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Image result for Images of Candida AurisBy    Dr. Axe

昨年5月、ニューヨークのブルックリンにある病院で腹部の手術を受けた男性の血液検査からカンジダ.オーリスと呼ばれる無敵で危険な細菌が発見された。その男性は90日後に死亡したが、その細菌は生存した。現在、その細菌はグローバル規模で蔓延していると報告されている。何が原因で、薬物耐性の致命的な細菌が世界的に蔓延っているのか? どこで、どのように拡大しているのか? どれほど人命に危険であるかなどの疑問に加えて、現在何が判明しているのか、新たな強敵である病原菌に関する報告をした4月6日のニューヨーク.タイムスの記事の要点は下記のとおりである。

現在、静かに拡大しているカンジダ.オーリス(Candida auris)は真菌に分類される細菌であり、これは世界中の人々、 新生児、高齢者、喫煙者、糖尿病患者、免疫システムの弱い人々がこの特定の細菌の攻撃を受けやすい。特に体の防御を抑制するステロイドを摂取している自己免疫疾患者は感染の脅威に晒されている。しかし、カンジダ.オーリスの発生地はどこであるか不明である。連邦政府の疾病対策予防センター(CDC)の研究者らは、カンジダ.オーリスがアジアで始まり世界中に広がっていると理論づけた。 しかし、当局がインドとパキスタン、ベネズエラ、南アフリカ、および日本からのカンジダ.オーリスのサンプル全ての細菌を比較したとき、それはその起源が単一の場所ではなく、単一系統ではなかったことを発見した。

この厄介な薬物耐性の細菌は程度と規模は異なるものの、グローバル的に拡大しており、ベネズエラ、パナマ、コロンビア、スペイン、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、米国、オーストラリア、イスラエル、クウェート、サウジ.アラビア、オマーン、ケニア、南アフリカ、ロシア、中国、日本、韓国、シンガポール、インド、パキスタンで感染が報告されている。米国ではニューヨーク、ニュージャージー、イリノイ、カリフォルニア、テキサス、フロリダ、バージニア、インディアナなどの州に拡大しており、「緊急の脅威」と呼ばれている。科学者および公衆衛生専門家は、何十年もの間「過剰な抗生物質の使用が薬の有効性を低下させている」と警告していた。最近、人類は「耐性菌の爆発」によって新たな脅威に直面していると述べている。抗生物質と抗真菌剤はいずれも、人間の感染に対抗するため利用されており、抗生物質は農牧家畜の病気を防ぐために広く使われている。幾人かの科学者は、作物に利用されている農薬の幅広い使用が人間に感染する「薬剤耐性菌の急増」に起因している「証拠を引用」しているとニューヨーク.タイムスは伝えている。

現在、この細菌の絶滅を可能にする新薬は開発されていないが、そのような強力な薬が開発されない限り、および不必要な抗生物質を大幅に減少させない限り、今後健康な人口層も感染するリスクがあると科学者は予測している。イギリス政府の研究では、2050年に世界中で1,000万人がそのような感染症で死亡する可能性がある。これは同年に800万人が癌で死亡するとの予想を超過している。米国では、2010年の推定で、年間200万人が耐性菌に感染し、23,000人が死亡している。ワシントン大学医学部の研究者らの最近の見積もりでは、耐性菌感染による死亡者数は162,000人であり、世界の死亡者数は推定700,000人である。問題は評判が低下することを恐れて、病院側が公的に報告していないため、透明性に欠ける事である。

昨年5月、腹部外科手術のためマウント.シナイ病院ブルックリン支部に老人が入院した。血液検査から、致命的に新しく発見された細菌に感染していたことが明らかになった為、この男性は集中治療室に隔離された。彼は90日後に死亡したが、カンジダ.オーリスは彼の病室を完全に汚染していた為、カーテン、天井、床に至るまで、この患者が触れた全ての設備は完全な殺菌と洗浄作業が行われた。この患者は「世界で最も扱いにくい健康上の脅威のひとつである薬剤耐性感染症に侵されていた。

要するに、カンジダ.オーリスの蔓延は、抗真菌薬に耐性があり、公衆衛生上において、薬物耐性感染症の危機が世界的に高まっていることを認識しなくてはならない脅威の事例である。抗生物質の過剰な利用と農薬の大量使用によって、真菌は進化し、医薬品に耐える防御のメカニズムを備えていると述べている。この「スーパーバグ」と呼ばれている耐性菌は、全ての人間を殺すわけではないが、現時点は新生児、幼児、老人、免疫性に乏しい個人に最も致命的であると報告されている。この状況は、抗生物質と農薬に対する基準を見直す必要がありそうだ。病原菌の薬物に対する耐性が増すほど、それに対抗するため、新たな薬品を開発する人間の技術も進化するが、人類はある時期にVicious Cycle (悪循環)と戦かう宿命的課題に繰り返し直面することを示唆している。

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