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10年毎に国勢調査が行われるため、次回は2020年である。2018年初期、トランプ政権は長い間、前政権が避けていた市民権に関する質問を追加すると公表した為、論争的に発展し、カリフォルニア州を含む多数の州が告訴した。カリフォルニアの司法長官は、サンフランシスコにある地方裁判所に訴訟を提起していた。70年ぶりに国勢調査に「貴方は米国市民ですか?」というような質問を追加することを計画しているトランプ政権の目的は何か?なぜ多数の州に告訴されたのか?

米国市民とは米国または米国領土で生まれた人、帰化した人、少なくとも母親が米国市民であり、海外で生まれた人に言及する。米国の国勢調査が最初に始まったのは1790年8月である。国勢調査の歴史によると、全面的に市民権に関する質問が行われた時代は1820年、1830年、1870年、1980年 から1950年までである。トランプ政権は70年間行われていなかった市民権の質問を追加することで、長年政府が避けてきた質問の答えの空白記録を埋めようとしている。トランプ政権下で、2020年の国勢調査の監督をするのは商務省長官のウィルバー.ロスである。

その目的は何か?トランプ政権の狙いはもちろん、主に政治的理由である。この情報を満たすことで(1) 投票年齢に達した人々が市民であるか否かを明白にし、米国市民の正確な数を確認することが可能になる。そのデーターを利用して (2) 合法的有権者および市民権のある投票者年齢の人口数を正確に知るというメリットがある。連邦政府の投票権法は (3)英語以外の母国語を話す米国市民を保護することを保証しているため、言語に関係なく、彼らが市民であれば、彼らの全ての権利を保護することを確実にする。ウィルバー.ロスは、この最後の点のみを強調している。これは合理的に見えるが、合法性に関係なく、移民にとっては居心地の良い質問ではないだけでなく、トランプ政権は告訴に直面している。

従って、質問に抵抗がある移民は調査に協力しなくなるというマイナス側面がある。既に、少なくとも650,000人は2020年の国勢調査には参加しないと予測されている。法律は、個人の情報を他の人と共有することを禁じているが、そのような情報は、彼らに対して悪意に利用される危険性を恐れるからである。米国下院議会の代表議員の議席は人口によって、割り当てられているため、合法的に滞在している移民が国勢調査に参加しない場合、人口数が減少することで、結果的に一部の地区では民主党の下院議席も減少する可能性がある。カリフォルニア州の長官ザビエル.ベセラがカリフォルニア州北部連邦地方裁判所に2018年3月26日提起した裁判文書によると、同州は少なくとも、家族の一人が合法的な書類のない個人と一緒に生活している米国市民の割合が最も多い。また、同州には外国生まれの住民は1,000万以上、非市民は500万人以上存在し、どの州よりも多い。商務省長官ロスの行動は、司法省が認可する前であり、連邦法に違反していると指摘されている。

トランプ政権が昨年初期にこの計画を公表した時、ベセラ長官が率いるカリフォルニアを含む17州とDCは、ウィルバー.ロスを含む政権を告訴した。告訴からほぼ一年が近づいている現在、トランプ政権はカリフォルニア州北部連邦地方裁判所に、最高裁が同様の判定を考慮するかどうか決定するまで、判定を待つよう要請したが、同裁判所はその要請を拒否したと22日に報告された。同裁判所は「可能な限り、早急にこの問題について判定を下す意向である」として却下した。トランプ政権は多数の州から挑戦を受けている為、実際に最高裁は4月にこの判例を聴聞するようである。マンハッタンの判事は、市民権の質問を国勢調査から除去するよう命令した。米国最高裁は先週、ニューヨークの連邦地方裁判所が禁止したロス商務長官による2020年の国勢調査で、市民権の質問に関する判例を4月23日午前10時のスケジュールで検討すると発表した。同じケースが複数の裁判所で紛争中である場合、最高裁は介入する可能性が高くなる一例である。最高裁首席判事ジョン.ロバーツが、憲法は米国市民だけではなく、人々を保護することを謳っている点と国勢調査の従来の目的は、単に人口を掌握する為であることを強調するかどうかが、最高裁決定の鍵になるかもしれない。

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