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Image result for images of William Barr on March 27, 2019By    NBC News

特別捜査官ロバート.ミュラーの原文を提供するよう要請されている司法省の長官ウィリアム.バァーは、そのオリジナルが300ページ以上であることを公表した。しかし、その事を最初に伝えていなかったことに加えて、司法省はミュラーの報告の内容を議会にさえ秘密にしており、非常に詳細なミュラーのオリジナルの報告は、長官の解説を含めてわずか4ページに概略されていた為、何かが省略されているとの疑惑が提起されている。

28日のニューヨーク.タイムスによると、数百ページにおよぶミュラーの報告をわずか4ページで要約した司法長官バァーの議会報告には「新たな疑惑が生じている」ようである。合計300ページ以上であることを、司法省のスポークスウーマンであるケリー.クペックは下院司法委員会の委員長ジェリー.ナドラーとの電話で明確にした。そのミュラーの報告は「最低必要限の要約をはるかに超えた彼の結論を詳述したことを示唆している」ため、バァーが議会に送った「4ページの密集した概要から彼が何かを省いたかもしれないとの疑惑」が提起されている。司法省に対して4月2日までに原文の提供を求めている下院司法委員会および監視委員会を含む「議会は彼ら全員が最終的にはアクセスすることを明白にしたが、司法省は彼らの幾つかの公開を阻止する正当な理由がある可能性があるため、誰が何を見るかを決定するためには、裁判所に委ねる」状況になると予測されている。バァーを含む司法省関係者は情報全体を「諜報またはその他の理由で公表すべきだとは思わないという情報を改訂する」ため、現在この報告全体を審査中である。司法長官バァー は、ミュラーの調査結果をさらに公表する為には数週間かかるだろうと議員らに語った。

この状況は、ミュラーの原文の一部が一般公開不可能な機密情報が含まれており、議会も完全なオリジナルを入手することを拒絶されている可能性があることを示唆している。幾つかの世論調査は共和党も含めて95%から82%の範囲で、ミュラーの報告を公開するよう求めている。また、下院議会は満場一致で全面公開を求める決議案を通過した。つまり、議会および米国民は党派を超えて、全ての真実を知ることを求めている。バァーの4ページの手紙は彼の解説が多いため、一般的にはほとんど意味がないと解釈されている。従って、議会は全体の報告を一般公開する要求に加えて、司法長官バァーに対して、議会の前で証言するよう求めている。27日のCBSニュースによると、ナドラーはバァーが委員会で証言すると約束したと語ったが、22ヶ月を費やした特別顧問ミュラーの捜査結果報告は、米国議会と米国人が知る権利があるにも関わらず、司法長官はそれを提供するとは約束しなかったとして「控えめに言っても、それについて満足していません」と語り、ミュラーの報告書が提供されるかどうか深い懸念を示した。

要するに、ロシア関連調査に関する特別捜査官ミュラーの300ページの報告書はわずか4ページ、しかも約50%は解説が含まれる司法長官ウィリアム.バァーの要約によって公表された。これはミュラーの実際の調査報告とは別のものであると解釈しなくてはならない。タイムスは、現在何らかの隠匿があるとの疑惑が持たれていると伝えている。この状況から、幾つかのシナリオを想定することは可能である。まず、バァーは元来トランプ大統領を保護するため大統領本人に指名された人物であることから、議会には提供されていないミュラーの原文はホワイトハウスの弁護士らが入手した可能性がある。非慣例的に、忠誠を求めるドナルド.トランプによって司法省もコントロールされていることを認識する必要がある。米国有権者の52%はロシアがトランプの有害な情報を握っていると信じ、バァーの要約後も48%の米国人はトランプがロシアと共謀したと信じている現状に照らし、議会の予想に反して、早々にわずか4ページの要約が提供されたことに、国民が疑問を感じても不思議ではない。加えて、ミュラーの文書は「機密報告」と明記されている為、告訴に値する犯罪の記録が記載されている場合、司法長官は同省の規定に従い、それを公開することはできないと決定した可能性がある。

少なくとも、ミュラーは300ページの報告書の中で、トランプ大統領は共謀していない、司法妨害を犯していない、全ての側面でトランプは無実であるというような明白な表現をしていないことはほぼ確実である。米国民は長い期間、調査に基づくメディアによって、トランプの長男、娘婿、彼のキャンペーンの議長の三人がヒラリー.クリントンを汚す情報を得る目的で、ロシアの複数の人物とトランプ.タワーで会合を行い、トランプ.キャンペーンの多数の人物はロシアとの頻繁な連携があり、ロシア政府にハッキングされた民主党の電子メールを暴露したウキリークスとトランプの複数の顧問は何らかのコネクションがあり、モスクワでのトランプ.タワー建設計画は、トランプが共和党候補者として選出された後も長期的に続いていた事などを含めて、多数の驚異的且つ不可解な活動が報告された。ミュラーの300ページ以上の調査報告書の中で、そのような行動のひとつひとつが法的に解釈されていないはずはない。仮にホワイトハウスがバァーから原文を受け、トランプが虚偽的に主張したような「完全無罪」が記載されていた場合、恐らくホワイトハスは非常に歓喜し、最初に誇らしく公開したはずである。いずれにしても、著しく透明性が欠けるこの状況は議会委員会がミュラーを召喚し、議会パネルの前での証言を求める可能性が高くなっていることを示唆している。

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