トランプ関連の調査を行っていたFBIディレクターのジェイムス.コムを解雇したが、その後特別捜査官ロバート.ミュラーが任命された。トランプは彼に最も忠実である司法省長官ジェフ.セッションズがロシア関連の調査から身を引いた為、ミュラーが任命される結果になったとしてセッションズをひどく恨み「馬鹿」と呼んでいた。セッションズは生涯一度も味わったことのない屈辱を受け、2回辞表を提出したが、トランプ複数の顧問はセッションズの辞職はトランプ大統領に劇的な悪い結果が伴うとして反対した。NYタイムスの記事は、両氏間の裏話を知っている4人の密告に基づく内容である。

MSNBCの調査ジャーナリストであるレイチョー.マドーは昨夜、ヒラリー.クリントンとの独占インタビューで、2016年の大統領選挙、ドナルド.トランプ、北朝鮮問題、ロシア関連の調査、DACAなどについて論議した。NYタイムスのセッションズに関する記事について話題が及んだ際、トランプのセッションズに対する怒りをどう思うかと聞かれたクリントンは、驚くほど率直に「これは支配の戦術として屈辱と支配に従事する男の事です。私はそれが彼の性格にかなり深く根付いていると思います」と述べ、セッションズを心理学的に「操作する」こともその一部であると語った。また、クリントンはある時点で「トランプ氏は権威主義者を尊敬していると思います。彼はプーチンを好きなだけでなく、プーチンのようになりたい。彼は非常にわけのわからないそのような権力を握りたいのです」と表現した。ロシア関連調査を大幅に拡大したミュラーが任命される結果になった直接的原因は他ならぬトランプ自身にあるが、セッションズが屈辱を受けた体験、クリントンが語った内容、これらは最近アンティファが台頭している現象と無関係ではないように見える。しかし、暴力が伴うプロテストで物事は解決しない。

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