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今年2月9日、司法省の長官に就任した元アラバマ州米国上院議員ジェフ.セッションズの空席を争う狂気的な戦いの選挙結果は明日の夜判明する。強固な保守派州である同州の上院候補者は歴史的に共和党議員であるが、共和党候補者のロイ.ムーアは14人の女性に対する性的暴行又は少女性的虐待の非難に直面している。一方、民主党の対抗者は中道的側面がある元検察官のダグ.ジョーンズである。この選挙競争は接戦になる可能性があるため狂気的であり、トランプ大統領、前大統領及び前副大統領は彼らの党の候補者を支援している。この選挙は、アラバマの有権者が原始的社会を引きずるか、又は名誉を守るかの非常に重大な戦いであることを示唆している。

Related image上写真8人を含むムーアの少女性的虐待の非難者14人(1970年代後半)

アラバマ州最高裁の元主席判事ロイ. ムーア(左)は 少なくとも14人の性的暴行で非難されている。彼は32歳の時、当時14歳であった少女に対して性的暴行を犯したと非難された。その後、他にも 同様の経験を語る女性が次々に登場した。最初の時点で、ムーアは女性達の非難を否定したが、少なくとも5人はテレビ.ニュースでのインタビューで語り、ロイ本人の署名によるカード、または古い日記などの証拠を提示している。彼はほぼ全ての課題で極右派であると言われている。一方、民主党候補のダグ.ジョーンズ(右)は公民権運動時代、1963年バーミンガム教会の爆撃で4人の若い黒人女子を殺害した重犯罪容疑者K.K.Kのメンバーを起訴したことで知られている。彼はキャンペーンで穏健派の共和党員の支持を得るため、独立派としてアピールしている側面もある。週末、他の州の著名な民主党議員らは応援に駆けつけ、投票参加を訴えた。

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トランプは、11月21日感謝祭の休暇でフロリダのマー.ア.ラゴに向かう直前、ホワイトハウスの裏庭で、記者に呼び止められ、女児性的虐待の歴史のあるムーアを支持するのかと聞かれ「彼は完全にそれを否定しています」と答え、「一つだけ確実に言えることは、私たちはリベラルな人、民主党をそこに必要としないことです」と語った。トランプはその時、直接的返答を避けたが、その後徐々に支持する方向に変わり、先週の集会ではムーアに投票するよう呼びかけるなど、現在完全に後援している。投票前日の今日、トランプはロボ.コールを利用し、彼の議題を達成するためには共和党が勝利する必要があるとして、「ムーアに投票」するよう語っているメッセージの音声が紹介された。加えて、大金を提供する富裕者が後楯になっているトランプの元戦略顧問ステーィブン.バノンはムーアを勝利させるため強力なキャンペーンを展開している。しかし、民主党候補者ジョーンズに対する応援も白熱している。オバマ前大統領及び前副大統領ジョー.バイデンもトランプ大統領に対抗し、ロボ.コールを利用することを決定したようである。有権者に投票を促すための両氏のボイス.メッセージは非常に強力であると言われているが、これは如何に上院での 1議席争いが熾烈であるかを示唆している。上院議会共和党の数人は中道派に傾いているため、投票で彼らの議題を通過させることが困難であることはオバマケアを撤廃できなかった7月の記録が示唆している。従って、共和党は伝統的な上院共和党議席を民主党に奪われる余裕はない。

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2005年、NBCの番組アクセス.ハリウッドに録画されたバスの中で女性に対するセクハラを自慢したトランプの会話のテープは2016年10月に公開された。加えて、選挙前には少なくとも15人の女性は性的暴行又はセクハラを受けたとしてトランプを非難した。トランプは先月 28日、あのテープは自分の声ではないと主張したため、このテープが暴露された後、キャンペーン中謝罪しているトランプの2016年選挙前のビデオが証拠として紹介された。当時バスの中でその会話を聞いたNBCのホストであったビリー.ブッシュは 12月3日「はい、ドナルド.トランプ、貴方はそう言いました(Yes, Donald Trump, You Said That) と述べた記事をニューヨーク.タイムスに寄稿した。また、ブッシュは当時そのバス内には他にも「7人の男性」がその会話を聞いていたため、証言者は多数いると述べ、トランプの見え透いた虚言を論破した。トランプにセクハラを受けたと主張している女性の中で、昨年メディアに登場した女性も含めて、今日少なくとも3人は全国放映のインタビュー及び記者会見で当時の経験を語っている。

このような状況に加えて、この選挙闘争が狂気じみている別の理由は、大半の共和党議員の意思に反して、当時最小年14歳を含めて、彼らが十代の時、性的虐待と性的暴行を受けたと多数の女性が非難している共和党候補者をトランプが平然と支持していることである。セクハラを自慢し、同じように多数の女性から性的暴行歴を暴露され、チャイルド.モレスター(児童性的虐待)と呼ばれている候補者を平然と支持している本人が米国大統領であると言う前代未聞の恥を世界に晒している。しかし、そのような状況下で強気になっている狂信的なアラバマ州の保守派は、著しく論争的なムーアが勝利した場合、それは「神の選択」であると述べている。彼の強固な支持者の中には、これらの女性はメデイアに支払いを受けていると根拠のない主張をしている。そのような支持基盤を保護するため、ムーアは女性らの非難を否定し続け、質問には答えず、女性らの主張とメディアの報道は虚偽であるとし、トランプと同様の戦略で対抗している。ムーアのニュースはここ数ヶ月毎日嫌気がさすほど報道されているが、テレビ放映で語 った女性の一人は、ムーアは「嘘を語っている」と指摘した。

Image result for images of all accusers against Trumpトランプに対する性的暴行の一部非難者

一方、同州のプライドを懸念する有権者はジレンマに直面しているようである。なぜなら、アラバマの将来は明日の投票結果に多大な影響があるからである。明日の投票で、過半数の有権者が、女性をセカンド.クラスまたはそれ以下に扱った原始的女性軽視の社会の爪痕を引きずることを選択した場合、投資が鈍る点で将来の経済にもマイナスの要因になる。徐々に女性たちのムーアに対する非難の信ぴょう性が高くなってきた時期の11月19日、同州最大の新聞社3社は、アラバマ州の名誉が大事であるとして 「良心に立ちムーアを拒絶する」ことを呼びかけた。アラバマ州の米国上院共和党議員リチャード.シェルビーは、複数のテレビ番組に出演し、彼は党の候補者であるムーアに投票することができないと宣言した。様々な報道の影響を受けた18歳から40歳までの世代の多くは彼に対する支持を止めたと報告されている。投票率は前回25%であったが、今回 5%から7%減少すると予測されている。ムーアが勝利したとしても、彼は倫理調査の対象になる可能性があり、上院議会リーダーらは既にムーアは上院議員として不適格であると決定している。通常、深い保守派のアラバマで民主党が勝利することは奇跡的であるが、今回は世論調査機関による両氏の支持率に一貫性がないため、接戦以外にほとんど予測できない状況である。民主党の投票率が通常より高い場合、何らかの不正投票抑圧がない限り、ジョーンズが勝利する可能性もある。

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