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新たにエルサレムに移転した米国大使館では、ホワイトハウスの主な顧問であるトランプ大統領の娘イバンカおよび彼の娘婿であるジャレッド.クシュナーが中心となったオープン.セレモニーが昨日開催された。この祝賀会とガザで起きている暴動で50人以上が死亡、1,000人以上が負傷した事件とは劇的に異なる二つの対比写真が紹介された。わずか60マイル(約96Km)離れたエルサレムとガザ国境の二つの場所で極端に異なるイベントを対比した写真は表現しがたいショックを与えた。ニューヨーク.タイムスはその劇的な対比をビデオに収録し紹介している。また、15日午前中に出版された9シーンでの瞬間を捉えた写真は、その劇的な対比を見事に描写している。米国大使館のエルサレム移転は論争的な問題として発展しているが、国際社会の意思に反してトランプ大統領はなぜ、彼の計画を強引に実行したのか?

50人以上の抗議者がガザ国境でイスラエル軍に殺害されている瞬間もイスラエルの首相ベンジャミン.ネタニヤフは祝賀会のスピーチで「素晴らしい一日です」と宣言した。今朝、キャピタル.ヒルでの記者会見で上院議会の共和党多数派リーダーであるミッチ.マコーネルは、トランプが米国大使館をエルサレムに移転する決定をし、大使館がオープンしたことについての感想を聞かれ、良い決定であると答え、異論はないことを示唆した。15日、ガザ国境での暴動を受けて、安全保障理事会の緊急会議が開催された。米国の国連大使ニキ.ヘイリーは、イスラエルはガザ地区の抗議者に対する軍事的対応の抑制に反応し、暴力はエルサレムで米国大使館がオープンした事に起因するとの意見を却下したと述べた。彼女は「安全保障理事会の同僚たちにお尋ねします。貴方の国境でこのタイプの活動を誰が受け入れるでしょうか?誰もいないでしょう?この部屋のどの国もイスラエルよりもっと抑制して行動する国はありません」と述べた。彼女は明らかに、パレスチナ人の抗議活動で一部の人々が石を投げる攻撃性があったことを批判しているが、イスラエル軍人の射殺行為については触れていない。

全面的ではないが、ほとんど平和的に行われた抗議活動で、驚異的な死者と負傷者が出ているため、米国大使館をエルサレムに移転する決定は失敗であるかとの疑問が提起されている。なぜ、トランプは米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転する決定をしたのか?国際社会はエルサレムをイスラエルの首都として認めていないが、パレスチナ人とイスラエル人の両方はいずれも自国の首都であると主張している。米国および同盟国は、それぞれの大使館をテルアビブに保持している。エルサレムでの平和的なオープン.セレモニーとは極端に対照的なガザ国境では多数の死者が出る無残な状況に発展している。イギリスを含む幾つかの国は移転する意図はないと表明したが、なぜトランプだけが国際社会と異なる行動を取ったのか?

15日のBBCニュースによると、トランプ大統領はエルサレムでのセレモニーへのメッセージとして「我々の最大の希望は平和です。米国は永続的な平和協定を促進するため全力を尽くしています」と伝えている。しかし、皮肉にも平和にはほど遠い状況である現実が世界の注目を集めている。トランプの決定の理由は ① 彼の支持基盤に対して「キャンペーンでの公約を守る」ためである。② 特に彼の前任者が実行しなかった事を行うという意味があるなら、大胆で歴史的な動きをしたいと思っているからである。③ 彼の基盤は米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転するよう強固なロビー活動を行った。それには右派のアメリカ系ユダヤ人が含まれ、彼らのメッセージはトランプの内輪を支配する保守的な正統派のユダヤ人によって増幅された。④  また、ホワイトハウスの敬虔なクリスチャンである副大統領マイク.ペンスによって鼓舞された福音派も含まれている。

イギリス紙のインディペンデントは15日「ドナルド.トランプはパレスチナ人の生命と権利より再選を気にしている」と指摘している。同紙は「今週、米国は論議の余地がある大使館をテルアビブからエルサレムに移し、イスラエルの狙撃者によって多数の抗議者は射殺され、福音派は報酬を受け取った」と述べている。ホワイトハウスを獲得する戦いに奮闘していたトランプはアイオワ州の福音派クリスチャンに直接アピールするビデオを2016年1月末に公開した。トランプは宗教グループの中で、福音派を彼の基盤にすることを選択し、キャンペーン中も幾つかの福音派の集会で、米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転することを約束していたようである。同年11月の選挙では約80%の白人福音派クリスチャンがトランプを支持したと予測されていた。

一部の宗教団体の影響力は顕著であることを示唆しているが、福音派クリスチャンはアラバマ、ケンタッキー、テネシーを含む南部州に多く、彼らはエルサレムがイスラエルの永遠の首都であり、ユダヤ人の故郷であると主張している。BBCの分析はトランプ大統領が2020年の再選を意識していることを示唆し、インディペンデントはその根拠を提供し、トランプのイスラエル政策も彼自身のエゴが中心になっていると指摘している。トランプは大統領選に勝利した直後、誰よりも早く再選の立候補に登録したと報告されている。大統領は再選には挑戦しないとの一部の予測に反し、再選の準備を既に開始している可能性もあるが、彼の支持基盤の圧力を受け、歴代の大統領が達成できなかった一大事を現実化したが、パレスチナ人の抗議活動はトランプがエルサレムに米国大使館を移転するとの決定を公表した昨年12月初旬から始まっている。トランプおよび彼の内輪の関係者は、米国大使館をエルサレムに移転することは複雑なパレスチナ/イスラエル紛争をもっと平和的にすると信じたためであるとの報告もあるが、実際には平和の気配があるどころか、状況は悪化しているため、国際的に論争的である。

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