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歴史的に米国大統領の役目は行政と立法府を統合することに努めることで、選挙時の公約を果たすための政策法案に集中することである。しかし、トランプ大統領は政府を分裂させる主役を担い、少なくとも毎週一回必ずと言っても過言ではないほど、行政内または議会メンバーの誰かと個人的衝突を繰り返し、人間関係を悪化させている。従って、議会メンバーは益々トランプから疎遠し彼を支持する意欲を失うため、引き続き彼の政策リストから何も達成できない結果になっている。トランプは先月末、北朝鮮との交渉の努力を試みた国務省長官レックス.ティラーソンを落胆させた。昨日、テネシー州米国上院共和党議員及び外交委員会の委員長ボブ.コーカーはトランプが第三次世界大戦への道を煽る危機感を表明した。

国務省長官レックス.ティラーソンとトランプ大統領はイラン、北朝鮮、気候変動のパリ協定など全ての外交政策で対立し続けている。加えて、国務省の職員を大幅に削減する中でトランプはほぼ不可能な難題を押し付け、国務長官としての立場を全く尊重しないため先月末には辞職の噂さえあった。ティラーソンは北朝鮮と直接交渉していると公表した直後、トランプは北朝鮮と交渉することは「時間の無駄」であると反応したことが1日に報告された。数ヶ月前ティラーソンはトランプをモォラン(低能)と呼んだと最近報告された。1日午前7時30前後の一連のツイートで「私は素晴らしい国務長官のレックス.ティラーソンに小さなロケット.マンと交渉しようとする時間を無駄にしていると言いました。貴方のエネルギーを保存しなさい、レックス。私たちはしなくてはならないことをするでしょう」と述べた。トランプはその日の正午に再度ツイートし「ロケット.マンに良く接することは25年間うまくいきませんでした。なぜ、今それがうまくいくのですか?クリントンは失敗し、ブッシュは失敗し、オバマは失敗した。私は失敗しない」と書いた。このツイートの結果、ティラーソンはその努力を挫かれ、再度両氏間の緊張は悪化したと言われている。

ボーイ.スカウトの集会では政治的スピーチを避けることが大統領の慣例であるが、4日のNBCによると、トランプ大統領は7月下旬米国ボーイ.スカウトの集会で政治的なスピーチを披露した時からワシントンに緊張のムードが漂った。この件に精通した3人の関係者によると、ティラーソンは7月20日ペンタゴンでの国家安全保障チームのメンバーと内閣官僚との会合後、トランプを「モォラン」と呼ぶことで大統領を公然と非難した。ティラーソンは4日午前中の記者会見で「この役職を辞めることは一度も考えていない。私はアメリカを再び偉大にする」チームの一員であると予想外の声明を発表した。大統領を「モォラン」と呼んだどうかの疑問に対して「私はそのような小さな事には対処しない」と述べ、その事実があったかどうかを明白にしなかった。その後メディアは、ティラーソンはトランプを「モォラン」と呼んだかどうかについて、否定しなかったと報道した。同日午後の記者会見で、国務省の報道官ヘザー.ナウアートは「ティラーソン長官は、米国の大統領について話すのにその類の言葉を使用しませんでした」と語った。この日ラスベガスの医療センターを訪問していたトランプに対して、記者はティラーソンのこの声明についてどう思うかと聞いた時、トランプは「レックスには完全に確信がある」と答えたが、内部関係者は大統領が非常に「怒っている」と語ったことが報告された。ペンタゴンの当局者は、副大統領マイク.ペンスが両氏間の緊張を和らげる方法について助言し、他の上級行政当局者は、少なくとも年末まで仕事を続けるよう彼に促したと述べた。

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9月トランプ大統領は精神的安定性を示していないと公然と語ったボブ.コーカーは、このような状況下で、国務長官レックス.ティラーソン 、国防長官ジェイムス.マティス、ホワイトハウスの大統領補佐官ジョン.ケリーの三人は「私たちの国を混乱から切り離すことを援助する人々だと思う。また、私は彼らをとても支持しています」と4日議事堂で記者団に語った。現在「氷」のような関係になっているトランプ大統領とティラーソンとの関係について聞かれたコーカーは「ここで何が起こっているのか分かります。私は政権全体の人々に対処しますが、近くで観察すると(ティラーソンは)信じられないほど多くのケースでイライラしています。国務長官が望む支持される方法で支持されていないということが私の主な視点です」と述べた。ボブ.コーカーは再選しないことを公表しているが、ツイートでのストレス解消がほとんど日課になっている印象を与えているトランプは昨日早朝、彼を批判するツイートで、コーカーは「根性がないので再選を決心しない」と非難した。これに対してコーカーは「 ホワイトハウスは大人の保育園になった事が残念です」と対抗した。ボブ.コーカーは昨日、ニューヨーク.タイムスの記者とのインタビューで、トランプ大統領は他国への無謀な脅威を伴う「第三次世界大戦への道」に米国を引き込む可能性がある「リアリティ.ショー」のようにホワイトハウスを扱っていると述べ「彼は私を懸念させます。彼は私たちの国を気にしている人を懸念する必要があるでしょう」と付け加えた。

トランプとコーカーの対立は、北朝鮮問題の努力を阻止されたティラーソンに対する同情と怒りに起因しているようである。今日複数のメディアは、トランプが米国を第三次世界大戦に巻きこむ危険性があると恐れているコーカーの発言に焦点を当てた。9日のワシントン.ポストは、コーカーは「上院議会ほとんどの共和党議員はトランプを危険で狂っていると見ていることを確認した」とし、大統領には「不適格である」ことを明白にしていると伝えている。コーカーは電話でのインタビューで「ホワイトハウスでは、毎日彼を包囲しようとしている状況があることを知っている」と述べた。また彼は「私は幾つかの例で、彼が傷つけていることを知っています。進行中の交渉に関連することをツイートすることで私たちを傷つけるでしょう」と語った。トランプと対立しているコーカーはホワイトハウスの側近は日々トランプの行動を抑制する必要があることを明らかにした。同紙の記者ジェイムス.ホーマンは「ボブ.コーカーの演説はトランプが統治に失敗した5つの理由をカプセルに包んでいる」と述べ、それらは ⑴トランプは法律を通過することに無頓着である。⑵トランプは、幾人かの上院共和党議員が彼を必要とする以上に彼が必要な共和党議員を疎外させた。⑶トランプは、政治よりショーマン.シップを気にしている。⑷トランプはまだ政府の仕組みを理解していない。⑸ 大統領の信頼はワシントンで壊滅的であるとの5つの観点から説明している。

大分以前から北朝鮮に対して軍事行動を強調しているトランプのティラーソンに対する態度は、交渉の意思は全くないことを更に明白にしている。専門家は北朝鮮も彼らが核兵器に満足するまで交渉する意思はないと分析している。両国が交渉しない事よりもっと危険な状況は、米国大統領が引き続き侮辱的発言で北朝鮮の若いリーダーを激怒させ又は扇動する事である。コーカーは、ホワイトハウスの側近らが日々トランプの行動を抑制する努力をしていると語ったが、彼のツイート癖を向上させる事は不可能なようである。既に多数の著名人は重大な機密情報さえツイートするような大統領には前代未聞の不適格性があることを指摘しているが、政治記事を読みニュースを見る米国民は、時にはトランプは第三次世界大戦を誘発しているのではないかとの危惧を抱く側面があることは確かにある。従って、ワシントンでトランプの言動及びホワイトハウスの現状を目撃しているコーカーのようなベテラン政治家がそのような懸念を抱く事は必然的である。