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2016年の大統領選挙では、経済的に衰退している農村部の有権者がドナルド.トランプに投票したことは既に知られている。現在米国で最も深刻な薬物中毒はオピオイドであるが、最近の研究によると、トランプの支持者はオピオイド利用者が多い地域に集中し、その地域は経済的に崩壊した地域である。この研究は、オピオイド利用者が多い地域の経済的および社会的問題は彼らの政治的行動に相関性があることを示唆した。

23日のNPRによると、メディケアのデータはトランプに投票した地域の有権者は経済的に傷ついているだけではなく、多数の人々がオピオイド鎮痛剤の処方を受けていたことを示している。医学ジャーナルJAMA Network Openに掲載されたこの調査結果は、研究者らがトランプの支持者とオピオイド鎮痛剤の処方の間に地理的関連性があることを発見した。ガルベストンのテキサス.メディカル.ブランチの老人病学の主任であり、鉛研究の著者であるジェームス.グッドウィン博士は、全国的なデータの利用を基本に「オピオイド蔓延に最も打撃を受けた場所とトランプが勝利した地区の地図には明白な類似点があり、オピオイド使用率が高いカウンティ(郡)とトランプに投票した地域は明確に重なっている」ことを発見した。グッドウィンと彼のチームは、国勢調査、2016年の選挙、高齢者と障害者にサービスを提供する処方箋薬プログラムであるメディケア.パートDのデータを調査した。

郡によるオピオイド使用の有病率を推定するため、研究者はオピオイド処方を3ヶ月またはそれ以上の期間に受けた登録者の割合を調査した。グッドウィンは、処方オピオイドの使用は、オピオイドの不法使用と強く相関しており、定量化することは難しいと述べている。グッドウィンのチームは、さまざまな要因がそれぞれの郡の慢性オピオイド処方の割合にどのような影響を与えたかを調査した。年齢や人種などの人口統計学的変数を修正した後、2016年の選挙でトランプの支持者はオピオイドの処方箋を得た厳密な形跡を発見した。慢性オピオイド処方が平均以上に高い郡では、投票者の60%がトランプに投票し、平均よりも低い郡ではトランプに投票した率は39%であった。

加えて、トランプに投票した有権者が多い地域は、経済的に荒廃した農村部であるが、驚くことに、これらのカウンティはオピオイドの使用頻度が高い地域である。トランプへの支持とオピオイドの使用とは直接関連性はないかもしれないが、経済的機会に欠けているという点で同じ問題に二つの兆候があったことを示唆した。この理論をテストするため、グッドウィンのチームはこの分析に郡レベルの他の要素を含めた。それらは、失業率、中間所得、農村地帯の程度、教育水準、宗教的サービスへの出席などである。研究者らによると、これらの社会経済学的変数は、トランプへの支持とオピオイド使用割合の間に約2/3が関連している。しかし、社会および経済的要因はこの研究で見られたこれら全ての相関性を説明していない。

グッドウィンは「経済的に崩壊し、オピオイド危機のあるカウンティに住む人々は絶望感を覚えるかもしれません。何か違うことを欲し、急進的な変化を望んでいたかもしれない」と述べた。また「オピオイドの蔓延に強烈な打撃を受けた地域社会にとって、非伝統的なトランプ候補者は人々が求めていた変化だったかもしれない」とグッドウィンは述べている。ダートマス保健政策研究所の准教授であるナンシー.モーデン博士はグッドウィンに同意し「ドナルド.トランプのキャンペーンはオピオイドに依存する人々を「近い将来救済する約束だったと思う」と語った。グッドウィンは「オピオイド流行について話し合っている時に、2016年の大統領選を後援した動機やその背後にある勢力などの類の議論も含めるべきだ」と述べた。

この研究はオピオイド利用者が高いカウンティほどトランプに投票した有権者が多く、トランプの支持者とオピオイドには関連性があることを示した。また、経済的荒廃のある地域ほどオピオイドの使用度が高く、複数の側面から苦しんでいる人々がトランプに投票したことを示唆した。もちろん、トランプへの投票とオピオイド危機が完全にリンクしているとの結論は述べていないが、国勢調査、メディケアの記録、オピオイド利用者が集中する地域での投票結果などのデータにより、特定地域での経済的機会の衰退と心身健康上の社会問題は政治的行動に影響を与える地理的関連性があることを明白に説明している。専門家は、これらは特に驚くことではないと結論付けている。

トランプは2016年大統領選のキャンペーンでオピオイド中毒者を救済するため「お金を使う」と公約したが、これまで何も行っていない。トランプ大統領は2017年5月には、オピオイド蔓延を終えると再度宣言したが、その公約は今年3月中旬までにはほぼ完全に崩壊した。トランプは優先課題の一つであったオピオイドに関するコメントを避けるようになり、数百万人の薬物治療を廃止することになる2010年3月オバマ前大統領署名の医療改正法ACAの廃止を試みることに集中した。加えて、2017年12月に通過した莫大な減税法を通して、ACAの個人強制加入部分を廃止したため、富豪者をさらに裕福にする一方で、トランプに期待して投票した経済およびオピオイドに苦しむ人々は放置されているのが現状である。

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