アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2020 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for images of the book fear by bob woodwardBY VCU News  

国家安全保障に関する大統領の認識レベル

また、大統領としての最大の責務であるべき国家安全保障について、トランプは世界情勢に唖然するほど疎いことを示唆した。1月19日の国家安全保障理事会で、トランプは米国がなぜ「朝鮮半島で大規模な米軍が駐留している」のか、その意義を理解していなかった。ウッドワードによると、それはアラスカ州からの15分に対して、米国が北朝鮮のミサイル発射を7秒で検出することを可能にする特別な情報操作があることを知らず、トランプは、なぜ政府がこの地域に資源を費やしているのか疑問を提起した。ジェイムス.マティス国防長官は「第三次世界大戦を防ぐためにこれをやっている」と語った。会議後トランプがその場から去った時、マティスは特に怒り、警戒し「大統領は5〜6年生のように行動し、5〜6年生のように理解している」と親しい仲間に語った。

崖の端を歩くトランプの危険な外交及び国際貿易政策

マティスだけではなく、トランプの官僚は常に危険な恐怖を感じていた。今年2月辞職したケリーの補助的役割を果たすロブ.ポーターは「絶えず崖の端を歩いているように感じた。他の時代では、我々は端を越えた行動がとられるだろう」と述べた。2017年4月、シリア大統領のバシャール.アサドが一般市民に対する化学攻撃を開始した後、トランプはマティスに電話をかけ、独裁者を暗殺したいと言った。彼は「彼を殺してみよう!さあ、やろう。彼らの多くを殺そう」と述べた。マティスは大統領に、それを正しく理解するだろうと語ったが、電話を切った後、彼は彼の上級補佐官に「私たちは、それをやるつもりはない。我々は遥かに良い措置を取るつもりである」と述べた。国家安全保障チームは、トランプが最終的に命令した事より、もっと慣習的な空爆のオプションを選択した。

また、国際貿易関係においても、危険なエピソードがあった。元大統領経済顧問ゲイリー.コーンは「トランプの貿易に関する国家主義を徹底的に打倒する」努力をした。コーンは、大統領が正式に米国と韓国との貿易協定を撤回するつもりである事を韓国に伝えるため、署名する予定であった「手紙をトランプの机から盗んだ」事をその後、同僚に語った。彼は「国家の安全保障を保護するため、その手紙を取り除いたが、トランプはそれが欠落していることに気付かなかった」と語った。そのような危険性は一度ではなかった。コーンは、大統領が長い間脅してきた北米自由貿易協定(NAFTA)から米国を引き離す危険を防ぐため、同様の行動を取った。2017年春、トランプはNAFTAから退くことを熱望し、ポーターに「なぜ、これをやっていないのか?貴方の仕事をしなさい。私はこれをしたい」と言った。大統領からの命令で、ポーターはNAFTAからの撤回の通知書を作成した。しかし、彼と他の顧問は、経済危機と外交危機を引き起こす可能性があると懸念し、ポーターはコーンに相談した。コーンは「私はこれをやめることができます。私は彼の机の上から通知書を取り除くだけです」とポーターに語った。トランプの頻繁な脅しにも関わらず、現在この二つの協定は生存している。トランプ政権の関係者はメキシコとカナダのパートナーとの新たな条件の交渉を続けている。

特別捜査官とのインタビューに関する弁護士の葛藤

ロシア調査を先導している特別捜査官ロバート.ミュラーとのインタビューに関して、トランプは弁護士らの意思に反し、インタビューに積極的である時も、恐れている時もあり、非常に動揺があることを示唆した。今年1月27日、当時大統領の弁護士であったジョン.ダウドは、トランプがミュラーと面談した場合「トランプ大統領は偽証を犯すと確信していた」ため、ホワイトハウスでインタビューの練習セッションを行った。この練習で、ダウドは「大統領が最終的に冷静を失うまで、質問を投げかけ、彼はつまずき、矛盾があり、嘘がある」ことを知った。トランプは、ロシア捜査は「恐ろしい詐欺だ」との30分間の暴言を吐き、最後に「証言したくない」と言った。ウッドワードは、時にはウェスト.ウイングを1日中麻痺させるミュラーの調査に対するトランプの怒りとパラノイア(瘋癲)を断続的に描いている。

2017年5月ミュラーの任命を知ったトランプは「皆が私を抑えようとしている」と叫んだ。ダウドはなぜ彼が大統領の証言を阻止しようとしているのかをミュラーに説明し「私はそこに座って、彼が馬鹿であるように見られたくない。ワシントンでは全てが漏れているので、貴方はその写しを公表します。海外の人たちは、私が貴方に彼は馬鹿だと言ったと言います。私は貴方に彼が全くのろまであると言いました。私たちはこの馬鹿をどう扱っているのですか?」と述べた。ミュラーは「ジョン、私は理解しています」と答えた。その月の後半、ダウドはトランプに「証言しないでください。または、オレンジ色のジャンプ.スーツのどちらかです」とアドバイスし、ミュラーに証言した場合、トランプはオレンジ色の刑務服を着ることになると示唆した。しかし、大統領は証言を拒否することを懸念し、ミュラーの質問に対処できると確信し「私は本当に良い証人になるだろう」とダウドに語った。ダウドは「あなたは良い証人ではない」と答え、「大統領、残念ですが、私は貴方を助けることはできません」と述べた。ダウドは翌朝辞任した。

マケインに対するトランプの誤認識を指摘したマティス長官の勇気

8月25日に81歳で死亡した米国上院共和党議員ジョン.マケインをベトナム戦争で捕虜となり、拷問を体験したため「ヒーローではない」とトランプが述べたことは広範に知られているが、国防長官マティス、ジョセフ.ダンフォード将軍、及び他のメンバーとの会議中にトランプはマケインのことを「前海軍のパイロットは、父親の軍事階級が高かった為、ベトナムの捕虜収容所から早期に釈放され、他の人たちを後に残した臆病者だ」との虚偽を語った。この時、マティス長官は迅速に彼のボスの間違いを指摘し「いいえ、大統領、私は貴方がそれを逆に語ったと思います」と述べ、マケインは実際には、早期釈放を断念し、ハノイ.ヒルトンでの5年間に過酷な拷問を受けた事実を説明したという。この公的機会でのやりとりに対し、トランプはこの席で「オー、オッケー」と応答したという。マケインが早期釈放を断念した理由は、他の捕虜が釈放されていなかった為であるとの説もある。マティス長官の勇気は称賛に値する。普段、控えめで、ほとんど目立たない存在である彼はトランプと対立するような愚かな行動には出ないため、少なくとも、トランプを興奮させない対処の仕方を心得ていることを示唆した。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。