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上院議会は14日、先月下院議会で通過したトランプ大統領の国家緊急事態宣言を阻止するための合同決議案に投票し、10人以上の共和党が民主党に参加した為、容易に通過した。更に、下院議会では同日、特別捜査官のトランプ/ロシアに関する調査結果を一般公開することを要求する為の投票を行い、満場一致で通過した。トランプに対する弾劾の論議が再度浮上した中での議会の最近の動きは何を示唆している?

トランプ大統領の緊急事態宣言を阻止するための合同決議案に関する投票で、下院議会は2月26日に投票を行い、245対182票で通過した。上院議会はかなり遅れて、今日14日の東部時間午後2時過ぎから投票を行い59 対41の良好な票差で通過した。両院いずれも、トランプ大統領の署名拒否権に対抗可能な2/3の投票数を獲得できなかったが、上院議会12名の顕著な共和党メンバーはトランプの職権乱用に毅然と対決した。この12名の中では、トランプの緊急事態宣言に最初に反対を公表したトム.ティリス(ノース.キャロライナ)及び2012年の大統領選で共和党候補者であったミット.ロムニー(ユタ)が目立っている。ロムニーは、上院フロアーの外側でのインタビューでチェックとバランスの機能が崩壊していることに懸念を表明した。更に、自称トランプの友人であるリンジー.グレイアム(サウス.キャロライナ)、2016年の大統領候補者であったマルコ.ルビオ(フロリダ)、ランド.ポール(ケンタッキー)およびテッド.クルーズ(テキサス)が含まれている。グレイアムやクルーズはトランプ夫妻とホワイトハウスで食事を一緒にすることで、トランプの緊急事態宣言に懸念があると語る機会を持ったが、彼らは大統領を説得することができなかった。また、上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルも、この宣言は意味がないことを警告したが、彼の努力も効果はなかったと報告されている。

民主党多数派の下院議会は14日、特別捜査官ロバート.ミュラーのチームが調査した結論を一般公開することを司法省の新長官ウィリアム.バァーに求めるため投票を行い、下院議会のフロアーに居た全員が賛成票に投票し、420対0の満場一致で通過した。司法長官バァーは任命プロセスの公聴会で、起訴に値する大統領の犯罪結果が報告される場合、司法省の規定に従い、その部分については公開することはできないと暗示した為である。議会メンバーは、その調査結果が議会と共有されるとの認識を前提にしているが、彼らの投票結果には拘束力がない為、司法省は彼らの規定下で行動することが可能である。議会の懸念は、調査結果の一部が削除または修正されたものではなく、全ての報告が完全に共有されるかどうかである。そうでない場合、議会はミュラーを召喚する権限があることを投票でアピールする必要があることを示唆した。

議会メンバーの頭痛の種になっているトランプに対する弾劾の是非が今週話題に登っている。複数の民主党議員が弾劾プロセスを開始する時が来ていると主張し始めた為、下院議会多数派リーダーのナンシー.ペロシは、トランプには「それだけの価値がない」と公的に語った。ペロシは11日、ワシントン.ポスト.マガジンとのインタビューで「貴方のメンバーから大統領の弾劾を求める声が高まっています」と言われ、「私は弾劾に賛成していません。これはニュースです。これまでに報道関係者にこれを言ったことはありませんので、私は今貴方に幾つかのニュースを与えるつもりです。しかし、貴方が尋ねましたので、私はこれについて考えてきました。何かかなり説得力があり、圧倒的で超党派的なものがなければ弾劾は国にとっても分裂的ですので、私たちはその道を踏み出すべきだとは思いません。また、彼はそれだけの価値はありません」と語った。

ペロシは、まだ捜査結果が判明する前から、性急に大統領に対する弾劾プロセスを開始するべきではないと述べているが、彼女のこの意見には多大な反応がある。下院情報委員会の委員長アダム.シフは、証拠が不十分な時に弾劾することは成功を期待できる行動ではないとして、ペロシの立場に同意を表明した。しかし、弾劾運動を組織化している富豪者の活動家トム.スタイヤーは「正しいことをする価値があるか」と尋ねた。保守系フォックス.ニュースのハワード.クルツは、トランプに対する弾劾は、彼の支持基盤を活性化させるだけであるとコメントした。狂気的なトランプ支持者は、謀反を起こすため米国社会はもっと混沌状況になるとの批評家の意見もあるため、 弾劾の正当性を裏付ける強固な証拠が一般に公開されない限り、弾劾は国を分裂させるとの、ナンシーの懸念は現実的である。

トランプに対する弾劾の是非が論議されている今週、議会は明らかに、大統領の権限を乱用するトランプに対抗していることを示唆している。14日の上院議会での投票は、共和党議員らが、トランプ大統領が制御不可能であることを深く懸念している。同日、下院議会での投票は2016年の選挙におけるロシアの干渉、およびトランプ大統領の関与の可能性を調査した特別捜査官ミュラーの調査結果が司法省に送られる日が近づいていることを意味する。下院議会の行動は、圧倒的に調査結論の一般公開を望んでいる世論の圧力をアピールするためであるが、結果がどのような内容であろうと、投票した共和党全員が多数派の民主党に参加したことは驚きである。超党派の議員らは、米国民がロシア関連捜査の結果を知る権利があると満場一致で同意したことは、久しぶりに明るいニュースである。

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