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オバマ前大統領によって推進された米国を含む6か国との交渉によるイラン協定の究極の目的は、核拡散を防ぐためである。しかし、トランプ大統領は13日、イラン協定を承認できないと主張し、議会が更に強固な制裁をすること及びイラン協定の再検討を議会に委ねると公表した。また、議会が何らかの解決方法を見出すことができない場合、行政命令でこの協定を放棄するとの警告を暗示した。この強固な姿勢はこの協定に合意したイギリス、フランス、ドイツ、中国、及びロシアを混乱させ、国際関係を不安定にしている。ヨーロッパ 共同体(EU)はイラン協定に反対するトランプの理由は虚偽であることを示唆する事実を説明し、米国議会を説得することでトランプに対して団結することを表明した。

イラン協定下の主要点は、イランが核活動を縮小する代わりに国際的な制裁措置に合意したことである。これにより、イランを経済的に救済することを可能にし、国際原子力機関(IAEA)は定期的な査察を実施することで、イランが協定に従っているかどうかを監視することを容易にする。しかし、トランプは13日のスピーチで、イラン協定は「最悪の取引」であると述べ、イランはその協定に違反し、IAEAの査察を拒否していると主張した。幾人かの著名なメディアは、トランプのイラン協定の反対理由は根拠のない虚偽に基づき、オバマ大統領のレガシーを全て破棄することが目的であると指摘した。

EUの代表者も、トランプの主張は虚偽であることを証明している。16日のワールド.トリビューンによると、EUの外相たちは、IAEAはイランが「包括的かつ厳格な監視システムに従って、すべての核関連の約束を実施している」事実を8回確認したことを明確にした。彼らは、米国に対して2015年の合同包括的行動計画(JCPOA)公約を維持し「さらなる行動を起こす前に、米国 、そのパートナー、及び地域の安全保障の意味を考慮すること」を要請した。彼らは、核関連制裁の解除は「協力を強化し、イランとの継続的な対話を可能にする」と説明した。ルクセンブルグでのEUの外相たちの会合は最近核弾道ミサイルの実験を行った北朝鮮を罰するためEU制裁の新たな計画書に署名する予定である。イタリアの政治家でEU外相のフェデリカ.モゲリーニは「イラン協定を弱体化することは、北朝鮮のリーダーとの交渉を開く可能性または交渉の場を開く可能性に否定的な影響があるかもしれない」と指摘した。モゲリーニは「来月早々にワシントンを訪問し、イランの潜在的な核兵器開発への道を遅らせることを目的としたイラン協定を中止しないよう米国の議員に要請する」と述べた。 テヘランはその核計画が純粋に平和的な目的であると述べている。

ベルギーのディディエ.ラインダース外相はEU外交審議会の傍で「我々がそれを尊重しているとの原子力協定が結ばれた時、私たちはそれを実証できなければなりません」と述べた。オランダのバート.クンダースは、協定は「世界の安全性を懸念するからであり、米国議会はこれを理解し、正しい決定をすることを願っている」と述べた。ドイツのシグマール.ガブリエル外相は、このような協定停止の脅しは国際条約の信頼性を損なう」との見解を明らかにし、トランプの強固な身構えは世界をイランとの「軍事対立」に引き戻す危険性があると付け加えた。フランス外務大臣ジャン=イヴ.ル.ドリアンは「非拡散は世界の安全保障の主な要素であり、その破綻は非常に有害である」と述べ「議会がこの協定を危険に晒さないことを願っている」と語った。フランス、英国、ドイツの首脳は10月13日の共同声明で、この協定は「我々が共有する国家安全保障上の関心事」に留まっていると述べた。ロシアと中国も協定の支持を表明した。

パリ協定に続き、イラン協定の混沌も世界のリーダーを神経質にさせているようである。トランプは一般的に納得することが可能な理由を提供していない為、既に多くのメディア関係者は個人的な理由でオバマの業績を破壊しようとしていると懐疑的である。例えば、CNNの率直なアンカーとして知られるアンダーソン.クーパーは、トランプがイラン協定に関する決定を公表した同日、歴代の大統領は彼らの議題に基づき前任者の政策を調整又は停止することはあり得るが、大統領が前任者の全てのレガシーを撤廃しようとしている例はないと述べ、オバマケア、移民法、炭酸排出規定、パリ協定、イラン協定など全ての前任者の業績を撤廃しようとしているトランプ大統領の行動は驚くほど個人的であると述べた。クーパーはオバマ大統領のレガシーを全て「否定し、逆転し、取り消している」トランプの計画が「どれだけ個人的なのかということは、少なくとも広範に議論されている」と述べた。15日のヤフー.ニュースはトランプが「オバマのレガシーを解体」しようとしていると述べている。

他複数の分析者は、どこまでオバマのレガシーを破壊できるか疑問視している。実際には彼が公的にアピールしているほど簡単ではないからである。例えば、オバマケアの撤廃は彼の就任最初の優先課題であった。しかし、過去8年間、オバマケアの撤廃を試みた共和党はトランプ就任後も約20回、撤廃するための投票を実施したが見事に失敗している。加えて、パリ協定及びイラン協定などの重要な国際協定を阻止するトランプの努力に対する国際社会の抵抗は非常に強い。EUの動きは、国際社会との合意に基づく前大統領の合意を覆す行為が根拠のない主張に基づいている限り、強引に押し通すことは困難であることを示唆している。イラン多国籍協定を放棄するというトランプの脅しは、北朝鮮との核交渉の平和的解決策を模索する努力を危機に晒す可能性があるため、世界のリーダーは協定の意義をトランプが理解することを強く望んでいると表明した。

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